ミラクル

第2次世界大戦中の欧州で、ナチスドイツの迫害を「命のビザ」によって逃れ、神戸に滞在したユダヤ難民の男性が、82年ぶりに来日しました。
2月25日には、当時の面影を残す中央区・北野地区を訪れ、集まった地域住民らを前に「ずっと『ありがとう』と言いたかった」と笑顔を見せたのです。
「穏やかで幸福な時間でした」  
男性は、ポーランド出身で、現在はオーストラリアで暮らすマルセル・ウェイランドさん(95)。
1939年、ドイツが祖国に侵攻し、家族とともに隣国リトアニアへ逃れました。
現地にいた日本の外交官、杉原千畝氏は、同じような境遇のユダヤ難民数千人に対し、独断で日本通過ビザを発給。
このビザによって救われた一人が、ウェイランドさんでした。


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