雑感&感想:『頑張って生きるのが嫌な人のための本~ゆるく自由に生きるレッスン 』海猫沢 めろん (著)
どうも!おはようございますからこんばんわ!まで。そして、明けましておめでとうございます!!。
2023年もおにぎりnoteをよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ。新年最初の投稿は、本の雑感&感想です!。
1.平凡=自由を考えるエッセンスが詰まったエッセイ
本書は一言で言うと、平凡=自由を考えるエッセンスが詰まったエッセイだなという印象です。エッセイの核となる海猫沢氏の友達「K」さんは閉塞感を抱えながら生きていて、その過程で自由を望み、その結論として自殺を選択してしまった事から、自由になる事は自殺以外に選択肢が無かったのか?という問いからこのエッセイは展開されていきます。
本書内では、著者の海猫沢氏が考える「平凡な自由」というキーワードの下で海猫沢氏が考える平凡=自由を考えるエッセンスが詰まったエッセイ仕立てになっていて、なかなかに興味深いなと思いました。この後は、いくつか気になった項目をピックアップしてみます。
2.自由とはなにか?
本書の構成を大きく分けた時、一番最初にくるのが自由とは何か?という問いです。
ショウペンパウエルの『読書について』,ドフトエフスキーの『悪霊』,心理学者.マーティン・セリグマンが1960年代に発見した「学習性無力感」,哲学者のカント,1980年代にカリフォルニア大学サンフランシスコ校生理学科名誉教授のベンジャミン・リベットの自由意思にかんする研究、他諸々多様な知見や海猫沢氏の過去の経験を組み合わせて、海猫沢氏自身が考える自由を展開されていて、なかなかに興味深いなと思いました。
簡潔に集約すると次の言葉で表現できるなと思いました
・自由に努力は必要ない
・平凡に生きる勇気を持つ
・自由=人生の選択肢
人ってなにかの欲望や誰かと繋がっていたいといったような事柄が自由と結びついているから苦しくなるんだなと思いました。
3.平凡な自由を具現化するために
後段は、この自由を「働く」「後ろ向き」「信じる自由」という3項目にフォーカスを当てて展開されています。その中でも私は「働く」で気になる事がありました。
「働く」という文脈において不自由さを感じる理由の1つに、人間関係があると思います。私自身も、人間関係の不自由さ(個人的には苦しさという表現がぴっときます)には苦労しました。これに対して、海猫沢氏は著書で次の指摘をしています。
・自由に考えるために一度型にはまる
・ちょっとだけ無責任になる
・「どこで」ではなく「だれと」が大事
会社という組織を労働力を提供する代わりにお金を貰う箱として捉える際に、仕事の型を学び「だれと」働くかという選択も自由だし、苦しいなと思ったら一度アウトサイドに行ってみるという選択も自由ですということで、これは目から鱗だし(((uдu*)ゥンゥンうんと頷いてしまう感じでした。