
波乱続きな遠征 ~ACLE vs上海海港~
ACLEとJリーグが開幕し、早くもマリノスは3試合を消化。2勝1分と上々なスタートを切っています。ホーム日産スタジアムで実施し、先日は上海海港戦を闘うべき、上海へのとで遠征。上海海港を率いるのはマリノスを優勝に導いたケビンマスカット監督。ケビンに会いに行くべき、上海へ渡航してきました。
AWAY 上海海港 戦 (ACLE リーグステージ MD8)
@ 上海浦東足球場 (2025/2/19)
0-2 WIN
サラリーマン、ギリギリまで仕事をするよ
水曜日開催の試合ということで、火曜日の夜に出発する飛行機を選択。午前中はしっかり自宅で仕事をして、終わらせるべき仕事を終わらせる。そして、今はリモートでどこからでも仕事ができる今の時代。午後は意図的に発言をしなくてもいい打合せを組んで、空港までの移動、空港での待ち時間も会議にスマホで出席して、定時までしっかり仕事。遠征に行きまくりですが、無職でも富豪でもないので、しっかり遠征費を稼ぎます。(搭乗ゲートには他にもサラリーマンマリサポを見かけました。お疲れ様です。)
無事最後の打ち合わせを終えて、Outlookの不在通知をオンにして、1日の仕事を終えます。明日は連絡しても音信不通だからね。業務を終えて、搭乗券に記載されているゲートに向かうも、違う便の情報が掲示されている。ん、これはゲート変更か。なんか嫌な予感がします。
案の定、ゲートは変更されているし、搭乗時間も未定になっている。嫌な予感的中です。やることもないので、おとなしくゲートで待っていると、1時間遅れの搭乗となると発表が。前回の海外遠征のオーストラリア行きの飛行機は直前に欠航となったのですが、今回は1時間も搭乗時間が遅れるという事態に。でも、飛ばないよりは全然マシなので、OKとします。

これって、ぼられてるよね
上海の浦東空港からは40元でMaglevという新幹線的な電車で市内に行くことができるのですが、終電が早いのでこれは乗れないともともと判断していて、空港から市内までは普通の電車で向かう予定だったのですが、飛行機の出発時間が遅延したことにより、こちらの終電も逃すことに。そうなるとタクシーで市内に移動となる。嫌だな。。でも、しゃーなし。イレギュラーは遠征のつきもの。
すんなりイミグレを通過し、タクシー乗り場でタクシーへライドオン。ちゃんと指定された場所から乗ったし、メーターもついているタクシーでしたが、メーターの進み具合が尋常じゃない。どんどん金額がかさむ。しかも、めっちゃスピード狂だし、レーン変更時にウィンカーを出さない!運転スキルもだし、最終的に支払う金額どれくらいになるのかビビる。。
本来は空港からホテルは180元、深夜料金を加味しても250元くらいのはずなのですが、メーターは302元と表示されてホテルに到着。完全にぼられている。運転手さんは翻訳アプリで得意げに「本当は600元だけど、300元にしてあげる」と言ってくる。しかも現金払いという指定付きで。いや、「302元」ってメーターに表示されてるし。数字は万国共通よ、おっさんと内心思いながら、疲れ切っているので支払いを済ませて、無事チェックイン。
鍵穴をゴリゴリ!?
ホテルに着いたのが日付変わって0時過ぎ。部屋について一息、さあ寝るぞと思い、ロックをかけようとしたのですがボルトロックが全然かからない。ちょっとした振動ですぐにロックが解除されてしまう。明らかに鍵穴とボルトロックの位置が合ってない。
フロントに電話して、事情を説明し、整備員さんが部屋に来ました。合わないねという顔をして、ドライバーをポケットから取り出し、鍵穴をゴリゴリ掘り始めるではないか!?相方とは冗談で木彫りで鍵穴を掘ったりしてと言っていたのですが、まさか本当に鍵穴を掘り始めるとは思わんかったよ。

木くずをふっふっとして、整備員さんは両手、鍵を回して、はいOKって仕草を。いや、いや、男性が両手でしかかけられない状態でOKじゃないでしょとこちらはハンドジェスチャー。ドライバーでもっと鍵穴を掘って、やっと自分でも鍵をかけられる状態に。あまりにもワイルドの対処方法でびっくりしたぜ。でも、最後まで嫌な顔せず対応してくれてありがとう、整備員さん。
両替も一苦労
空港からホテルへの予想外の出費により、手元の現金がかなり少なくなってしまい、翌日の空港までのタクシーもまたぼられて、現金払いとなると絶対手元の現金では足りない。ホテルのHPでは両替サービスが提供されていると記載があったけど、やってないよと言われ、銀行で両替することに。
銀行に入って、まずどの窓口に行けばいいかわからず、うろうろしていたら警備員さんが気にかけてくれて、銀行員さんを呼んでくれた。よしっ、これで両替できると思ったのですが、ここからが大変。
「あなた日本人なのか」 (はい、そうです)
「この円はどこで手に入れたのか」 (日本の銀行です)
「日本では納税しているのか。それを証明できる証明書を持っているか」 (納税しているけど、証明書はないです)
「ビザはないのか。なんでないのか」 (短期間の観光はビザいらないのです)
「いつからそんなルールになったのか」 (ここ最近という認識です)
中国語はできないので、ここまでのやり取りは全部英語で。英語が喋れる銀行員さんがいて助かったぜ。ありがとう、銀行員さん。なんとか怪しい人ではないと理解してもらえたのか、整理券を取って待ってなとなったのですが、銀行のカードがないと整理券が発行されない仕組みではないか。最初に助けてくれた警備員さんがご自身のカードを使って整理券を発行してくれ (ありがとう、警備員さん) 、何とか両替ができました。結局2時間くらいかかってしまった。でも、これで帰りのタクシーでぼられても大丈夫。
いざ、出陣!試合へゴー!
銀行で疲れ切ってしまったので、試合までの時間はホテルで過ごし、少し早めにスタジアムに向かいます。地下鉄でスタジアムへ向かうのですが、2回乗り換えがあるので、乗り換え駅で少し外に出て、上海の雰囲気を感じます。平日昼間のビジネス街だからか、人があまりいないです。でも、歩道をバイクが走っていたりと異国情緒を感じました。

