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西湖の古民家宿「rootfield」の「農泊」プログラムと「富士河口湖町第2次観光立町推進基本計画」(やまなしリフレッシュ農泊との連携)

わかなです。
西湖の近くにある築150年の古民家をリノベーションした宿「rootfield」を拠点とした「農泊」プログラムを検討する上で、富士河口湖町の「第2次観光立町推進基本計画 後期計画」をあらためて読み直しました。

▽富士河口湖町第2次観光立町推進基本計画 後期計画
https://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/upload/file/kanko/keikaku2kouki.pdf

「富士河口湖町第2次観光立町推進基本計画 後期計画」は、富士河口湖町の観光振興に関する計画。富士河口湖町を世界的な観光地にするために、アクセス性の向上、アクティビティの充実、観光客の誘致などに取り組むことが提唱されています。

富士五湖地域内の連携強化、新たな観光商品・体験の創出、マーケティング・情報発信の強化などが挙げられ、外国人観光客の誘致にも力を入れるとしています。

「やまなしウェルネスツーリズム推進協議会」からの提案

昨年度から、広報や事務局支援などで裏方を務めている「やまなしウェルネスツーリズム推進協議会」では、地域の資源に触れ地域の人たちとの交流を通じて、心と体の健康に気づき、新しい発見と自己開発ができる旅のプログラムづくりを検討する今年度の取り組みの一環として、富士河口湖町の地域資源・社会資源を活かした「農泊」のプログラムを検討しています。

地域の宿泊施設や農業事業者、観光施設等の連携で推進していくために、山梨県が推進する「やまなしリフレッシュ農泊」の事業と連動して実施するためのアプローチを考えてみました。

1)圏域内連携・住民交流の強化:地域一体となった体験創出
後期計画では、富士五湖圏域全体の連携強化が掲げられています。農泊プログラムにおいても、富士五湖圏域全体の連携を活かします。

周辺地域との連携により、農泊体験に加え、近隣の観光スポットへの訪問やアクティビティ体験などを組み合わせた、より魅力的なプログラムを造成できます。例えば、山中湖でのリトリートやカヌー体験、忍野八海での湧水散策、富士吉田市での織物体験などを組み合わせることで、多様な体験を提供し、満足度を高めることができます。

◎地域コミュニティとの交流促進・地元愛の醸成
地域のさまざまな活動の担い手との交流は、旅行者にとって地域への理解を深め、思い出に残る体験となり関係人口を増やします。農家民宿での宿泊や地元住民との交流イベント、郷土料理教室などを開催することで、地域住民や事業者にとっても、地域文化への理解を深め、地域への愛着を育む機会となります。

◎特産品の活用と地域経済への貢献
地域の特産品を積極的に活用します。農泊プログラムでは、地元産の食材を使った料理を提供したり、お土産として特産品を紹介したりすることで、地域経済の活性化に寄与できます。

◎やまなしリフレッシュ農泊との連携
山梨県が推進する「やまなしリフレッシュ農泊」のコンセプトを取り入れ、企業の社員旅行や研修旅行の誘致を図ります。軽度な農作業体験や自然体験を通じて、心身のリフレッシュを促し、従業員の健康増進や生産性向上に貢献します。

2)連泊滞在、リピート促進:満足度の高い滞在体験の提供
後期計画では、連泊滞在やリピート促進が重視されています。農泊プログラムにおいても、長期滞在と再訪を促すための仕掛けを考えます。

◎多様な体験プログラムの造成
農業体験だけでなく、自然体験、文化体験、アクティビティなど、多様な体験プログラムを用意することで、旅行者の長期滞在を促します。季節ごとのプログラムや、農泊と組み合わせる参加型のプログラムを用意し、再び訪れたくなるような魅力的な体験を提供します。

◎快適な宿泊環境の整備
宿の魅力を最大限に活かしつつ、快適な宿泊環境を提供することが重要です。清潔さ、アメニティの充実、Wi-Fi環境の整備などはもちろん、宿のスタッフと旅行者の"つながり"が生まれるプログラムを盛り込むことで、満足度を高め、リピート滞在を促します。

