1/23 moon-side

帰り道、イヤホンつけてたのに何にも流さないまま帰宅した。
あの場所で聞いた音楽を他の音で上書きしたくなくて。
それくらい、今までのDIALOGUE+で最も好きなライブになりました。


M1.おもいでしりとり
イントロで曲名がわかった瞬間に「頑張れまなつ…!」と祈ってた。
初めてのアコースティックライブの、1曲目の、歌い出し。
想像もつかないくらいの緊張感の中で丁寧に紡がれた歌声が、8人のコーラスまで繋がって、安心と同時についに始まったぞという高揚感で満たされた。

この曲含めて、宮原さんが今回アコースティックでめちゃくちゃ化けてた。元々表現ブースト力が高いタイプだとは思ってたけど、アコースティックの繊細な表現をここまで丁寧に増幅できるのかと鳥肌が立った。


M2.トーク!トーク!トーク
曲が始まった途端に笑顔になる8人。
静謐としているだけじゃない、やさしい音楽の始まり。
この辺りで一人ずつ楽器担当するんだなってわかってきたんだけど、最初やかんちゃんが指パチパチ鳴らしてるように見えて「そういうの昔練習してて得意そう~!」と思ってしまった。ごめん。
中盤のラップ?パート、ソロで順番に歌っていくところが今までとちょっとずつ歌い方が違って聞こえて、もしかしたら普段からこうだったのかもしれないけれど、細かい部分まで聞こえるのはアコースティックの良さだなぁと思った。

M3.プライベイト
まずプライベイトのテンポ感がアコースティックにめちゃくちゃ合う。
コーラスとかも一番しっくりくる感覚があって、本当に心地良い曲だった。
あと、上には「得意そう~!」とか書いてたやかんの指パチパチ、アーカイブ見直してたらプライベイトで普通にやってた。やっぱやってんじゃん!
それと、間奏で宮原さんずっと手を振りながらニコニコしてて、めちゃくちゃ楽しそうだった。


MC.1
楽器紹介もあって「ちゃんとやったるで!」という気合を感じるMCの中で「カスタネットが人生初めてで、楽しいです!」という6歳時の絶妙なコメントが光るやかんちゃんでした。


M4.謎解きはキスのあとで
今回の問題作です。というかスーパー大化け曲。
宮原さんが表現ブーストする→内山さんがブーストに対してナチュラルに対応して同じ力かそれ以上で返す→宮原さんさらにブーストするという無限スパイラルにより、受け取る側の感情を全て持っていく弩級曲が生まれてしまった。
特にセリフシーン。両膝ぶち壊れた。座ってなかったら崩れ落ちてた。
(だって内山さん、最後に「謎解きはキスのあとで♪」って言った後、一回ゆっくり瞬きしたんですよ?)


M5.I my me mind
いきなりめちゃくちゃアレンジ変わってびっくりした。あとソファ。
ふたりとも遊ぶときは徹底的に遊んでくれるので、ソファに座った瞬間に絶対楽しくなると確信。
ウィスパーな歌声のうーなさんと、力強い歌声のまゆゆんの組み合わせが、ちょっと大人な曲調にピッタリで、茶目っ気たっぷりのカワイイジャズになってた。あとガヤが横から顔出すの可愛すぎる。
イマジュンさんのシンセの音が、サビとかでポロポロコロコロした音になってたのも可愛かった。イマジュンはいつも最高。



M6.走れ
また大胆アレンジだった。ラテンスパニッシュ。
ステージ中央によってきたときに後ろを向いたので「マイクスタンドだ!!!」とまずそこでテンションが上がる。新しい演出に弱い。
「やかちゃんめっちゃこっち(カメラ)見るやん…かわ…。」って思ってたら落ちサビでハチャメチャ妖艶なスタンドワークしてた。ねねさんもマイク外してカッコよくキメてたし、たしあそこで仕掛けようって決めてたのかな。
ねねさんは終始一貫して歌うま。なんか敢えて言及するのも憚られるくらい安定感ある。現地でも声出てるのにブレないしすごい。
やかんちゃんもパフォーマンスが堂々としてて見ていて気持ちがいい。ドヤ顔かわいい。ドヤかわ。



M7.20xxMUEの光
この二人ならやってくれるって、信じてたよ…!
こちらの想像を遥かに超える入場。イマジュンさんの超絶ピアニカ。
しれっと歌い切る二人。おもむろに取り出されるビブラスラップ。かき鳴らされ続けるビブラスラップ。まなつさんちょっと持ち方が銃っぽいです。
曲があれだけぶっ飛び系なのにゆったり聞かせてもらえるとそれはそれで楽しい。元々めちゃくちゃ計算して仕掛けてる曲だからか、ふたりとも歌い方で遊んでるところがよりはっきりわかってよかったですね。


MC.2
やかん「何乗ってきたの??」
きょん「猿です」
僕(それはそうだが…?)

