Hydrofoil Generationのコントロール設定項目解説
Hydrofoil Generationは標準ではキーボード&マウスでコントールするように設定されています。キーバインディングを変更することもできますし、ゲームパッドやハンドル型のコントローラ(通称ハンコン)も使えるようにカスタマイズが可能です。項目数がちょっと多いし、フォイリング艇特有の項目もあるので、念のため解説していきたいと思います。
Helm(ヘルム)
まあ、舵です。ハンコンだとハンドル、ゲームパッド/プロポだと右スティックの左右をアサインするのが普通かと思います。
Foils(フォイル)
ダガーボードのレーキ角/フラップ角をコントロールして、ライドハイトをコントロールします。標準設定だとマウスウイールがアサインされていますが、難易度は高めだと思います。ゲームパッド/プロポなら右スティックの前後がおすすめです。事務局は試しに左足のクラッチペダルで挑戦してみましたが、難易度が高すぎて諦めました。実際のところ、ソロプレイだとオートでプレイすることがほとんどだと思うので、あまり気にしないくていいと思います。
Left Board(レフト・ボード)
ポートサイドのダガーボードを上げ下げします。よく使うので、押しやすいところがいいかと思います。PSコントローラーなら、十字キーの右とかL1とかがいいんじゃないかと思います。
Right Board(ライト・ボード)
スターボードのダガーボードを上げ下げします。これもよく使うので、押しやすいところがいいんじゃないかと思います。PSコントローラーなら、□とかR1がいいんじゃないかと思います。
Trim(トリム)
ウイング/メインセールのトリム、つまりメインシートのコントロールです。事務局はハンコンなら右足スロットル、プロポなら左スティックの前後(ドローンのモード2のスロットル)を使います。ゲームパッドなら左スティックの前後かR2あたりのアナログ入力がいいと思います。
Swap Helm(ヘルム・スワップ)
タック、ジャイブの際の移動です。スタンバイもあるので、3ステートを移動していく感じです。これもよく使うので、PSコントローラーなら△くらいのところにあるといいんじゃないかと思います。
Rudder Differential Up(ラダー・ディファレンシャル・アップ)
ラダーが2本あるJX50限定ですが、左右のラダーのレーキ角の差を増加させます。こうすると、風下側をリフト、風上側をダウンフォースに振ることにができて、ライティングモーメントを発生させて、ボートをより「起こす」ことができます。微調整の部類なので、最初はあまり気にしなくていいと思います。
Rudder Differential Dn(ラダー・ディファレンシャル・ダウン)
左右のラダーのレーキ角の差を減らします。
Auto Board(オート・ボード)
オート・ボードモードの切り替えボタンです。オートにするとヘルム・スワップに連動して左右のボードの上げ下げをしてくれます。
Rudder Pitch Up(ラダー・ピッチ・アップ)
ラダーのレーキ角を変えて、ラダー下端についているエレベーターの迎角を増加させます。モスとかワスプだとティラー・エクステンションをくるくる回すやつです。ティラーエクステンションの先から見て右回し方向がここでいうところの「ピッチ増」です。これも最初は気にしなくていいと思います。
Rudder Pitch Dn(ラダー・ピッチ・ダウン)
ラダーのレーキ角を変えて、ラダー下端についているエレベーターの迎角を減少させます。
Sail Twist Up(セール・ツイスト・アップ)
ウイング/セールのツイストを増加させます。テルテールもないのにどうやってという気がしないでもないですが、セクション毎の迎角をあわせてやると速く走れます。実際のF50だとツイストのプロファイルもある程度コントロールできたと思います。
Sail Twist Dn(セール・ツイスト・ダウン)
ウイング/セールのツイストを減少させます。
Sail Camber Up(セール・キャンバー・アップ)
ウイング/セールを深くします。これも実際のF50だとセクションごとにアクチュエーターがついているので、個別にコントロールできたはずです。極端な場合だと、トップセクションはネガティブ・キャンバーにしたりもするんだとか。
Sail Camber Dn(セール・キャンバー・ダウン)
ウイング/セールを浅くします。アップウインドは浅く、ダウンウインドは深くという基本は一緒だと思います。
Trim Jib(トリム・ジブ)
ジブセールのトリムです。事務局は左足クラッチか左スティックの左右をアサインしています。事務局はジブのある船にほとんど乗ったことがないので、トリムの仕方はよくわかりません。
Axis Look(アクシス・ルック)
左右に視線を動かせます。
Dagger Cant Up(ダガー・カント・アップ)
ダガーボードのカント角を増加させて、フォイルアームを上方向に動かします。水平翼のリフトを水平効力に振り分ける効果があります。モスとかiQFoilでウインドワードヒールさせるのと同じ効果です。HGではJX40限定ですが、実際のF50だとコントロールできます。
Dagger Cant Dn(ダガー・カント・ダウン)
ダガーボードのカント角を減少させます。
Dagger Cant Gain(ダガー・カント・ゲイン)
ダガーボードの調整幅を1→2→5→10度と変化させます。10度の次はまた1度に戻ります。
Look Left(ルック・レフト)
ボタンを押している間だけ、一時的に視線を左に振ります。
Look Right(ルック・ライト)
ボタンを押している間だけ、一時的に視線を右に振ります。
その他
ファンクションキー(F1-F5)
視点変更がアサインされています。オンボード視点はF1です。
数字キー(1-4 & 5)
プリセットのセットアップを適用します。テイクオフ用、アップウインド用、ダウンウインド用、アビーム用などのセットアップをあらかじめ用意しておいて、マークを回ったときにすぐに適用できるようになっています。
余談
実際のAC40はウイングではなく、ダブルスキンのコンベンショナルセールなので、キャンバーとツイストは直接コントロールできなくて、シート、アウトホール、カニンガムを使って間接的にコントロールします。トリマーのシートにはロッカーレバーが二つ付いていて、通常は風下側のトリマーがジブのシートとトラベラーを、風上側のトリマーがメインのシートとトラベラーをトリムするようです。カニンガム、アウトホールなどは8つあるプッシュボタンでコントロールします。
ヘルムのシートにはダッシュボードの左右に6個づつ、計12個のプッシュボタンがついていて、ライドハイトのターゲット値、カント角、ボードの上げ下げをコントロールします。
詳しい話はネーサン・アウタリッジによる解説動画が参考になると思います。
F50については元SailGP日本チームメンバーの渡部雄貴氏による解説記事もあります。
https://www.kazi-online.com/articles/sailgp_f50_01
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