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ハロウィン準備とケムシ皮膚炎

こんにちは。

子供たちの分散登園、オンライン授業などにより、ますます自分の時間がとれなかった院長の尾崎です。

若草医院では、現在カラーリングコンテストを行っています。ハロウィンに向けて塗り絵を仕上げてくれたキッズにお菓子引き換え券をお配りしていますので、病院嫌いなお子様の診察に悩まれている方はこの時期をご利用ください。

さて、私は季節性がある疾患は行事と一緒に覚えるようにしています。

ハロウィン準備をしているときに、大流行する疾患といえば、

皮膚科医的にはチャドクガ皮膚炎です。

チャドクガは年に2回発生しますが、秋の時期はちょうど今。

私は地方での勤務が多かったため、チャドクガ皮膚炎の経験は多々あります。ただ、今年からは祐天寺での診療。ココは都心部に近く、建物も多いので、初めの患者さんを見た際はチャドクガ皮膚炎を診断することに少し迷いを感じました。

が、しかし、この9月、次から次へと

じんましんのようなやや膨らみのあるピンク色の赤み(膨疹)の中にぽつっと点状の硬いぽつ(丘疹)がある発疹が不規則に点在してみられる痒みの強い皮疹

、でお困りの方が、次から次へと来院されました。

そして、剪定中に洋服の中にいたという幼虫を1匹持ってきてくださった方がいました。

一見、毛なし虫

ルーペでよくみてみると透明に近い白色をした細い毛が生えていました。そうです、教科書的にはこの時期の見えないくらいの細い毛だけ毒(プロテアーゼやエステラーゼ、ヒスタミン)をもつというその毛です。風にまったり、薄い衣類の中に入り込み皮膚につくと猛烈に痒い皮膚炎を起こします。

長年、顕微鏡レベルで皮膚の角層に絡みつき、掻破のたびに皮膚炎がうつっていくという説明をしていたもののその実物は見たことがありませんでした。これならば納得です。

嬉しくてテンションが上がった私は、怖がるスタッフの目をよそに、せっかくなのでこの毛虫をいただきクリニックで育てて経過をみてみることにしました。

その後の幼虫くんは、一度硬く長い白い毛のまさに毛虫になった後、脱皮?のようなものをしました。この後蛹になるのかな。

息子の図書館に行くついでに、私もチャドクガの本を探してみたいと思っています。

長々と書いてしまいましたが、わかったこと。

祐天寺でもチャドクガ皮膚炎はいる。来年のハロウィン準備期間はチャドクガにも気をつけるように啓蒙しよう。です。

毛虫を見たいキッズも是非ご来院くださいね。


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