【祭り】「間々田のじゃがまいた」に参加して
祭りってやっぱこうだよな。って再認識させてくれるお祭りでした。
じゃ(蛇)が集まってきて、宮司が参道を通り、水飲みがあって、町々を練り歩く。昔はそのあとに「蛇もみ」というじゃをぶつけ合う少々荒々しいものがあったらしいのですが、今年度は無しとのこと。残念。
祭りの中で一番印象に残っているのは、来賓挨拶の言葉。
「私たちは伝統を大事にしたい。伝統を守るために一番大切なこと、それは和です。誰かが勝手をしてはいけない。」
じゃを池に這わせる時に、目に水が入って大変そうな少年がいました。
もう陸に上がりたそうな感じで、手を離してしきりに目を擦っていましたが、隣でじゃを支えていたお姉さんが少年に声をかけ、少年もなんとか持ち直していました。
じゃを担ぐことにしてもそうですが、一貫してBGMの役割を果たしていた和太鼓とて一つの音の乱れも許されぬものでしょう。
見事な演奏で、じゃの入場にも負けじと衆目を集めていました。
(かくいう私も途中からは和太鼓ばかり見ていました笑
来賓の言葉は、祭りという行事の本質であり、後世に継ぐための大事な意識づけになっているのだなと感じます。
さて、大いに祭りっぽさを感じ取ったところがこの祭りにはありました。老若男女分け隔てなく大笑いしていたところです。
この3年間、大々的な外のイベントは殆どありませんでした。
好きなものを選んで追求しやすいオンラインの世界では、似たような属性の人が集まりやすい傾向があったように思います。
地縁的な繋がりは、多種多様な属性が交わる貴重な基盤だと思っています。
和を以て、異属性が交流する場。お祭り。
「好き」の深みに沼る現代にあって、本当に大事なコンテンツじゃないでしょうか。