
#7 音の長さを覚えよう(1)
突然ですが問題です。
下のこの音符、何という名前でしょう?

皆さん既にご存じの「4分音符 ( しぶおんぷ )」ですね!
ところで、これ
なんでこんな名前になったのでしょう?
この音符を英語で言うと
「 Quarter note 」 つまり、4分の1の音符ということになります。

日本語では、その「4分の1の音符」を省略して読んで
「しぶおんぷ」と呼ぶようになったのではないでしょうか。( 憶測 )
ここで、結論から書きます。
音符の長さや後述する「拍子」って、
実は簡単な分数なのです。
ではこの4分音符。
4分割する前の、いわゆる「もともとの状態」って
どんなものなのでしょう。
それが、こちら
全音符 ( ぜんおんぷ )

書き方はただの「白いまる」だけで
英語では「 whole note 」と言います。
先ほどの分数で言えば
こちらはおおもとになる「1」の数字になる音符です。
この全音符をもとに
記号にいろいろ書き加えることによって
音符の長さに変化をつけていきます。
2分音符( にぶおんぷ )
全音符を半分の長さにします。
なので、音符の長さは全音符の2分の1となります。

音符を2つに分けたのでので「2分音符」
英語でも「Half note」と言います。
全音符の白いまるに「ぼう」がつきました。
なので、逆を言えば
「2分音符」2つで、全音符と同じ長さになります。

4分音符

先ほど出てきましたので、説明は少々省きます。
全音符を4分割、
2分音符を2分割した長さの音符ですね。
書き方は、2分音符の状態から
さらに丸を黒く塗りつぶして出来上がり。
8分音符
さらに進めていきます。

全音符を8分割、
4分音符を2分割した音の長さの「8分音符」です。
ちなみに英語では
8分音符以下は分数を意味する英単語をつけて「Eighth note」と言います。
書き方は
さきほどの「4分音符」から、「にょーん」と何か伸びました。笑
この伸びたものを「旗」と呼びます。
16分音符
どんどん進んで行きましょう。

8分音符をさらに2分割した長さの「16分音符」です。
16分音符4つで、4分音符1つと同じ長さになります。
英語では「Sixteenth note」と言います。
見た目は、8分音符の状態から比べて旗が1本増えましたね。
もっと細かい音符もあります。
8分音符以降は
音符の数が細かくなっていくたびに
旗の数が1本ずつ増えていき、
同時に、音符の「呼び名の数字」が、倍になっていきます。
さて、これは何音符でしょう?

なんかもう、気持ち悪いですね 笑
正解は32分音符。
実際の楽譜でも、あまり見ることはありません。
ホント、ここまで細かい音が沢山出てくると
ただ楽譜を読むだけでもひと苦労します。
そんな時に便利なものが…!
音符はつなげて書くことが出来る
ということです。
実際に見てみましょう。
まずは8分音符。

左側、1小節目がバラバラの状態のもので、
右側、2小節目が「音符同士をつなげて書いたもの」です。
各拍子のアタマをスタートにして
音符それぞれの旗どうしを結んでいるようなイメージですね。
続いて16分音符がこちら

16分音符は旗が2本になりましたので、つなげて書く場合も「結び線」が2本になりました。
この「結び線」のことを「連桁 ( れんこう ) 」と呼びます。
楽譜に書く場合
まず最初は、1つの塊が1拍の長さになるように結んでみると良いでしょう。
まとめ
今回は全音符から16分音符まで、5種類の音符を紹介しました。
それぞれの音符の「長さ」と「書き方」をセットで覚えましょう。