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『え・同じ犬じゃない?!?』Facebookが繋いだ偶然の出会い

2014年9月

アメリカに移住してしばらくして、ある友人からFBメッセンジャーに連絡があった。大学時代にラクロスをやっていた時に出会った、東京に住んでいる友達から。

『え、同じ犬な気がするんだけど。。。きっと共通の知り合いじゃないかな?』

どういう事かと言うと、アメリカで同じアパートに住む子供達の幼なじみ(ダンス仲間でご主人がアメリカ人)のママが、以前日本の我が家に泊まりに来たことがあった。彼女達はもう既にアメリカに移住していて、一時帰国すると言うので飼い犬をお友達に預けて遊びに来ていたのだけれど、その時私たちはアメリカ留学準備中だったかもしれない。とりあえず明石でお寿司食べたり、神戸で美味しいお酒を飲みながら〜みたいな写真をFBに投稿していたんですが。その同じ頃、アメリカに住むある女性が『ドックシッターやってます〜』とトイプードルと一緒の写真をFBに投稿していた。この時は特に何もなく過ごしていたのですが・・・

そして後に私たちもアメリカ移住して、この幼なじみ一家との写真がいくつか投稿された頃、この過去の二つの投稿を見たのが、先程メッセージをくれた内容。早速メッセージを返してみた。聞けばこう言う事だった。どうやらその幼馴染みのママ友が私の日本の家に遊びに来ていた間、彼女のペットが、メッセージをくれた彼の友達Mの家に預けられていたのではないか?と。同じエリアに住んでいるし、きっとそうだよ!と。そして実はそのペットシッターしていたMさんは、元ラクロッサー(ラクロスをやっていた人のこと)で、私が知っている人かもしれないよ!と言う訳です。

それを知った私は早速ママ友に連絡して、Mさんに犬を預けたかと聞いてみた。答えはYes。そしてラクロスやってたって言ってた!紹介しようと思っていたところ!と。

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このトイプードルで気がついたらしい

もれなく一緒にお茶する機会をもらって大盛り上がり。実は彼女は某有名体育大学でラクロスをやっていた。私は関西の女子大でラクロスをやっていた。どこに共通点があるのか?って事なんですが。実はラクロスはまだ日本に上陸して2〜3年目で、全ての大会など手作りだった訳です。学生連盟がバリバリ動くという時代。そして指導者も東京に多くいたので、新人キャンプは東京で東西合同。GWには東西交流戦などもあったし。さらに私、大学時代ラクロス好きすぎて(通訳も楽しかったのもある)1回生からとっぷり学生連盟で働いていて、さらに練習好きすぎて日本代表選手としてプレーもしていた。こう言った理由で、東京にもラクロス仲間が沢山いたし、東京遠征もしょっちゅうあった訳です。日本代表にはこの体育大学の方が多くいて、それこそ共通の知り合いがワンサカ。それでも面白いもので、実は学生時代にお互いの事は知らなかった。彼女も学生連盟で働いていたので、どこかですれ違っていたかもしれないけれど、とにかくニアミスで出会ってはいなかった。

それが東京にいる共通の友人からの連絡で、こうしてアメリカで出会った。なんというセレンディピティだ!当時Lacrosse Makes Friendsをミッションとして活動していたので、ラクロスやってるというだけで、もうめちゃ仲良くなれた時代。そういう時代を共に過ごした私たちは意気投合して、次に会う時は話が尽きないはずなのと、二人とも飲むのが好きなので、我が家でお泊まり会にしよう!という話になった。

後に彼女は私の応援団になってくれた。中間テストが終わった時、期末テストが終わった時、いつもお家に呼んでくれて、頑張っているからと料理を御馳走してくれて、一緒に乾杯してくれた。彼女との乾杯をモチベーションとして、試験前1週間は禁酒して、試験後の美味しいお酒を人参として頑張ってきたから。本当に単純だけれど、そんな単純な事が勉強を頑張る力となった。

それに彼女も体育大学を卒業してからアメリカに留学して苦労した仲間。きっと帰国子女でもなかった彼女の方が大変だったはずだし、金欠で水道ガスが止められた話なんかも聞いて、本当にサバイバル力半端ないなと感心していた。今では彼女の英語は流暢で、誰もそんな苦労した事を想像できない。何に一番尊敬するって、彼女は日常会話力が素晴らしい。決まり切った話ではなく、とっさの日常会話は一番英語力を問われる。レジでいきなり話しかけられる、レストランで話しかけられる、道端で話しかけられる・・・こういう時は慣用句とかが多く使われる。ことわざみたいな物も会話に入る。それをさらっと返せる彼女は本当尊敬に値する。

当時彼女の子供達はまだ小さくて、しかも下二人が双子。ヤンチャな男子が二人と可愛い女子力高いお嬢さん。私や子供達もベビーシッターさせてもらったりして。我が家の子供達と一緒にBBQしてくれたり、お食事会に呼んでくれたり。

