住居決定までの道のり:何を最優先事項にしたのか?
結婚する前に7回引越ししていたけれど、自分で賃貸物件を探したことはなかった。結婚してから3回引っ越して、3回目は自分の持ち家になったけれど、2回は賃貸物件を探した。日本国内での物件探しと、シリコンバレーではポイントが違うので、気が付いた点をあげてみた。
学校区
まず最初に考えるのは、学校区。学校探し(子供編)にも書いたように、学校区によって街の雰囲気が全く違ってくる。アメリカも治安が良くなってきたと言うものの、日本みたいに安全と思っていたら大間違い。脅かす訳ではないけれど、銃による事件もあるし、車上荒らしがひどい場所もあるし、夜出歩けない場所もある。子供が居ない場合の留学は、ある程度どこに住んでもいいけれど、子供連れの場合、まして我が家のように子供の為に留学する場合、最優先事項は学校区。学校区によって通学してくる学生が違う。人種の偏りもある。アジア人が多い学校、勉強熱心な学校、文武両道な学校などなど。一日の殆どを過ごす子供達の学校選びを間違うと、とてつもなく辛いアメリカ生活になるし、何より私が安心して通学できへんやん。と言う訳で、間違いなくH高校学校区にリストアップされているアパートを中心に検討。一応住宅探しに参考にしたサイトをいくつかご紹介。
↑を一番見たかもしれない。
家賃
これもめっちゃ大事よね。毎月固定の出費なので、2年間を計算して支払える金額がいくらなのか?家計に合った家賃を考える。主人の毎月の収入からどのように捻出するのか?そして値上げもあるので、耐えられるのか?ちなみにシリコンバレーでは殆ど家賃が毎年アップ。月100ドルとか300ドルとか値上げされる。(つまり年間13万円から37万円ほどの値上げ)学生が毎年家を変えるのは、家賃上昇を回避する為。我が家はとりあえず私立に2人を通わせたり、お稽古させたりするとした学費と、毎月セーブ出来る金額を合計して月24万円までに設定したんやけど、なんとその時は1ドル102円で、為替変動リスクを全く考慮してへんかった。そのおかげで後々大変な事に。
安全
これは学校選びの時にも言いましたけど、どれくらいの安全性を求めるのか。学校とかスーパーまで歩ける場所なのか、それとも車なのか、公共交通機関を利用するのか?夜出歩ける場所なのか?日中も怖い場所なのか?近所に公園があるのか?(大麻吸ってる子がたむろする公園もあるし)コンビニが近くにあるか?酒屋が近くにあるか?(万引きとかの犯罪がある可能性も)アパートならば、セキュリティーがいるのか?主人が居ない3人暮らしで、息子はまだ13歳やったので、防犯面が気になるし戸建はやめる事に。アパートならば、セキュリティーが回っている方がいいなと。そして1階より2階を探す。
洗濯
洗濯機が室内にあるか、アパートの共同かによって、家賃が2〜3万円違った。共同の場合、利用時間が決めれられている場合が多いし、下着泥棒もいる。子供達もいるし、自分も通学するしで、夜に洗濯することを考えるとそこは譲れない。そしてこれも後々功を奏した。子供達がマーチングバンドに入ったので、練習ごとに汗だくで着替える。洗濯を最低でも2日に1回はする必要もあったし、そもそもスーツケース一人2つで来たので、洋服やタオル類の余分が無い。
利便性
アメリカは1ブロックだけ離れているといっても、徒歩10分以上かかる事もある。しかも街灯が殆どない地区も多くて夜なんて真っ暗。駅近が良いと言う概念はないし。ある程度歩ける場所にスーパーなどがあって、車でもある程度近くにスーパーなどがある場所を選択。日中私が学校なので、車は絶対必要。子供達は自力で学校に行ってもらいたいので、学校まで徒歩圏の物件を探す。
設備
戸建の場合、各種修理やゴミ捨てのルール、庭の手入れなどなど、面倒な事が多い。シリコンバレーの南部では、比較的気候がいいので温水プール、ジャクジがついたアパートがあって、めちゃいい感じ。クラブハウス的なものや、BBQグリルがあって自由にパーティー出来たり、24時間フィットネスがついていたり、ビジネスルームがついていたりと盛り沢山。コンシェルジュもいたりして、荷物も受取ってくれたり、セキュリティーもいて、夜間見回りしているし、ゴミは24時間いつでも捨てられる。電気が切れたり、扉がおかしくなったりしても、無料で留守中に修理しておいてくれる。これらが家賃に含まれていると思えば24万円なら安いもん。着る服や車なんかはケチっても、住むところはケチってはいけないような気がして。これから全員猛勉強せんとあかんから、少なくともお家でホッとしたいなと。とにかく素敵なアパートの一番安い物件に決めた。
広さ
と言う訳なので、広さはどうでも良かった。どうせ勉強と寝るくらいしかしないのだし、予算も限られている。3人で1ベットルーム(約6畳)、1リビングルーム(約7.5畳)、キッチン(約3畳)、1トイレ&バスルーム。日本だと1LDK。実際に借りた部屋の間取り。
そもそもベットは置けないので、2枚の布団で3人で川の字に寝る。リビングにはとりあえず机一個。キッチンにもテーブル一個。だけどもこれで一番小さな部屋だったからアメリカ規模でかい。贅沢なくらい。もちろんStudioといって、日本でいう1DKみたいなところもあるけれど、だいたいそういうのはサンフランシスコやサンノゼ市内などという都会にしかない。
日当たり
日当たりに関しても、どちら向きみたいな事はWebに記載されていなくて。日本だと日当たり良好南向き!とか2階!とかがポイントになるけれど、同じアパート内で殆ど家賃は変わらん。部屋のサイズと間取りによって違うだけやった。なので選べる場合は自分で事前に見に行ったり、問い合わせて見る方が良いかなと。
ゴミ捨て場
アパートには共同ゴミ捨て場があるけれど、それが部屋の前にあると夏は臭う。これ、我が家はたまたま違ったけれど、反対側の部屋だったらゴミ捨て場の目の前やった。ゴミ捨て場が遠すぎるのも面倒だけど、近すぎるのも考えもの。
駐車場
これもとても大切。駐車場が固定なのか、空いている場所に停めるのか、路上なのかによっても大きく違う。たまたま賃貸物件には室内ガレージがついていたので、とても便利。ちょっとした物は置けるし、防犯面でも安心。空いている場所に停めるタイプのアパートだと、夜帰ると全く空いていないという悲劇も。路上駐車タイプの場合も同様。夜帰宅して、家までだいぶん歩かないといけない場合が多い。できれば駐車場事情は管理人に聞いておくといい。
電化製品など
アメリカの賃貸物件は、殆どの場合電化製品が備え付け。新品を入れるアパート、そのまま利用するアパート色々ある。だいたい常備してあるのは食洗機、電子レンジ、オーブン、冷蔵庫、ブラインドカーテン。日本みたいに、電化製品全部買わないとあかん訳ではないので助かる。でもなぜか電気が無い部屋も多い。自分でランプを買わないとあかんというね。なので実際に現地調達した電化製品はランプ1個。(もう一つは頂き物)そして後々色んな方から頂いて便利だったものは炊飯器、たこ焼き器、テフロン鉄板、ワッフル器。炊飯器買うのは勿体なかったので、頂くまで鍋で炊いていた。
これらの条件をクリアして、予算内の丁度良い物件が見つかったのは奇跡。