資金管理の重要性 vol.4
「資金管理の重要性」という映えないタイトルが続いております(笑)
けど、資金管理の重要性でvol.50まで書いても良いほど重要な話ですので、まずは徹底的にこのトピックを書き続けたいと思います。
vol.2でトルコリラ投資で調子に乗ったために親戚にお金を借りにいかなくてはいけなくなったAさん(仮)の話を書きました
資金管理の重要性 vol.2
https://note.com/wagame/n/n621d78548369
さて、このAさん、どこでミスをしたのでしょうか?
明らかですね。
普通は「200万円が912万円になったのだから、もう少し積み増して、400万円くらいは投資に回そう(512万円は取っておこう)」
くらいは考えそうなものですよね。
ここです。
では、具体的に何が間違っているか、皆様は説明できるでしょうか?
答えは「リスク過剰」です。
適正なリスク
そもそも、投資というものは、1回あたりのリスクをどの程度にするのが適正なのでしょうか?
10%?
50%?
それとも80%?
諸説ありますが、タートルズ的には「1%」です。
「たった1%?」と思った方は、たぶんまだ身銭を切った投資の経験が無い方だと思います。
仮に50%のリスクを負った投資(というよりギャンブル)で、2倍の損失が出た場合、たった1回で投資の世界から退場となります。
そもそも投資は何度も繰り返して肌感覚で値動きを知っていくものなのに、1回の投資で退場しては、さらに5年後、Aさんが500万円貯金を貯めて、再度投資の世界に挑戦した時の経験にもなりません。
とにかく、投資で利益を出したいのならば「退出しないこと」が最重要で、1%のリスクで、2倍の損失を49回連続で出しても投資を続けられるような体制を組む必要があるのです。
ATRの話〜Aさんは何%のリスクを負っていた?
そこを理解した上で、200万円をトルコリラに投資して、1%のリスクを負うというのは、何枚投資することなのかを整理しましょう。
ここで登場するのがATRという概念です。
ここでATRは誰が考えて、どういう概念なのかを長々と書いても誰も読まないでしょうから、ザックリまとめると「1日に動く値段の平均」です。
結論から言います。
3月22日(月)のブラック・スワンが起こる前の金曜日、3月19日のトルコリラ/円のATRは0.286円でした。
200万円の1%は2万円です。この2万円がなくなっても良いようにリスクを取るということは、
「1%の資金」÷投資倍率÷ATR
という計算式で、1%のリスクが算出されます。
つまり、
20,000円÷10000通貨単位÷0.286=6.99
ということで、ほぼ7なので、7にしましょう。
つまり、7枚の買い建てがAさんに許されたリスクなのです。
7枚だけの買い建てであれば、1日に0.3円反対に動いても
0.3円×10,000通貨単位×7枚=21,000円
しか損害が出ません。
(ほら、約1%のリスクになっているでしょ?)
これが適正なAさんのリスクです。
つまり、
普通は「200万円が912万円になったのだから、もう少し積み増して、400万円くらいは投資に回そう(512万円は取っておこう)」
くらいは考えそうなものですよね。
以前に、
仮に、手元資金が200万円だったとして、2020年11月6日にトルコリラが絶対上がる!!という自信が湧いてきたとしましょう。
トルコリラを10,000倍で100枚買い建てた場合、保証金はFX会社によりますが、30万円くらいでしょう。
証拠金使用率が100%だとすれば、実際に投資できるのは100万円ですので、100万円÷3=約300枚は建てられます。
この時点でAさんは間違っていた、ということです。
本来取るべきリスク7枚の42倍(300枚÷7枚)のリスクをいきなり取っているということです。
こんなリスクを取っていたのでは、大ラッキーが続いて5連続勝利したとしてもいつかは破綻します。
なぜなら、繰り返しになりますが、
波が行ったり来たりするのは、投資の真実でだからです。
買った後に必ず負けるタイミングが来て、その負けるタイミングで資金がゼロになって退場になるとしたら、負けるために投資をしているものです。
退場しないために
■ATRを知る
■1%のリスクしか取らない
■1%のリスクの計算式
「1%の資金」÷投資倍率÷ATR
を覚える
この3つは、投資を始める前の最低限の知識になります。
本日は以上です。
和亀