トレンチコートを羽織った白鳥
稼働してる音楽教室で管楽器や弦楽器の伴奏をする機会がありますが、必ずと言っていいほど伴奏の演奏リストに入って来る曲に
「白鳥」サンサース があります。
私はこの曲が苦手でした💧
ピアノの伴奏パートは全体的にアルペジオと言われる分散和音で、それは美しい水面や時に水しぶきを表しているようで聴く分には心地よいのですが、なかなか弾きにくい箇所もあり、昔はよくズルをして弾いてました。
(ごめんなさい🙏)
しかし、それでも何度も弾く機会が訪れる。。
“いい加減向き合え”と声が聞こえてあらためて弾けない箇所と向き合ったところ、少し手の角度を工夫すれば流れを乱さず弾くことができました。
なんだ、練習すれば弾けたのか。。
多分、いろんな経験を経て、手のひら、指、手首の使い方など(思考も)柔軟になったのだと思う。
それはさておき、、
弾けてくると曲に対する愛着も湧くもので、ピアノソロ曲としてアレンジしてみたくなりました。
っで、ですね、あらためて楽譜を見てみますと、
強弱記号の使い方が意外で、楽曲の景色が違って見えてきたのです♪
ココ👇
大きなサビ前の所。
ココ、ディクレッシェンドなの‼️
そしてサビの部分はpで、ピアノパートに至ってはppなのです😳
ついつい演奏していると興奮して音が大きくなってしまうとこです。
それではいつ”f”に?と楽譜を追うと
ココ👇
サビの最後の方
しかもクレッシェンドで向かう先は”f”でなく”mf”です。
個人的にはこの気づきシビレマシタ。。。。
(まぁわかっていたつもりでしたがあらためて)
その表記に美しい気品のある時間経過と心や情景の動きを自分の中で再構築できたというか。
クラシックに至っては譜面とのコミュニケーションは大切で楽しいですね。
そして
それが生かされているかはいささか微妙ですが、私がピアノソロ用にアレンジした白鳥もぜひいろいろな方に楽しんで弾いていただきたいです✨
コチラ👇
Le Cygne〜白鳥〜
“美しい朝靄の中 トレンチコートを着た一羽の白鳥がスーッと目の前に現れた
彼女は細く長い足を数字の4の様に重ねて 両手はポケット入れたまま はるか先の方向を見据えて静かに佇んでいる
吐く息が白く登る
やがて誇り高きひとりぼっちの白鳥はゆっくりと
しかし迷いなく歩を進め始めた
そして
その美しい華奢な足を少しずつおりたたみ
奥にしまっていた大きな羽をムズムズと広げ出す
ファサファサと空を仰ぎ
見据えてた方向へとたくましく向かっていった”
そんなアレンジです。。💧
譜面はワカメミュージックよりご購入いただけます。↓