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リズム#2 歌うこと

今回はリズム感を強化するための方法について書きます。


結論から書きます。

リズム感強化のための、最短かつ最もシンプルな方法

それは…
・歌うこと
・歌った通りに演奏すること
以上です。


何を歌うのか?

歌えるものなら何でも構いません。
例えば、下記楽譜のようなリズムのパルス ( リズムの周期 ) であったり
演奏するフレーズやフィルイン、
拍子のウラやテイクバックのタイミングを延々と歌うのも良いでしょう。

ただ、自身の経験上
1種類のものしか歌えないよりは
複数のバリエーションを持っていた方が良いように思えます。


どう歌う?

まず、スティックは置きます。
手は基本的に、拍子を取るために使うことがある程度で、現段階では楽器の演奏目的で手を動かすことはありません。

リズムを歌う場合
何をどう歌うかは完全に自由だと思いますし、
バンド内での共通認識などがある場合それに従うと良いでしょう。

リズムのパルスそのものやフィールなど
形成したリズムに納得いくまで、歌い込みを続けます。

通常、スネアなどの打楽器では表現されにくい音価テイクバックからインパクトまでの間隔なども、歌うことによって明確化することが出来ます。


「表現」について

では、リズム表現について少し具体的に書きます。

まず認識しておきたい事として
リズム感は、皆それぞれの体内に存在しています。
ちなみにこれは、音感や運動神経などと同様に鍛えることが可能です。

そして、今回この記事では
「体内にあるリズム」を、何らかの方法を使って身体の外に出していくことを「表現」とします。


「歌」とは、最も合理的な表現方法

まず、定義しておきたい事として
口で歌えないモノやノリを楽器で表現出来るワケがない」という考えがあります。

今更な話しなのですが
歌での表現は、楽器を使った表現に比べて
ウン十倍もシンプルで、かつ体内のリズム感と直結します。

逆を言いますと、手足を使ってリズムを表現 ( 演奏 ) する「楽器」は表現方法として非常に難しいものと言えます。

上記定義の理由はこれに拠ります。

従って当然の事ながら
歌の段階で音価が雑に扱われていたり
ダラダラ、フニャフニャとしか歌えていなければ
それはそのまま演奏にも反映されてしまう可能性が高いでしょう。


リズム表現の正しい順序について

こちらも本文冒頭に書いた結論のとおり
歌ったとおりに従って手を動かす
これだけです。

ただ、これは予想以上に難しいもので
多くの場合、「叩いているリズムに合わせて歌う」という現象に陥りやすいです。

これでは体の中から外に出ていくはずの音楽の流れが
手先から体の中心へと向かって逆流してしまい、結果として歌っている意味などありません。

従って、これを練習する場合は
まず「手足の全ての動きが必ず歌の支配下にある」ことを必ず認識しつつ

いきなり全てのパートを演奏するのではなく
例えば「スネアのみ」「バックビートのみ」「ウラ拍のみ」など【 少しずつ歌の中に手を使った表現を少しずつ足していく 】という練習方法がお勧めです。


事細かに書きましたが
練習方法としては至ってシンプルな物かと思います。

ただこれは、意識した、歌ったからと言って
すぐにでも結果が出るものでは無いと思います。
筋トレなどのように
少しずつリズム感が研ぎ澄まされていくのを楽しんで頂ければ幸いです。

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