見出し画像

その家ならではの言葉

家族って独特で、それぞれの文化や習慣があると思う。

長い時間を過すわけだし、生活を共にしていてブラッシュアップされていくというか・・・。

まず、ご両親が結婚することで、異文化同士が一つの家の中に入るわけでしょう?

同じ地域出身の人ならまだしも、離れた県出身だと顕著だろう。

喧嘩をするなり話し合いをするなりして折り合いを付けて、子どもが生まれれば両親が2人で考えて自分たちなりの子育てをしていくわけだ。

家族構成もそれぞれで、結果その家独特の習慣が生まれると思う。

子どもの立場からすると生まれたときからそういう環境なわけだから、それが当たり前だと思うけれど、実は違ったり、成長するにつれて驚くこともあるだろう。

それってとても面白いと思うんだ。


若宮家で1つ驚いたのは、スプーンの事。

我が家では普通に「お匙」と言う。さじとかおさじとか、もちろんスプーンとも言うけれど、お匙の方が頻度が多い。ちなみにフォークはフォーク。

友人からそんな風に言わないと驚かれ、こっちの方が驚いた。

あと、仏壇とかお墓とか、神社やお寺で手を合わせて拝むのを「のんのんする」と言う。

幼児語なんだけど、良い感じに変換できる言葉が無くて、いまだに口をついて出てしまう。

拝むと言うと儀式めいてて堅苦しいし、手を合わせるだと遠回し過ぎるしフレーズが長い。

ご先祖様や神様仏様にご挨拶をする、というニュアンスの「のんのん」というのが言い易過ぎて他の言葉が見つからない。

家族との関係も、お父さんお母さんが躾けに熱心な家庭もあるだろうし、フレンドリーな家庭もあるだろう。

お父さんを敬う様にとか、食事中にテレビは点けないとか、親に何でも話すとか。

我が家はフレンドリーかつスキンシップ過多のおふざけ大好き家族。

ナチュラルにどつくし、誰かがボケればツッコミを入れるし、物陰に隠れてワッと驚かすなんて本当に下らない事をしょっちゅうやって笑っている、愉快な家族です。

全員が子どもっぽくて、他人には見せられないな。

あと鼻歌めっちゃ歌うから、本当によそ様には見せられない日常。

こうやって閉ざされた空間で家族ならではの習慣が濃くなっていくのですね。

そういえば、テレビで誰だったか忘れたけれど芸能人さんがご家庭で「お風呂に入る」と宣言すると仰っていて、番組では驚かれていたけれど、我が家もやるから納得。

「お風呂入る」とか「トイレ行く」とか言う。

わざわざ言わなくても良いのに、なんでだろう? もう習慣になっているから意味は分からない。

そういう些細な事ってあるよね、家庭ごとのそういう違いが面白いと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?