二輪免許取得について(1)
最近、バイクに乗りたいと思い立ち、バイク教習に通っている。
昨年からバイクに興味が出てきたが、コロナの影響だとかで二輪教習が大人気とのことで、今までどこの教習所も空きがなかった。
小型二輪ATならば最短2日で取得できるプランもあるとのことで、そちらも検討してみたが、せっかく教習を受けるのなら選択肢が広がる普通二輪MTを取得することにした。
さて、私はすでに自動車の免許(準中型5t限定MT)を取得しているので、普通二輪教習は最短で18時限の講習で終わるとのこと。
本日は、その7,8時限目の講習を受けてきた。
内容は、加速減速の練習、坂道発進、その他検定科目の反復練習、そしてATバイクいわゆるビッグスクーターの体験だった。
普段は仕事で平日は教習に行けないため、もっぱら土日が教習の日になる。
今日も、先週日曜日以来の教習だった。
先週は、バイク教習の目玉ともいえる、平均台(一本橋)、スラローム、八の字、L字クランクの反復練習だった。
このうち、スラローム以外は、案外問題なくこなせていた。
厳密にいえば、どれも一つ一つの内容を区切って行う分には問題ないのだが、順番に一通りやりつつ、さらに狭いコースをひっきりなしに教習所のお作法をこなしながら完璧に行うとなると、難易度が段違いになる。
また、メインの教官以外にも、ほかのグループを面倒見ている教官たちもたまにアレコレとアドバイス等してくれるのだが、それもどうもやりづらい。
どの教官も今風に親切に接してくれるので不快な思いをすることはないのだが、やはり言っていることが少しずつ違ったりしてしまうので、どれを採用すればよいのか迷ってしまうこともある。
私は身長が180cmあり、さらに普段の運動不足から体も固く、ライディングポジションをとるだけで下半身が非常に窮屈になり、さらに慣れない操作のため変に力を入れすぎてしまい、教習中にひっそりと足を攣りながら運転していることも珍しくない。
実は今日も、あまりにも足が痛すぎて操作が覚束なくなり、教官にスミマセンが…と申し出て休憩させてもらった。
教官に相談してみたが、バイク運転中に足を攣るというのは経験がなかったようで、ウーン…と困らせてしまった。
それでも、足が窮屈になったり、痛みが出るのはある程度やっていれば慣れるし、若干シートの後ろに座れば余裕が出ますよとアドバイスはいただけた。
前回別の教官から、できるだけ前のほうに座れ!と言われんだけどなぁと思っていると、見透かしたかのように、教習中は前に座ったほうが良いと言ってはいるんですが、本当の適切なポジションは、タンクから拳一個分離した位置なので、どうしても足がきつかったりする場合は、それを意識して座ってみてくださいと親切に補足もいただけた。
この足痛が起こるのは、こまごまとした操作が連続する狭いコース内で、今回初めて走行した広い自動車用コース内では、比較的マシだった。
通っている教習所のバイクコース内には坂道がないため、坂道発進の練習を行う際は、自動車コースを使用するのだが、長い直線を使用して4速までギアを上げて時速50km以上で走行する練習も行った。
いままで狭いバイクコースでは、基本2速で、ちょっとした直線のところは一瞬だけ3速に入れて、ちょっと加速したらすぐに減速して2速に落とすということをずっと行っていたので、これが左足の酷使からの痙攣につながる要因でもあった。
恐らく200m以上ありそうな直線を駆けてみたのだが、実に爽快な気分だった。
ただ、おっかなびっくりの運転をしているので、速度を上げているつもりでもそんなに上がっていないらしく、教官からもっと出してとしきりに言われた。
体感80km/hくらいのつもりが、メーターを見ると40km/h程度なのは、教習所ならではかもしれない。
今回初めて行った坂道発進も特に問題なくこなし、加速減速やお作法満載の障害物除けも、慣れてはきたと思う。
ここまでが7時限目の内容で、次の8時限目では、AT体験の教習を行った。
ネット上で情報を集めると、バイク教習はATのほうが断然難易度が高いとしきりに主張がされているので、実はひそかにAT教習がどんなものか楽しみにしていた。
実際に実車を見た第一感想は、とにかくデカくて威圧感がすごい。
原付は運転していた時期はあったが、原付とは全く別の乗り物に見えた。
さぞかしパワーも強くて、すぐに急加速するんだろうなと思っていたが、意外にもスロットルには十分な遊びが施されており、気を付けていればいきなり飛び出しはしなさそうであった。
数年前、大学生の時に一時期乗っていたスズキのzzという原付は、排ガス規制前に販売されていた2ストのもので、気軽にスロットルを回そうものなら即座にすっ飛んでいくような勢いがあったと思うが、そこはやはり軽さの勝る原付ならではだったのかもしれない。
走ってみた感想は、快適の一言に尽きる。
言ってしまうとなんだが、MTでガチャガチャとギアをいじってるのが馬鹿らしいと感じてしまうほどだった。
今まで、せっかくMTで免許取るんだからとMTバイクの購入を検討していたが、今回の体験で、真剣にビッグスクーターも検討したくなった。
バイクの魅力を語るうえで必ずと言ってよいほど、ギアチェンジによって人車一体の操作感を得られるといったことが主張されているが、今のところ自分はMTバイクの不便さのほうを前面に感じてしまっている。
不便さを楽しむのもバイクの一つではあるらしいし、走っていく中で、自分の技量の上達を感じることも楽しみの一つではあると思うので、今後どんなバイクを購入するかはしっかりと考えたいと思う。
次回は9時限目で、第一段階の見極めとのこと。
自動車免許を取った際は、たしかここで追加練習を申し渡された記憶があるので、今回も特に意識せずに、ダメ元で臨みたいと思う。
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