麻雀
麻雀のイメージは?
麻雀といったら賭博のイメージもあるし、かつては『脱衣麻雀』なるゲームもあって、敬遠したくなる要素が満載だった。
だが、最近では女の子向けのマンガ雑誌の付録にも麻雀牌が登場するなど、人気がじわりじわりと上がってきているそうだ。
麻雀のプロ競技団体はなんと7つもあるといい、その競技スタイルといったらeスポーツも顔負けの熱狂ぶり。
さて、今回はファミコン版の『麻雀』の話。
AIという言葉がまだ一般に浸透していない、1983年の発売。
麻雀というのは4人でプレイするものだが、このソフトはコンピューターと一対一の勝負。
人間同士の対戦はできない。
モードは3つ。
初級。ちょんぼ、つまりルール上、間違ったことをやろうとすると『できません』と表示され、減点はされない。
中級と上級はちょんぼは減点になる。
さらに上級は1手の制限時間が12秒となっている。
1回の勝負を局という。
このゲームでは半荘(6局)終了時の得点でまず勝敗がつき、半荘をくり返して先に3勝した方が勝ち。
麻雀牌
牌は全部で34種。それぞれ4枚ずつあるので合計で136枚。
数牌(すうはい)とは1~9までの数を表す牌のことで3種ある。
漢数字が書かれた萬子(マンズ)。
竹のような絵が書いてある索子(ソーズ)。
丸いボタンのような絵が書いてある筒子(ピンズ)。
字牌(じはい)とは『東』や『中』などの文字と、何も書かれていない白い牌のことで7種ある。
牌は裏に返して山に積み、順番に取って手に加えていくのだが、ゲームでは自動でやってくれる。
常に手元にあるのは13枚。
1枚ずつ交互に引いていき、いらない牌を表向きにしてひとつ捨てる。
3枚1組となる面子(メンツ)を4組、同じ絵柄の牌を2枚そろえる雀頭(ジャントウ)が1組、これらの組み合わせで役が決まる。ポーカーのようなものと思ったらいい。
基本的な面子は、同じ絵柄の牌を3枚そろえる。
もしくは同じ種類の数牌を5,6,7など続き番号で3枚1組となるようにする。
上がりは自分で引いてツモるか、相手が捨てた牌でロンする。
なので14枚で上がりの形となる。
リーチも『役』のひとつ
役は複数あるのでそれをまず覚えなくてはいけない。
役の表があって参照できればいいのだけど、このゲームにはそのようなものはない。
だが、一番簡単な役といえば『リーチ』。
リーチも役だったんですね。
とにかく上がるには役が1つでもないとダメ。
役を知らなければ牌をそろえてリーチするしかない。
1000点棒を供託して宣言する。それ以降、手を変えることはできない。
逆に言えば、役ができればリーチを宣言しなくてもよい。
このゲームでは『あがる』や『リーチ』『ポン』など十字キーの上下ボタンで行動を選択し、Bボタンで決定。
上がれるときは初級でも教えてくれないので見逃さないように。
『ツモ』とは自分で1つ牌を引くことで、Aボタンで牌を引き、捨てる牌は十字キーの左右で選んでAボタンで決定する。
鳴くとは?
相手が捨てた牌をもらうこともできる。
ポン
自分の手に同じ絵柄の牌が2つあって、相手が同じ牌を場に捨てたとき、「ポン」と宣言し、手にある牌を台の上に表向きで並べる。
カン
カンツとは同じ絵柄の牌が4枚1組。カンツが1組あれば上がりは15枚となる。
チー
同じ種類の数牌で、番号順に3つそろうとき。
5と7を持っていて、6をもらうのでもいいし、5と6を持っていて4か7をもらうというのでもいい。
これらの行動を『鳴く』といって、鳴いたらリーチはできない。
そろいやすいけど、相手にも手の内がばれるし、リーチ以外の役を作らなくてはいけないので、初心者は慎重に。
簡単な役からはじめる
上がったときに役が複数あると得点も多くつく。
また、難しい役でも高得点だが、まずは簡単な役から覚えていくのが無難。
ヤクハイ
特定の字牌を3枚そろえる。白、發、中はいつでもヤクハイとなる。
そのほか、プレイヤーは常に『風』をあてがわれるのだが、東西南北の中で自分が今どれにあたるのか。その自風を3枚そろえてもよい。
下の画像でいうと、プレイヤーの自風は『南』。ただし、ヤクハイとなっているのは『白』です。
タンヤオ
数牌の2~8のみでそろえる役。
鳴いてもよい。
ピンフ
数牌の番号順並びのみで上がる。
条件は両面待ちであること。1,2を持っていて、3で上がることはできない。2,3を持っていて、1か4で上がるといった具合。
雀頭の残り1枚を待って上がれない。つまりあらかじめ同じ絵柄の牌を2枚そろえておかないとダメです。
鳴くことはできない。自力でツモりましょう。
麻雀は頭を使う
こんなふうに上がるにも条件があるので、麻雀はけっこう頭を使います。
役の数だけではなく、親であるか、どんな上がり方をしたかなど、計算方法は複雑。
デジタルだとソフトがすべて計算してくれるけど、アナログに麻雀やったら健康によいってのもわかる気がしますね。
そしてこのソフトは1対1の対戦で、盤面もわかりやすいし、超初心者がまずやってみるにも向いている。
相手の捨て牌から役を想像してみたり、取ってきた牌をそのまま捨てているのか、手に加えているのかよく見ればわかるようになっている。
コンピューターとはいえ、こちらに対する配慮もプログラミングされているようだ。
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