ゲームが電波でやってくる
サービス終了。略してサ終。
主にオンラインサービスを終了するという意味で使われていることが多いようだ。
2024年4月9日。Wii Uとニンテンドー3DSのオンラインサービスが終了したとのこと。
これまで両機はネット回線を使った対戦ゲームを無料で遊ぶことができた。
Wii Uの発売は2012年、ニンテンドー3DSは2011年。据え置き型のゲーム機に関してはNintendo Switchが2017年に発売されているのだから、過疎ってる中、ここまでよくやってくれたともいえる。
購入したダウンロードゲームや更新データの再ダウンロードは、もうしばらくできるとのこと。
できたら、本体が壊れてしまっても、新しく買った本体に移行できるようになったらいいのに、と思います。
そこで、今回はちょこっと通信周りを振り返っていきます。
ニンテンドーWi-Fiコネクション
ニンテンドーDSが発売されたのは2004年。その翌年にニンテンドーWi-Fiコネクションのサービスが始まった。
ニンテンドーDSをインターネットに接続してネットワーク対戦やソフトのダウンロードができるサービス。基本的に利用料は無料だ。(もちろん通信料はかかる)
自宅や出かけ先の無線LANに繋がるのはもちろんだが、インターネットに接続されたパソコンに「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」を差し込めば、そこがアクセススポットとなり、ニンテンドーDSをネットに繋ぐことができた。
まわりくどいやり方に思えるけど、当時、うちにも無線LANはなかった。
Wiiが発売されたのは2006年。同様のサービスが利用できた。
Wiiではゲーム以外のコンテンツにもかなり力を入れていたようだった。
パソコンを持っていなくても、WiiとテレビだけでWEBを閲覧できたり、「YouTube」や「Hulu」(有償)も見ることができた。
「Wiiの間」というコンテンツは「茶の間」を意識したものだった。
料理番組があったり、企業のCMがあって、わたしはサンプルを応募してもらったこともあった。
そのほかにも、任天堂が出したお題に沿ったMiiを募集したり、写真を募集したり。
わたしも挑戦して入選し、自分のMiiのハンコを景品としてもらった。
Wiiから注文を受け付け、シャチハタで販売されていた商品と同じものだ。
しかし、自宅にネット環境があるというのがそもそも少なかった。
そこで。次の項目。
ニンテンドーゾーン
任天堂がネット環境を用意したのである。
2009年よりはじまり、終了したのは2020年だという。比較的最近までやっていたことに驚いた。
たとえばマクドナルド。
ここへ行けばニンテンドーDSや3DSをネットに繋いで対戦ゲームができた。
もちろん通信料も無料で。
自宅にネットを引き込んでいなくても、ここへ来れば遊ぶことができたのだ。
今でこそ無料のWi-Fiスポットはあるけれど、ニンテンドーDSしか繋がらないスポットを用意するってすごくない?
それだけではなく、そこでしか受け取れないものもあった。
自宅のネットでは受け取れないのだ。
マックの販促冊子によると、幻のポケモンが受け取れて、しかも特別な仕様であるらしい。
現在だったらスマホのGPSがあるけど、新しかったですよ。
サテラビュー
新しいといえば、いや、早すぎた?サテラビュー。
こちらはスーパーファミコンに繋ぐ周辺機。発売されたのは1995年。
衛星データ放送を利用したサービス。
BS放送ってテレビだけじゃなくデーターも送信できるんですよね。
ネットからソフトをダウンロードする感覚と同じ。
でも、BSアンテナと受信機、スーパーファミコン、さらにこの端末が必要とあって、出資が大きすぎて手が出せない。
ほとんど普及しなかったのではないでしょうか。
ただ、これが用意できたら通信料はかからない。
衛星放送での配信からスタートしたってことを考えたら、その経験も踏まえ、任天堂自身がネット環境を用意してまで、自社のゲームで遊んでほしいというスタンスはわからなくない。
でも、これだけ一般にネットが普及したのだから、満を持してのサ終ですよ。
ネットでゲームの立役者です。
任天堂ハードもオンラインは有償に。
次の新しいことに期待しましょう。
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