資金管理の重要性
投資の基本
投資で重要なのは①と②のどちらでしょうか?
①勝つ方法(エントリータイミング等)
②負けない方法
これはもう明らかです。
②です。
例えば、10万円の投資をすれば、90%の確率で100万円の利益を出す方法を編み出したとします。
10万円の元手でスタートし、順調に9回連続で勝利し、900万円の利益!(残高910万円)
「ということは、この910万円全部賭ければもっと儲かるんじゃないの!?」と思って10回目に910万円すべて投資したら、残高ゼロで、投資人生が終了です。
この文章を読んで、
「は?それって10回目に全額賭けるから投資人生が終了するわけでしょ?ずっと10万円の投資のルールを守っていれば、ずっと100万円勝ち続けるわけだから、文章の理屈が通っていない」
と感じた人、そのフィーリングこそが真実です。
つまり、投資で重要なのは、910万円を全額投資しないためのルール、つまり、負けないためルール(②)なのです。
仮定した利益が100万円でも、10万円でも1億円でも話は一緒なのはおわかりいただけるでしょうか?
投資の真実
「賭け事というものは勝ったり負けたりするものです」
という言葉を聞いたら99%の人が「そりゃそうだ」と思うはずです。
もちろん投資も勝ったり負けたりします。
いわば波です。
良い時があり、負ける時がある。
これが投資の真実です。
なので、投資で勝つ方法というのは、勝てる時は勝って、負ける時は負けない。これに尽きると思います。
正確には、勝てる時には大きく勝つけど、負ける時は負ける額を少なくする。ですね。
「損小利大」なんて言いますが、これを繰り返せば、投資は延々と利益が積み上がっていきます。
図で書けばこういうことです。
一生上がり続ける相場もないし、一生下がり続ける相場もない。
すでに確認したように、波が行ったり来たりするのは、投資の真実です。
真実であるならば、それを前提に投資をしたほうが良い。
つまり、勝つ時は0.8のところまで勝ち、負ける時は-0.3のラインで撤退するルールを設定し、それを繰り返す。
そうすれば"理屈上"利益は積み上がります。
この"理屈上"というのが肝でして、投資で負ける人には2パターンいると思っています。
(1) 理屈上負ける投資をしている人
(2) 理屈上は勝てるのに、それをやらない人
です。
"理屈上"は勝つ、ということが投資で勝つための大前提です。
(1)の投資をしている人が勝てる方法はマグレ以外にありません。
つまり、『1回勝負ではなく、波をずっと0.8のライン、-0.3のラインで保つ方法は何なのか?』という議論が投資の基礎にしないと話は前に進まないということです。
ですので、次回は『1回勝負ではなく、波をずっと0.8のライン、-0.3のラインで保つ方法は何なのか?』について深堀りしていきたいと思います。
和亀