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ほくろのレーザー治療について

メラニンをつくりだす工場メラノサイトは、表皮と言われる皮膚の最外層に存在します。ほくろ(色素性母斑)は、発生の段階で色素を作る母斑細胞が表皮内または真皮内に存在してしまい、それが年齢とともに増え大きくなっている状態です。

レーザーで削ることができるのは真皮の浅い部分のみです。理由は深いところを大きく削ると瘢痕治癒(傷の凹みが残った状態)になってしまうからです。

母斑細胞が真皮でたくさん増えている真皮内母斑は、成長するとドーム状に盛り上がります。これは深いところにある母斑細胞が周りの組織を押し上げ増殖しているサインであり、より深いところにも母斑細胞が増殖していることが多く、このようなほくろをレーザーで削ると瘢痕治癒を起こしてしまうリスクがあります。

また、母斑細胞の中にはメラニンを作っているもの、作っていないものがあります。メラニンを作っていないメラノサイトと普通の細胞との違いは肉眼では判断がつかず、顕微鏡レベルでの検査が必要になります。

炭酸ガスレーザーのように肉眼のメラニンの色調を頼りに削っていく手技では、メラニンを作っていない母斑細胞を取り残すリスクがあります。

したがって、深い部分に増殖している可能性のあるタイプについては、原則切除で取り切ることが望ましいと考えます。

小さいものや再発したら切除をするなどの予定が立てられるものは、盛り上がっているほくろもレーザーで施術できる場合がございます。

診断・相談だけでもお気軽にご来院ください。



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