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被保険者資格を意識している
きょうだいや親戚、会社の人の家族、ご近所さんなど周りの人々、ニュースでの事件の犯人や被害者、正規非正規問題、さらにドラマや映画でも、とにかく、何号被保険者なんだろう、と意識するようにしている。
だって、被保険者資格は、日本に住んでいる人なら、必ず何号かに該当しているから。
子供の場合は親が何号被保険者か、を意識する。
被保険者資格により違うのはお金と時間の使い方
被保険者資格によって、もっとも異なるのは、お金と時間の使い方だ。
お金と時間の使い方が異なれば、生活様式も、行動も異なる。当然考え方も異なってくる。
お金のうち、特に違うのは税金と社会保険料。
第1号被保険者は国民年金保険料を自分で負担している。
第2号被保険者は国民年金と厚生年金との双方に加入して、保険料の半分は勤務先が負担している。
第2号被保険者のうち、配偶者が第3号被保険者である人と、それ以外の人でも保険料の負担が違う。
第3号被保険者は国民年金に加入しているが保険料は負担していない。
これを企業の視点から考えると、その企業の労働者が、
第1号被保険者⇒ 企業は社会保険料を負担しない。
第2号被保険者⇒ 企業は社会保険料を負担する。
第3号被保険者⇒ 企業は社会保険料を負担しない。ただし労働時間の制限あり。
文章で書いたのでわかりづらいが、表にするとわかりやすい。
(ここでは表にしませんが。)
なりたい職業に被保険者資格はついてくる
子供のころ、将来の夢として、プロ野球の選手になりたいとか、お嫁さんとか、消防士になりたい、などどんな職業に就きたいか、いや、子供じゃなくても考えたことはあっても、自分が何号被保険者になりたいかとはまず考えない。
プロ野球選手なら、第1号被保険者。
お嫁さんなら、お婿さんの職業や自分の職業と年収次第で、第1号・第2号・第3号どれもあり。
消防士なら、公務員で第2号被保険者。
…なんて、誰が考える?
でも必ず被保険者はついてくる。
で、現役世代なら、税や社会保険料の負担が異なる。
退職世代なら、もらえる年金額が異なる。
被保険者資格と時間の使い方
時間の使い方も違う。
第1号被保険者のプロ野球選手なら、シーズン中は原則月曜休み以外は、交通機関を使ってあちこち移動しながら、毎日練習や試合をしている。
シーズンオフは、自由時間を使って自主トレしたり、トークショーやテレビに出て稼いだりしている。そのうちキャンプでまた練習と試合づけ。
お嫁さんの場合は、どの号の被保険者もあり。はっきりいえばお婿さん次第。
めちゃくちゃ大金持ちのお婿さんなら、家政婦さんつきベビーシッターつきの専業主婦。最も、お金持ちならではの、資産管理や人付き合いなど別の苦労がありそうだけど。
会社で働くいわゆる共働きの場合でも、お嫁さんが、労働時間の制限のない第2号被保険者と原則週20時間以内の労働時間制限のある第3号被保険者では時間の使い方が違う。
第2号被保険者の消防士なら、消防署の就業規則で勤務時間が決まっている。仕事がら、夜勤もあるだろう。同僚の消防士と勤務時間の調整も必要だ。
自分の意思で自由に勤務時間を決められない。
被保険者資格で分類すると、問題の構造とその原因が明確になる
ニュースなどで「共働きが増えて…」というが、共働きも被保険者資格で世帯別に分けると、問題の構造が明確になる。
被保険者資格により、時間やお金の使い方が違ってニーズが違うから、原因も異なるのに、「共働き」でくくっているから、本当の原因がわからない。
最初に被保険者資格で分類して、職業などにより細かく項目を分けていけば、さまざまな問題の原因が明らかになる。
それをしないから、話がごっちゃでいつまでたっても進まないのだ。
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