【作品紹介】祈り鶴 ー日の丸ー
第6回 日本茜伝承プロジェクト展示会「茜さす日本の色」
一般公募の部で、参加させていただきます。
【開催情報】
日時:2024年3月8日㈮~12日㈫ 10時~17時(最終日は16時まで)
会場:知恩院和順会館ギャラリー
住所:〒605-0062 京都府京都市東山区林下町400−2 知恩院和順会館 地下1階 https://www.wajun-kaikan.jp/
アクセス https://www.wajun-kaikan.jp/access/
この作品は、2023年8月 銀座GALLERYステージ1「祈り展」出展した作品です。今回「第6回 日本茜伝承プロジェクト展示会「茜さす日本の色」」展に出展するにあたり、少し手を加えました。
毎年8月15日の週に開催される祈り展。2021年から毎年、参加させていただいています。終戦記念日を挟んでの祈り展ということもあり、昨年は、その前の年に亡くなった祖父から聞いた話を思い出しながら、この作品を作りました。
享年98歳で亡くなった祖父は、一般的に見れば大往生なのかもしれません。でも、生前、祖父はことあるごとに、「早くに亡くなった兄貴の分まで、先に死んでいった仲間の分まで、おじいちゃんは100歳まで生きるんが目標や
」と口癖のように言っていました。できるなら、その夢をか叶えて欲しかった・・・
10代で徴兵された祖父は終戦を大陸で迎え、その後はロシア軍の捕虜として強制労働に従事していました。祖父が連れていかれたのはウズベキスタンでした。重労働の日々で、労働はチームごとに成果が問われ成績が低いチームはまともな食事も与えられなかったそうです。そんな状態なので、病気で働けなくなった方は、自分の代わりに頑張って働いてくれと、自分の分を仲間に分けて、衰弱して亡くなっていったそうです。それを食べてしまえば亡くなるのはわかっている、でも食べてがんばらなければ班全体が生き残れない。苦渋の決断だったと辛そうに話してくれました。
ようやく帰国が決まっても、日本にたどり着くまでに多くの方が列車の中で命を落としていったことなど、話してくれました。
いつ、どこで命を落としてもおかしくない状況の中、祖父が生きて帰ってこれたのは、ただ運がよかったからと聞いています。そうして祖父が命を繋いでくれたおかげで、今私もここにいます。戦中、戦後の激動の時代を生きてきた祖父の苦労や思いは、今の私たちにはわからない。あの時代、命がけでこの国を守ろうとしてくださった方々が今の日本を見たらどう思うだろう?時々、そんな考えが頭をよぎります。
世界を見渡すと、戦争がどんどん激しくなっています。
もうこれ以上、争わなくて済むように、今の私たちに何ができるのだろう?
日の丸を背負い散って逝かれた方々の冥福を祈るとともに、
二度と戦争のない世の中になりますように・・・
日の丸をモチーフにした折り鶴と、精麻の飾り結びで作った鶴の、千羽鶴に祈りを込めて制作しました。
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第6回 日本茜伝承プロジェクト展示会「茜さす日本の色」
【開催情報】
日時:2024年3月8日㈮~12日㈫ 10時~17時(最終日は16時まで)
会場:知恩院和順会館ギャラリー
住所:〒605-0062 京都府京都市東山区林下町400−2 知恩院和順会館 地下1階 https://www.wajun-kaikan.jp/
アクセス https://www.wajun-kaikan.jp/access/