LINEの列整理にも余裕で間に合い、しばらく寒い中待ち、100元を支払い、いざ開場です。持ち込み禁止の物が多かったので、荷物検査も厳しいのかなと思ったのですが、思ったほどではなかったです。金属探知機を通って、無事席を確保です。新しめのスタジアムで、立派なスタジアムでした。

念願のオフィシャルショップは見つからず
この日も平日で海外アウェイにも関わらず、多くのマリサポの仲間が押しかけていました。心強いですね。

試合は前の試合の新潟戦から改善され、攻めるマリノスが復活。特に植中選手のキレキレっぷりはすごかった。ゴールも素晴らしかった!

宮市選手の右サイドバック起用にもびっくり。フォーメーションを最初見た時は、目をぱちくりとしてしまいました。また新しい可能性が開きましたね。

ケビンもグレッグも元気そうでした。
久しぶり!でも、試合は勝つからね。

終電との闘い
試合はマリノスが2-0で勝利!
でも、勝利の余韻に浸ることなく、試合終了の笛と共にスタジアムを後に。なぜに?終電との闘いがあったからです。
中国では明確な終電の時間がないらしいのですが、だいたい22時~23時の間が終電の時間らしいです。調べた感じでは、スタジアム付近の電車の終電は22:30頃。試合終了は22:00、駅まで徒歩10分くらい、でも人込みがあるから15分くらいはみておかないと。ロスタイムが8分だったということもあり、マッハでスタジアムを後にしました。(中国チームとの試合の場合、相手チームのサポーターがスタジアムを後にするまで出れないのが通例ですが、今回はいつでもスタジアムを出れることを事前に上海海港スタッフに確認してました。スタッフさん、丁寧に答えてくれてありがとう。)
ポートサポさんに混ざりながら、何とか終電に間に合い、ホテルに無事到着。恐怖のタクシーに乗らないで済みました。というか、終電ギリギリに試合が終わるような時間に試合を開催するんじゃない!
無事帰国
翌日の8:30発の飛行機だったので、空港には6:30に着きたいということで、5:10にホテル前のピックアップの送迎車を手配。そう、タクシーではなく、送迎車です。タクシーを予約しようと思ったですが、初日のこともあり、タクシー恐怖症になっていことまり、時間通りに来ないのではないか、また法外な金額を請求されるのではないかとなり、trip.comのサービスを利用することにしました。これだと支払い金額は決まっているし、評判も良さそう。
ドキドキしながらピックアップ時間にホテルの前で待機していると、運転手さんが時間通り登場。そして、今回は普通のスピードで、ウィンカーも出してレーンチェンジをする運転手さんでした。ほっ。早朝なのに時間通りに来てくれて、ありがとう運転手さん。
予定通りの時間の空港に着き、予定通りの時間に飛行機も出発し、定刻より15分早く日本に帰国しました。無事午後からの仕事を再開することができました。次の遠征費を稼ぎまっせ!
次回の上海遠征に向けて
さて、3月4日に再度、上海で上海海港とROUND16を闘うことになりました (またすぐ対戦するのかーい)。次回の試合には行けないですが、行く方の参考になればと事前に準備した方がよかったなと思うことを少し。
Alipayは事前インストールしましょう (現金もカードも使えないということがあります。なお、スタジアムはAlipayと現金、どちらもOKでした。)
現金もちゃんと持ちましょう (現金のみというお店やタクシーもあるので、十分の現金は持ちましょう。500~600元くらいあるとタクシーでぼられても後々安心)
trip.comの空港送迎サービスの活用も検討しましょう (Maglevを利用するのが一番だと思いますが、電車がない時間帯に空港に行く必要がある方もいると思います。DiDiというタクシー配車アプリもありますが、予約が確定するのに時間がかかるので不安要素を除くという意味ではtrip.comを活用するのもありだと思います。金額も4000円くらいでした。)
翻訳アプリをフル活用しましょう (英語が通じない場合も多く、現地の方と会話するには現地の言語を利用するのがやはりベスト。ファストフード店でも翻訳アプリを活用しました。)
深夜便を使って、早朝に上海について始発のMaglevを待つのもありかも (夜遅く上海について市内への生き方で悩むより、早朝に着いてMaglevの始発を待つというのも一つの選択肢。)
以前上海に行ったことがあったことでなんとかなるだろう精神で挑んだのですが、今回は行きの飛行機の遅延から始まり、イレギュラーが多かった遠征となりました。何とかなったけど、慣れない土地では事前準備、予想外の出来事にどれくらい備えられるかがポイント。
今回ははらはらドキドキ、緊張感が多い遠征になり、えらい疲れましたが、勝ち点3を持ち帰ったし、無事帰国できたので、今回の遠征も大成功ということにします!唯一の悔いはケビンにちゃんと挨拶ができなかったこと。
でも、3月11日に横浜で再会できるかその時にリベンジだ!
試合もきっちりまた勝たせていただきますっ!