なりたい、やりたいを実現し妊娠へと導く【妊活プランナー】が誕生するまで#37
若返り鍼灸師の山田和宏です。
ご観覧いただきありがとうございます!
おっとりとした性格だった私が、何気に言われた親友の一言から、超負けず嫌いな自分に気付いていきます。
収入を増やして、それだけは絶対に負けない。
この思いから。どんどんネットワークビジネスに費やす時間を増やしていきました。
#36からの続きです。
とにかくビジネスで上手くにはどうしたらいいか、ひたすら頭の中でシュミレーションをまた繰り返していました。
そこで気付いたのは、お金が無い若い人に当たっていっても効率が悪い。
お金も無い、ましてやビジネスなんてやった事がない人に、ネットワークビジネスの事を伝えても上手くいくイメージが湧かないという事に気付きます。
まずは商品を使ってもらわないと、そもそも売上が上がってこずいつまでも代理店資格を維持するための費用を自分で払っていかないといけません。
うまくいっている人達を見てみると、エステをやっている子達でした。
これは使える。
エステが出来る人と組み、代理店資格を維持する為に買い続けて溜まっていた不良在庫を使って、出張エステをやっていく事にします。
この仕組みを、理解出来る人にプレゼンする。
という答えに行きつき、若い人に当たるのではなく、お店をやっている人へ伝えるという事にシフトしました。
大当たりです。
代理店になってみるという人がすぐに出来ました。
自分のスタイルの何かを掴めた気がしました。
自信を付けた私は、少し気持ち的にゆとりができたのか、ふと紹介してもらった麻友子の事を思い出します。
出会ってから2週間ほど、何も連絡を取らずに経過していましたが、ご飯に誘ってみました。
ビジネスの事ばかりを考えていたので、正直、恋愛感情はなく誘ったのですが、麻友子には正直に何でも話しをする事が出来ました。
まだ好きとかそういうのは無いんだけど、好きになれそうな気がするから付き合ってみない?
私もそんな気がする。
お互いそんな感じで付き合い始める事になります。
父が失踪していない事も含め、包み隠さず、今までにあった出来事をお互いに話し合う事で、
受け入れてくれる麻友子に対して、徐々に好きという感情が芽生えていきました。
付き合って半年ほどが経ち、麻友子の家にお邪魔し、お母さんと初めて会った日に、ふと携帯に母から電話が掛かってきました。
お父さんが帰ってきたよと。
なぜ、急にその様になっていったのかというと、ある大事件が身内であったからなのです。
私が小さい頃、とても可愛がってくれていた親戚の伯父さんが、お金の事が原因で無理心中をしてニュースになった事があります。
やはり世の中は金次第なのか、とさらに思った出来事ではありましたが、
その叔父さんのお通夜に、父が顔を出したという話を聞いていました。
ニュースでその事を知り、私達家族が来ないであろう時間帯に来たそうです。
父が居ない3年間の間に、私の携帯や家の電話に、何度も無言電話が掛かってきていたので、
おそらく父である事は、私を含め母も姉も何となく察しており、帰ってきたいんだろうけど、言い出せないんだろうねと話していた感じです。
その事件があった日、私はタイ古式マッサージの仕事を、普段の職場とは違う温浴施設のお店に出向しており、ニュースを見ていなかったのですが、
施術室で待機していた時に、受付に男性が来たのがカーテン越しに見えたので、外に出てみたところ誰も居ません。
さらにその外を見渡ししても、人は1人も居なく、誰も歩いてもいませんでした。
その職場の帰り際に、叔父さんのニュースの事を母から聞かされ、
あぁ、叔父さんが最後に会いに来てくれたんだなと思いました。
ほどなくして姉が出産し、姪っ子が産まれて、お父さんからおじいちゃんになったんだから、この機会に戻ってこないと一生戻るタイミングを失うのにね。
なんて家族で話していた時でもありました。
叔父さんの49日の時に、父はそれを聞かされ、戻る決心が出来たのだと思います。
決して人から褒められる様な事ではないけれども、叔父さんからの最後のプレゼントだなと思い、
感謝と安堵で、麻友子とお母さんの前で涙を流しました。
次回に続きます。