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日本のハウツー本と海外のハウツー本の違い

皆さんはビジネス書やハウツー本を読むだろうか?
私は雑食なので小説だけでなくそう言った本も読む。
その中で少し日本と海外のハウツー本の書き方の違いを感じた。

日本のビジネス書やハウツー本は、かなり教科書チックに書かれており、章立てもしっかりしている。
またその中でも箇条書きにしたり、まとめのページを作ったり、イラストもふんだんに使っている。
また著者の考えや経験ももちろん多く書かれるが、どちらかと言えば文献や研究の紹介をすることで、自分の論説の正しさを高めている。

対して海外のビジネス書やハウツー本はほぼエッセイだ。
まず決まって「はじめに」とか「前書き」の部分がやたらと長い。
ここだけで何十ページあるものもある。
ここでとにかく自分語りをするのだ。

また章立てはあるものの、結局エピソードごとになってるだけで言ってることは全部一緒だったりする。
例えば、早起きが良いと言う本なら、第1章で普段の早起きの話をして、第2章で旅行へ行った時の早起きの話をして、、、のような感じだ。

そして箇条書きやまとめやイラストはほとんど見かけない。
とにかくどの章でも自分語りをするのだ。
いかに自分の論説が正しいか自分の経験をひたすら語るのだ。

これらの違いから私は海外のビジネス書やハウツー本は苦手になってしまった。
それなりに有名なものであっても結局全部自分語りなのだ。
自分語り自体は大いに構わないのだが、自分語りは結局自慢の一種なので少しでも面白くない場面に差し掛かると一気に興味が失われる。

それにエピソードを語っていたりするもんだから、途中から読めないのだ。
日本のハウツー本なら知りたいところだけ読むことも可能だ。

海外の人たちは自分を語ることに長けているので、本を書く際もそういう書き方になるのかもしれない、と漠然と想像している。
日本と海外の違いを思いがけないところで見つけた今日この頃であった。

若井俊頼

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若井俊頼
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