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詩/夜の雨粒

ハンドルの向こうの
信号は 赤に変わり

ため息にも 似た
虚ろな 眼差しは

橋の向こうの街明かりを
赤く、白く照らした まばらな 
雨粒たちのように

運転席の 窓ガラスに
しがみついた

変わった信号の 青に
染まった 雨粒たちは
まばらに、こぼれ落ちて

色をなくした 夜の風が
冷たく 頬を撫でた

夜の雨粒に また明日と
前を向く


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