どんな人も出来るだけ好意的に見る様にしている。
物事を見極めるために、疑う事も大切です。
まず疑って、問題点は無いか洗い出して、事実を検証して、その上で判断する。
けれど世の中は批判にあふれていて、時々それってただの悪口じゃないの??と思う事がある。
否定すること、悪口を言うのは簡単です。
けれど肯定して、褒めることは難しい。
相手を理解していないと褒められないから。
だから私は、ミスをした人、間違いを犯した人をただ批判するのではなく、なぜ過失は起きたのか、その経緯を想像したり、相手を慮ることを優先しようと決めています。
しかし森友学園問題に端を発した公文書の書き換えはフォローの仕様がない。
自民党は不支持だし、安倍政権も支持しない若宮ですけど、安倍さんは頑張っているなと思っていた。
政治では無理を通さなきゃいけない時もあるでしょう。そんなの嫌だけど、何をしたって反対は起きるのだから、未来のための痛みを伴う決断と言うものはある。
安倍さんの政策には全く賛成できなくて、新しい事を発表するたびにそうじゃないだろう!と焦燥感にみまわれた。
それでも安倍さんを全否定するつもりはありません。
安倍さんなりの理想を掲げて、日本の為を考えて、政治家に徹していたのだから。
でも公文書偽造までなってくると、好意的に見るのにも限界があるよ。
きっとこれは氷山の一角なのだと思う。
現在の政治家、官僚の方々から感じる微妙な嫌悪感、これってなんなんだろう? と思っていたけれど、分かったよ。
これは昭和のにおいだ。
映画やドラマに描かれる、典型的な利権主義の政治家の、あの雰囲気だ。
戦後や昭和時代を描くドラマを観ながら、誇張が過ぎると思っていたけれど、なかなか的確に演出されてたんだね、ハハハ。
昭和の政治家を全否定するつもりは無いけど、なんと表現すればいいのか、あの雰囲気。
有名な政治家もいる、大きなことを成した政治家もいる、国民の為に尽くした政治家もいる。
けれどいつも付きまとう、煙草と整髪料と、古臭いおじさんの雰囲気。
ドラマや映画で演出されたイメージだと思っていたけれど、「忖度」という言葉とマッチして、現実のモノなんだなと実感している。
残念でならない。
問題は自民党がずっと政権を持っていたという所かな?
ぽんぽん総理が代わるから、少しは落ち着いてほしいという感情がたぶん国民全体にあって、長期政権や安定政権は基本的には大事なことなんだけど、トップが変わったからって、日本政治の本質的な部分はもう何十年も変わっていないんだよね。
変わらないことで、成熟するモノもなあなあになるモノある。それが必要な時もある。
なあなあになるって悪いイメージだけど、少しはそういう部分が無いと人間が疲れちゃうし、忖度だって本来は「相手の気持ちを推し量ること」という意味で別に悪い事じゃない。
良くも悪くも「程度」の話。
成熟することは良い事だけど、し過ぎれば腐るだけ。
日本の政財界にある慣習とか利権とか繋がりが全て悪いわけじゃないけれど、そろそろ腐っていそうだから、一回チャラにしないといけないんじゃないかな?
一部を入れ替えても、腐敗が侵食しちゃうからね。
全てを出して、箱を綺麗に洗浄して、吟味したものを収めないといけない。
そういう時期なのかな。
これだけ何度も選挙しているのに、それが出来ていないという事が残念としか言いようがない。
何をどうすれば、昔から慣習が断ち切れるんだろうね?
国会はいつも政治家の辞める辞めないの話ばかりして、人を批判する事ばかりで、本当に見ていてつまらない。
問題を解決するにはどうすれば良いのか、どういう結末が理想か、そういう事を話し合う場所だと思っていたよ。残念。
今回の文書書き換えの問題も、事実確認をして、関わった人を洗い出して、ルールに基づいて罰を与え、再発防止の為にどうすれば良いかを考える、それだけの話じゃないの?
民事や刑事事件と同じだと思うよ?
そういえば思ったけど、警察が家宅捜索するのって証拠隠滅されないようにじゃん。
性善説で言えば、文書を提出してくれって言うだけで済む話だけど、そうもいかないわけでしょ?
文書を出したら野党が散々に叩くって分かっているんだもん、そりゃ書き換えるよね。
書き換えを肯定するわけじゃなくて、言葉は悪いけれど、犯人に捜査をしなさい、証拠を出しなさいと言っても、出すわけないじゃん。
討論をする前にまず事実確認の為に文書を抑えないとダメだよね。
公正な立場の第三者がね。
民事だって間に弁護士とか裁判官が入るじゃん、刑事事件だって加害者被害者の間に警察が入って捜査するじゃん。
特捜部が捜査しているはずなのに、証拠書類を改ざんされてしまったということは、始まりから1年以上も経っているのに全然動けていないじゃん。
追及する相手が政治家だから? 特捜部にも忖度があったの?
問題が大きくて人手が足りなかったのかな?
とにかく、森友問題が最初の事実確認からやり直さないといけないことになるから、これまでに1年以上討論してきた国会費用が無駄になったね。
税金なのにね。1日が3億位かな?
最初から事実がつかめていたら、最初から正直に話していたらこんな事にはならなかったのに。
お金も無駄にならなかったし、人も死ななかった。
結局、今の日本の政治は継ぎはぎなんだと思う。
問題が起きるたびに対処して、ほころびが出るたびに補てんして、リフォームを繰り返した家の様に、すごくアンバランスなモノになっていると思う。
現在の政治家も官僚も、その中で問題解決しようとしているから、そりゃあ無理も出るし歪な仕上がりになるよ。
次から次へと問題やトラブルが起きるから、目の前のことに必死で視野が狭くなっているんだと思う。
今は、もっと広い視野で、日本の政治的慣習を根底から作り直す必要性があるんじゃないかな?
公文書の取り扱いとか、責任の所在とか、人員配置とか、公文書なんだから誰でも見られる様にしないとおかしいよね。
ブラック企業への対策とか言いながら、官庁の方がよほどブラックみたいだしね。
批判するだけでなく、相手を認め、解決、対策を考えてほしい。
切実に。