◎ホスピタリティの向上
温かいおもてなしや心のこもったサービスは、旅行者の満足度を高め、再訪意欲を高める重要な要素です。宿のスタッフとつながりがある地域のコミュニティの担い手たちとの交流機会を増やしたり、宿泊前の顧客の情報収集により、個々のニーズに合わせたきめ細やかなサービスや仕掛けを提供することで、特別な体験を提供します。

3)快適なアクセス環境の整備:情報発信とアクセス改善
後期計画では、快適なアクセス環境の整備が課題として挙げられています。農泊プログラムにおいても、アクセスに関する情報発信や利便性の向上に取り組む必要があります。

◎アクセス情報の充実
公共交通機関や車でのアクセス方法、所要時間など、詳細なアクセス情報をウェブサイトやパンフレットなどで分かりやすく提供するほか、駅からの送迎サービスを地域連携で実施することや、移動途中での体験を豊かにする仕組みなどを検討することで、旅行者の利便性と特別な体験機会を提供します。

◎多言語対応
外国人観光客の誘致を促進するため、ウェブサイトやパンフレット、案内表示などを多言語対応にするほか、外国語対応可能なスタッフを地域で共有・配置する仕組みづくりも重要です。

4)的確な情報発信:ターゲット層への効果的な訴求
後期計画では、的確な情報発信が重要視されています。農泊プログラムにおいても、ターゲット層に合わせた効果的な情報発信が必要です。

◎ターゲット層の明確化
農泊プログラムのターゲット層を明確化し、それぞれのニーズと情報収集行動に合わせた情報発信を行う必要があります。例えば、家族連れには子供向けの体験プログラムを、ワーケーション層には充実した仕事環境の中での農的体験ができることをアピールする、企業の福利厚生や人材育成などのニーズがある層には農業作業に加えて、各種の研修プログラムを組み合わせるなど、ターゲット層に響く情報を発信することが大切です。

◎デジタルマーケティングの活用
ウェブサイトやSNS、オンライン旅行予約サイトなどを活用し、農泊プログラムの魅力を広く発信します。リール動画や映える写真、体験者の声や笑顔などを掲載することで、旅行者の興味関心を惹きつけ、予約につなげていきます。

◎メディアへの露出
地域のメディアや旅行雑誌、観光系のWebメディアの他、ツーリズムやサステナブル、リジェネラティブなどのキーワードで発信するライターなどに積極的に情報提供やモニター体験機会の提供などを行い、農泊プログラムの露出度・認知度の向上を図ります。

◎多角的な広報とやまなしリフレッシュ農泊との連携
山梨県の観光課や農村振興課、公益社団法人やまなし観光推進機構からの情報発信、やまなしウェルネスツーリズム推進協議会による広報活動と連携します。「やまなしリフレッシュ農泊」の認知度向上を図り、企業や団体へのアプローチを強化します。

◆やまなしリフレッシュ農泊について◆
山梨県では「軽度な農作業がストレス軽減効果や幸福感をもたらす」といった研究結果を踏まえ、令和4年度より企業の社員等がリフレッシュできる農泊・体験プログラムの作成や、モデルツアーの実施を支援しています。
https://www.pref.yamanashi.jp/noson-sink/nouhaku_suisin.html

◆古民家宿rootfieldについて◆
富士五湖の一つ西湖にある築150年の古民家。昔のおじいちゃんやおばあちゃんの家を思い出すような、懐かしさが残る一棟貸しの宿。
https://root-field.com/

◆やまなしウェルネスツーリズム推進協議会について◆

やまなしウェルネスツーリズム推進協議会は、山梨県が誇る温泉、森林、高原気候といった地域資源を活かし、運動、リラックス、美容、食事などの健康プログラムを提供することで、ウェルネスツーリズムを推進し、観光振興を図ることを目的とした団体です。
https://yamanashiwellness.jp/

ChatGPT 4oに描いてもらいました


横長バージョン(1.91:1)

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