女世界一人旅 国別旅の記録:ブラジル
旅の記録を、国別に項目ごとにまとめていきます。
自分自身の体験の整理が主な目的ですが、これから旅する人にとって何か参考になったり、興味を持つきっかけになれば幸いです。
個人的に各国のショッピング情報と犬(野良犬や保護活動)については人より詳しく見てきたつもりなので興味のある方はその部分だけでもご覧ください。
2016年時点の情報なので、現在変わっている部分もあると思います。
渡航の際はご自身で確認をお願いします。
載せている写真は全て自分で撮影したものです。
訪問都市:サンパウロ、タウバテ、リオデジャネイロ
滞在期間:2016年6月-7月(合計16日間)
渡航目的:
ファッションの展示会に行く。
カナダ留学中に仲良くなったブラジル人の友人に会って案内してもらう。
一番興味のあった南米に、ついに初上陸。
① 街の様子・治安
サンパウロ:
都会。ショッピングスポットがたくさんあり多くの人で賑わっている。
南米は危険というイメージから到着数日間はかなり警戒していたが、夜間一人で外に出ない、外出時荷物は最低限にする等旅人の心得として当たり前のことを徹底すれば全然怖がる必要は無い。
宿のスタッフや現地人に、行く場所をあらかじめ伝えるとあそこは治安が悪いから気をつけてなどアドバイスをもらえて、その情報が一番信頼できる。
タウバテ:
サンパウロからバスで2時間ほどの落ち着いた小さな街。
リオデジャネイロ:
オリンピック開催直前のタイミングで訪問。
開催までに建物の建設等が間に合わないのではとニュースになっていたが、工事現場のおじさんたちはのんびりしていた。笑
リオの街はビーチが綺麗で開放的な雰囲気。
市場なども多くの人で賑わっている。
治安はサンパウロに比べても悪く感じた。
滞在3日間で2回、すぐ近くでスリが発生。
海岸沿いや地下鉄内、人が多く集まる場所は特に注意。
② 交通
サンパウロ:
市内はUber含めバスや電車など一通りの交通手段が使える。
メトロや電車の駅構内も近代的で清潔。
通勤時間は東京並みに混む。
タウバテ:
サンパウロからバスで2時間ほど。
友人に終始案内してもらった為、市内は常に車で移動。
リオデジャネイロ:
空港から中心部まではバスで。
市内ではメトロやバス、タクシー、Uberなど一通りの交通手段が使える。
車内ではスリ対策を徹底する必要がある。
③ 人・生活
貧富の差はあるが都市部は都会で交通網も発達しており日本人でも問題なく過ごせる環境。
治安が悪く人も怖いイメージがあったが、みんな陽気で非常に優しい。
ダンスが大好き。
やっぱりサッカーファンも多い。
バーでのサッカー観戦中の盛り上がりがすごい。
子供たちは夜までビーチでサッカー。
street artもサッカーモチーフが多い。
自分の住む街は危険だという自覚を持っていて、注意力が高く、周りの人も助けてあげようという精神を強く感じる。
困っている人を見つけたらこちらからお願いせずとも自然に助けてくれる。
ショッピングモールでSIMカードの買い方がわからず困っていたらとある店の店員が仕事を抜けてモール内の電話会社の窓口まで来てくれ、購入、設定完了まで一緒に横で通訳しながらサポートしてくれた。
日系人も多く、街を歩いていても現地人と思われて道を聞かれる。
サンパウロには日系ブラジル人が多いが、自分の祖先が日本人であることに誇りを持っている。
特に運が良かったのかもしれないが関わった人は全員良い人で接して嫌な思いをしたことは一度もない。
ブラジルとブラジル人が好きになり翌年再度ブラジルを訪問したが、この印象は今も変わっていない。
④ 食べ物
米を食べる文化の為日本人も馴染みやすい。
フェジョアーダ:
ブラジルの定番料理で、主に豆を煮込んだもの。
牛肉のステーキ + 米 + フェジョアーダのプレートは何度も食べた。
コシーニャ:
マッシュポテトを揚げたコロッケみたいな食べ物。
卵の先端が尖ったような形をしており見た目が特徴的。
特別美味しい訳では無いがよく路上で売っているのでちょっとしたおやつとして重宝。
パステル:
薄っぺらくて四角い、パリパリした揚げ餃子みたいな食べ物。
中身は肉やチーズなど色々な種類がある。こちらもコシーニャ同様おやつとしてよく食べた。
アサイー:
アサイーはブラジルが原産。
リオデジャネイロには非常に多くのアサイーショップがある。