マイクを通して小さい声のおじさん達がかわいい。
あと絶対にコメントを最後まで言いたいさぴかわ。
ゆりにゃの話をめちゃくちゃ笑顔で聞くさぴかわ。
まゆゆんが訥々とコメントするときの声がめちゃくちゃ可愛い。
マイクスタンドに対する自信度の差が面白いランナーズ。
楽器に貼られたラベルを読んじゃうきょんまな。
鬼のハンバーグ師匠無茶振り。まなつさんがんばった。(配信見直したらカメラもめちゃくちゃがんばってた。)


M8.パジャマ de パーティー
全員再集合での1曲目。原曲よりもゆったり感じて、chillい感じが出ててよかった。深夜1時のパジャマ de パーティー感。
ちょっと欠伸してるように歌ったり跳ねさせたりと、遊びの多い曲なので、こういうテンポだとよりあざとみが増してよいですね。
「おやすみなさい」


M9.はじめてのかくめい!
楽器おじさんの「れぼるじゃーん」が好き。
サビのハモが綺麗。CD音源とか最初の方のライブとかに比べたらめちゃくちゃ成長してるなぁ…。
あと、やっぱり楽器おじさんの「れぼるじゃーん」が好き。


M10.好きだよ、好き。
この曲アコースティックでやるの、ズルじゃん。
アーカイブできょんさぴが「東京は優しいか厳しいかまだわからないからさ」で向かい合うところ見てたらなんか泣いてしまった。前にあそこ地方出身組はクるものがあるよねって話してたの思い出して。
間奏のときの佇まいも、メンバーの性格?が出てていい。ゆっくりリズムを取ってる子。真っ直ぐ前を見据える子。優しく会場を見渡す子。様々な人が集まって一つのことをしている姿が胸を打つ瞬間は確かにある。DIALOGUE+は結成の経緯からして色々な気持ちのメンバーがいたと想像するけど、今はすごくまとまったユニットになっていく過程を見ているから、これだけ感動するんだなと思う。



M11.透明できれい
元々ストリングスで壮大に聞かせる音楽だったのが、アコースティックになるとギリギリまで削ぎ落とされて、透明度が増すと同時に一種の脆さも持つような曲に聞こえるようになった。完璧ではないけど懸命に伝えようとする8人の歌声を、必死で見て聞いて受け取ろうとするファンの姿に、透明できれいに込められた意味を見たような気がした。


M12.ぼくらは素敵だ
発表当時は世相もあってまさに彼女たちにピッタリだと思っていたこの曲。でも今や「向かい風に逆らってできる限り早く」なんて似合わないくらいの快進撃を続けている様にも見えていて。(きっと見えていないところでは色んな困難があるでしょう)
そんなことを思っていたらまさかのハミングコーナーがありました。
久しぶりにコール&レスポンスのような、気持ちを交換しあえる場所。
正直あまりDIALOGUE+の現場ではないのかもなと思っていたところに、嬉しい企画でした。
まなつさんのリードされて、以前はあんなに声を張り上げていたオタクがおっかなびっくりでハミングする空間は、むず痒くも懐かしいあの頃を思い出すような優しい空間でした。


つらつらと書いてしまった。
今までのライブは、リズムも早いし難しいしって曲を一生懸命こなしていく姿に感動することが多かったけど、今回は少ない音やゆるやかなリズム感の中で少しゆとりを持ってライブを感じられたなーと思いました。トランスするような没入感とは違った、ちょっとした静けさや緊張感の中で濃密に時間が過ぎていく感覚がDIALOGUE+のライブでは新しく感じて、こうやって彼女たちの新しい表現が見られたのは本当に貴重な体験だったなと思います。

願わくば音源化、そして2回目を何卒……

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