アメリカ人のご主人はエンジニアで、彼女は専業主婦。まずアメリカで子供を預けるとなると、月30万円くらいする。それに日本と違ってカリフォルニアでは13歳以下は子供だけで行動はできない。お家に留守番もさせられない。なのでフレキシブルに働ける環境になければならない。そう言う意味では、専業主婦を選ぶのも分かる気がする。子供の送迎が終わって帰宅して、掃除洗濯買い物などやっていたら、もうお迎え時間。学校も2時とか3時に終わるし、その後のお稽古だって、日本みたいに自転車で勝手に行くことはできないから。それぞれ違うお稽古をやっていたら、送迎だけで午後は終わってしまう。

彼女は学校でボランティア活動もやっていて、日本との違いを説明してくれた。例えば学校の先生のお手伝い。先生が必要なプリントを印刷してあげたり、授業中に教室でお手伝いしたり。それから卒業アルバムのための写真を撮影して、アルバムも作ったり。先生にお礼の品を渡す習慣もあるので、その幹事を引き受けたり。そんな忙しい中でも、お菓子やパンなんかも空いている時間にサクッと作ったりしていた彼女には脱帽。ヤンチャ男子が二人もいる子育ては、本当にしんどいやろうにね〜(男子一人でもエネルギー必要だったので)

そして今ではアメリカの親戚のおばちゃんの一人として、子供達に何かあれば宜しくお願いしますと頼んである。

ラクロスの繋がりで言えば、出会いから数年した頃、同じベイエリアにラクロッサーが何人かいる事を発見し、BAL (Bay Area Lacrosse)も結成された。まあ、ただ集まって食事したりする訳ですが、昔の話で盛り上がるし、何より良い情報交換の場所にもなったなと。学生時代の再来。毎月集まって良い気分転換にもなった。

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帰国しても、出張で訪れたメンバーも入ったりして盛り上がる

更に言えば、今でも家族でおうちに泊めてもらったりしてお世話になっている。渡米した最初の年から毎年クリスマスシーズンは家族で招待してくれて、一緒に人生ゲームやったり、日本語英語ごちゃ混ぜで交流。この時の息子をよく知っているMさんは、今の息子の変貌に驚いている。

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出会った頃はMさんの子供達は小学生、うちの子達は中高生だった

みんなまだあどけない。エネルギー溢れる子供達にとって、お庭があって、トランポリンがあって、エアガンがあって、エアホッケーがあって、バスケシューティングゲームがあって・・・もうパラダイスですやん!

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そしてこちらが6年後・若干一名追加されてますが

前列の中央が娘。それは分かるけれど後列右が息子。サイズが全然変わってます。二人とももう大学生。Mさんの長男も中学生で大きくなったし、双子ももうすぐ中学生。時間の流れを感じる。そしてなぜか後列左にいる白人男性は娘の彼氏。この頃は夏休みで、娘と彼氏がAirbnbでキャンプしたいなどと宿を探していたけれど、お金が無いみたいやわ〜という話をしたところ、テントを貸してくれて、お庭にキャンプさせてくれたというね。主人もまだ娘の彼氏に会ったこともなかったのに、『うちに泊まればいいじゃん、テントあるし』という事で、私が丁度出張中に泊めてもらっていた時でもあったのでお庭に泊めてもらい、息子もそこに加わって写真を撮ったのがこれ。本当に遠慮なくお世話になっているのも、彼女がいつも言ってくれる事一言があったからこそ。

無理なら無理って言うから。遠慮される方が嫌なんだけど。

なのでこれからもどんどんお世話になるつもりです!

過去母子留学期間を振り返ってみた時に、応援団として酒飲み仲間になってくれて事だけに限らず、本当に彼女が居てくれてよかったと思った。他にも沢山の応援団が居てくださったので追々紹介したいけれど、やっぱり学生時代一緒のスポーツに打ち込んだ仲間っていうのは、一瞬にして学生時代に戻れるし最高やね!

学び:セレンディピティを大切に

後日これを読んでMさんからのコメント:
全てが懐かしい。本当に出会った頃は私の子供達も小さかったし、Wakanaの子供達の葛藤や成長がみられる大切な時期だったね。
私も大学ではラクロスにどっぷりだったから本当にWakanaと会ってなかった事が信じられない。出会ったその日も初めて会った気がしなかった。同年代で又勉強しようって事だけでもすごいなと思ったのに、子供達のバンドのボランティアもボランティアNO1目指してる?って程参加していたし、成長期の息子を限られた予算でお腹一杯食べられる工夫とかもしてて、勉強にも手を抜かず無事卒業して、更にGlobal Women’s Asosociation という団体のサポートに入ったりと、アメリカにいる期間は私の方が長いけれど、短期間で本当に密な経験をしていたWakanaは私の尊敬できる女性。Wakanaは私ばっかり色々してくれた思っているかもしれないけれど、私にとってはWakanaの頑張りが刺激でもあり、私も頑張ろうと思える存在でもあった。
これからも飲み友として、家族ぐるみの仲良しとして遠距離でもずっと付き合っていきたいね!Lacrosse makes friends!

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