アイスが美味で健康にも良い。
Carambola:
ブラジルでは普通に売られているスターフルーツで作ったジュースがとても美味しかった。
日本人街の食べ物:
リベルダージという日本人街には今川焼きやたこ焼きなどたくさんの日本食が売られているが、日本のものとはちょっと違う。
すき家:
サンパウロには日本食屋が多い。すきやの味はほぼ同じ。
日本食が恋しくなり何度か行ってしまった。
ブリガデイロ:
甘いチョコ。お店での販売はもちろん自宅でも作っているし、サンパウロの空港のラウンジにもあった。かなり甘い。
Bis:
滞在中にハマったチョコのお菓子。スーパーで大量買いした。
その他タウバテの家庭料理:
⑤ 宿
ニューヨークからペルーのリマ経由でブラジルのサンパウロに行く予定だったが、リマ-サンパウロ便でオーバーブッキングに遭い1日ペルーに滞在することに。
航空会社に手配してもらったホテルは1年のバックパッカー生活の中で一番良い宿だった。
サンパウロ:
日本に居るときにカウチサーフィンで観光案内したブラジル人の友人の、友人の家に泊めてもらった。(有料:R$30 3食付)
タウバテ:
日本に居るときにカウチサーフィンで観光案内したブラジル人の友人の実家に泊めてもらった。(無料)
リオデジャネイロ:
Meiai Hostel
ホステルに滞在(一泊R$70 約1,500円)
治安面を重視して、やや高かったが良い立地のホステルを探した。
⑥ ショッピング・ファッション
・ サンパウロ
SALÃO MODA BRASIL
アパレルのBtoBの展示会。
行きはUberでスムーズに行けたが、会場はWifiありと書いてあるにも関わらず使えず、帰りは徒歩でJabaquara駅まで歩いた。
Francal:
BtoBのファッションの展示会。靴が中心だがアパレルの展示もある。
水着やビーチサンダルの展示が多くブラジル感を味わえた。
会場はTiete駅からバス。(バスがあることを知らず行きは徒歩で行ってしまい大変だった)
パウリスタ通り:
サンパウロの中心部の、代表的なストリート。
週末は歩行者天国になり民芸品などのマーケットが開催される。
路上パフォーマンスもたくさん見ることができ、現地人とコミュニケーションを取れて楽しい。
Brás:
Brás周辺に多くの店が出ている。
現地人に治安が良くない為気をつけるように言われた。
路上販売は禁止されているがブルーシートで安く靴や服を販売している人がいる。(警察が来たらすぐに荷物をまとめて逃げる)
ここで大量に安く買って国内の地方で売る業者が多い。
大きいサイズ専門店も。
Oscar Freire:
パウリスタ通り近くのおしゃれな通り。
MelissaやHavaianas等のファッションショップの路面店、おしゃれなレストランが並び、歩いている人もお金持ちそう。
25 de março:
São Bento駅から広がる巨大なショッピングエリア。
ガイドブックには載っていなかったがブラジル人の友人にお買い物したいと言ったら連れて行ってくれた場所。
服だけではなく日用品や電子機器等、ファスナー等副資材やアクセサリーなど何でも売っており多くの人が集まる。
食料品市場もある。
Rua José Paulino:
Luz駅から徒歩で行ける、恐らくマイナーなショッピングストリート。
ブラジル人の友人に連れて行ってもらった。
安いがおしゃれ度は低め。
私が行った日は15:30で店が閉まった。
República:
República駅周辺で週末に民芸品市場が開かれる。
絵画もたくさん売っていた。
ここで手作りのお土産を購入。
治安は良く無いと言われているので注意。
サンパウロの駅構内にはたまにピアスの自動販売機が設置されている。
サンパウロにはDAISOもあった。
・ タウバテ
小さな街だが食品市場や生地屋さんがある。
ここの地方のテーマカラーは綺麗な青で、青い工芸品がとてもかわいい。
工房の様子。
案内してくれた友達のお母さんがこっそり置物を買ってプレゼントしてくれた。
・ リオデジャネイロ
コパカバーナビーチ沿いに土産物店が出ていた。
Botafogo Praira Shopping:
リオデジャネイロ中心部のショッピングセンター。
Urguaiana:
地下鉄Urguaiana駅から広がるショッピングエリア。
