1日が3日間分ぐらいに感じる時
こんにちは! 和花です。
「若いうちに一度は海外に出た方がいい」と心底思います。今はなかなか海外に行きづらい状況ですが、チャンスがあれば是非行ってみられることをおすすめします。
今日は、長男が初めて海外に行ったときの話しです。
「一見は百聞に如かず」。
2年前夫と突如別居が決まった際も、長男のカナダ短期語学研修が決まっていました。
家庭内はてんやわんやの状態でしたが、こんなことで諦めて欲しくないとの思いで、2週間出発を早めパスポート取得や渡航準備を長男と進めました。
受け入れ先のホームステイ先は決まっていましたが、全く初単独海外渡航でした。大阪から東京経由でカナダへの直行便。
更にバンクーバー空港に着いてからビクトリアへの乗り換え。出国手続きから???だらけ、現地カナダに着いてからの空港内地図も、ネットの情報とは違い、ギリギリでの乗り継ぎ。LINEで時差とたたかいながら、日本から手に汗にぎりながらのサポート。
長男は英会話が特に達者なわけでもなく、何がなんだか分からない状態で、英語で必死に聞きまくり(半分出川哲郎さん状態。。。)、無事ホームステイ先に到着しました。
日本でも人に道をたずねたり、店の人に声をかけることを避けていた長男にとっては、まさに否が応でも訊ねざるをえない状況が生まれたわけです。
それから2週間、ホームステイ先からほぼ毎日バスで語学研修センターに通っていました。
そこが主催するアクティビティ(オルカウォッチングなど)手違いで申し込めなかったときも、現地の民間のところで自分で英語で申込みしたりしていました。
日本ではほとんど情報がなかった観光名所なども、レンタルしたWi-Fiで検索しまくり、授業のない半日などとにかく自分の足で探索し歩き回っていました。
英語の学力別にクラス分けされ、そこで知り合った世界各国からの留学生は、年代、国籍もさまざまでした。
14歳のフランス人の男の子は、親の仕事の関係で世界を転々とし、日本語もペラペラで何か国語も話し、すこぶる頭がきれる子でした。
その反面、日本からきたある20歳の男子学生は、授業のない日はホームステイ先でずっとテレビゲームをし、外にも出かけずという子もいました。折角異国の地に時間とお金を払ってきているにも関わらずです。
見かねて長男が誘い、調べた人気のレストランやショッピングモールに連れていくと、「なぜこんなところ知ってるんだ?どうしていいかわからないから外に出なかった。」と言っていたそうです。
どんな事情であれ、目の前の状況、チャンスを創意工夫して楽しめない人はどこにいてもそのままのステージにとどまっている、日本人は平和ボケしすぎている、ハングリー精神が皆無ということにあらためて驚き、危機感を覚えました。
ホームステイ先の家庭は、苗字が少し変わっていてアフリカからの移民の方だったようです。子供たちがサマースクールに行って空いている子供部屋を貸す形で、毎年留学生を2-3人受け入れているホストファミリーでした。
長男の他に、中国人留学生が二人ホームステイしていました。ステイ期間も授業もまちまちだったので話す機会が少ないなりに、家でも国による風習の違いを間近で感じていました。
ホストペアレンツは、共働きで、洗濯も週1-2回まとめてホストマザーがするから勝手に使わないで欲しい、ご飯はまとめて何時にするから合わせるようになど、日本とはかなり違った生活習慣も斬新です。
一番長男が感動して帰ってきたのが、店に入っても街ですれ違う人みんながとにかく開口一番「Hi! How are you today?」ととにかく笑顔で挨拶する習慣があるということでした。
底抜けに明るい、陽気、他人同士のコミュニケーションスキル、表現力が豊かである。
この風土に感化されて、「1日が3日間に感じるぐらいに充実して楽しい」と毎日LINEで報告を聞くたびに、海外に送り出して本当によかったと感じました。
現地で旦那さんとはぐれ、無一文で迷子になっていた日本人老婦人に、交通費を渡し、バス停まで送り届けたときも、「初め中国人だと思った。」と言われたぐらい日焼けして、雰囲気も変わっていたようです。
のちにその方からホームステイ先に、お礼の手紙とお金、クッキーを頂いていました。
その長男が日本に帰国したときまず受けたカルチャーショックが、「あぁ~、陰気くさい。日本人はみんな下向いてるし、言葉も交わさないし暗い。」でした。
それまで日本の学校に通って、将来の進路も夢も思い描けないといっていた長男。
海外に出たことで、「初めて日本という国にある習慣のいびつさ、いかに自分が狭い小さい世界の中にしかいなかったということがよくよく分かった。」と語っていました。
その後、今までにはなかった進路を見出し、挑戦して進みました。
もし、あなたが行き詰まりを感じているのなら、一旦今いる枠の外に出てみることをオススメします。どんなことでもいいです。
若いうちの五感、感性は若いうちに磨けば、年齢を重ねてからでは得られない何倍もの飛躍の種まきができます。
私もサポートする側に回りながら、18歳のときから海外にたくさん出た経験が、あらゆる状況への耐性、創意工夫して進み続ける力、多視点をもつという姿勢が作られたとあらためて感じました。
取引先で、1代で夫婦で事業を興し50年以上経営されている方がいます。
前職の経験から300回以上海外渡航されていましたが、その知見の深さ、危機管理、好奇心、ハングリー精神は今も凄まじいものがあります。
このような人生の大先輩方達と関わらせて頂けるようになって、深いレベルで人生、経営について思考議論するようになりました。
バス待ちのほんの僅かの時間でも、「今の日本でこんな深い話ができる人はいないわ。今日はホント楽しかったわ!」と連絡先交換するようなこともあります。
人生は不条理の連続。だからこそ一面だけを見ずそのとき自分がこうしようと選択をした先に新しい扉が開くのだと思います。
気付いた今日が、あなたの一番若い日!
あなたの参考にしてくださると幸いです!
どうぞ素敵な一日を^^