安く衣料品やお土産が手に入る。
人がかなり多いのでスリに注意。
Rio Fashion Day:
BotafogoのAvenida Venceslau Brasという通りの建物で開催されていたイベント。地元のデザイナーが洋服や雑貨を販売。
Feira Do Rio Antigo:
土曜日に開催されるマーケット。行きそびれて後悔。
次は絶対行きたい。
⑦ 犬
野良犬はあまり見かけない。滞在中発見した唯一の野良犬。
ペットとして飼っている人が多い。
・サンパウロ
Pet Centro Animal:
小さなペットショップ兼保護施設だが、一人英語の話せるスタッフがいて店内の案内やブラジルの動物保護状況について教えてくれた。
私がこれからヨーロッパに行くことを伝えると、動物保護活動をしているベルリン在住の友人を紹介してくれた。
ABEAC:
サンパウロの動物保護団体。
譲渡会の規模は小さかったが英語を話せるボランティアがいた。
施設訪問の依頼をしたが10人ほどの参加者が必要かつ英語を話せるスタッフの手配が必要ということで、ブラジル滞在期間内に決行できず。
ボランティアの方々がとても親切でABEACのグッズをプレゼントしてくれた。
地元新聞社の取材が来ておりインタビューされた。笑
・ リオデジャネイロ
Largo do Machado駅近くの広場で偶然譲渡会が開催されていた。
⑧ その他観光地・イベント
・サンパウロ
Pinacoteca do Estado 州立美術館:
ショッピングの帰りにたまたま見つけて土曜日の入館が無料だったので入った美術館。Luz駅近く。
Festa Junina:
6月に行われるブラジルのお祭り。
滞在していた場所の近くでローカルなイベントが開かれていたので参加。
露天がたくさん出ていて楽しい。
一人で行ったのに色んな人が親切に話しかけてくれたり案内してくれて、最終的に運営スタッフしか入れない特等席からダンスを鑑賞させてもらえた。
・タウバテ
キリストのモニュメント:
リオデジャネイロで有名なキリスト像に似たものがタウバテにもある。
⑨ お世話になった人
Michelle&Milena:
コロンビア(ボゴタ)→サンパウロ便で同じ飛行機に乗っていた日系ブラジル人姉妹。
飛行機のオーバーブッキングと遅延でサンパウロ空港到着が遅くなってしまったことを心配して、こちらから依頼していないのにいつの間にか私の滞在先と同じ方面に行く他の乗客を探してくれ、空港から宿まで送ってもらうように依頼してくれた恩人。
サンパウロ滞在中に再会して日本人街を案内してもらったり、2度目のブラジル訪問時も一緒に遊んでくれたり、ただただ感謝しか無い素敵な人々。
Aline & Jonas:
同じ飛行機に乗っていて、サンパウロ空港から夜遅くに1時間以上かけて私の滞在先まで自家用車で送ってくれた恩人カップル。
夜中に空港でタクシーを探そうとしていたら声をかけられ、Michelleから話を聞いたから宿まで一緒に行こうと誘ってくれた。
到着後も宿の人が門の前に出てくるまで危ないからと一緒に待っていてくれた。
Elaine:
大学生のときにカナダ留学をした際に同じホストファミリーの家に滞在していた女性。
サンパウロから少し離れた街に住んでいるが私が来るタイミングに合わせてサンパウロに宿を取って数日滞在してくれ、ほぼ毎日観光に付き合ってくれ、現地の色んな情報をくれた。
Hasegawaファミリー:
サンパウロの家を貸してくれた日系ブラジル人ファミリー。
Marina:
Festa Juninaというブラジルの6月のお祭りに行った時に親切に案内してくれた日系ブラジル人女性。
Caroline:
Elaineの友人でリオ在住。私がリオに行きたいと言うと一人は危険だからということで紹介してくれた。観光地巡りに付き合ってもらった。
⑩ 総括
世界を旅して一番良かった国はどこかとよく聞かれる。
一つに絞ることは難しいのだが、ブラジルは必ずその回答に入る国。
理由は人が本当に優しいから。
なんで初対面の人にこんなに親切にできるんだろうと思うくらい現地の人に親切にしてもらったエピソードが数え切れないほどある。
今回の旅の中で2度同じ国を訪れたのはブラジルだけ。
今でも連絡を取り続けている人が多く、いつかお世話になったみんなに恩返しをしたいと思っている。