はし藤本店店舗の秘密。
「素敵なお店ですね」「Fabulous!」
あちこちで自慢しまくっているのですが、ウチの店の雰囲気最高です。
ご来店いただいたお客様からも、内外問わずお声を掛けていただいています。
もちろん、最高に嬉しいです。
雰囲気とは、内装だけでなく、店内BGMやお店のスタッフの接客対応なども含めて醸し出すものなので「いえいえ、とんでもないです」という恐縮よりも前に「うわあ、ありがとうございます!嬉しい!」と叫ぶようにしています。
「神は細部に宿る」ではないですが、目立たないところに遊び心というか、ウチの理念を示す内装の仕掛けを取り入れています。
今日はそんな店舗の秘密ポイントを3つお届けします。
まずは右手に見える柱。
この子は島根県から来た杉の間伐材です。それも無塗装の無垢の状態を磨いてもらい背割りをしただけのものです。
ご来店のお客様に「森」を感じて欲しい。そして実際に木に触れて欲しい。感触を、質感を味わってほしいがためにあえてそのまんまにしています。ですので、経年により小さなひびが入っていたりもするのですがそこも味わいとなっています。
また、調湿の作用も生きてますので空調を入れてはいるのですが爽やかな香りと共に心地よい湿度を年中保っています。特に朝の時間帯はほのかな癒される香りを味わっていただけると思います。
次に中央やや右寄りの白いサイン。
これは「撮影OK!」のサインです。
ウチの店は撮影OKのお店です。かっぱ橋道具街の中では結構珍しいと思います。むしろ歓迎していて、
「バシバシ撮ってください。SNSアップしてください」
というご案内をしています。
老舗の中には「一子相伝」とか「秘伝の技術」などの理由で「企業秘密」的なものがあったり、
価格比較サイトを調べるために価格部分を写真に撮っていかれる方もいらっしゃったりするために
「撮影禁止!」
スタイルをとるお店が多いのですが、
「出来るだけ情報はオープンにしよう!」という思いや、「多様性を認めよう!」という思い。
また「ウチに来てくれたお客様が気に入ってくれたら、お友達にいい情報をまいてくれるかもしれない!」という邪まな期待(笑)もあり、「撮影OK!」にさせていただいております。
おかげさまで何だか知らない間に!(笑)海外の雑誌に載せていただいたりしていただくこともあって、よかったなーと思っています。
もちろん、個人情報に関わるようなものについてはご遠慮いただくことはありますけどね。
最後に写真の左側に見える箸の飾り棚。お分かりの通り背面から明かりを灯しています。
シルエットが映えるような目的もあるのですが、実はこの仕掛けを導入しているいわゆる「お土産としての箸屋」さんは無いと思います。
「わざわざそんな什器を別注で製造するメリットって何?」って話です。
この子が本領を発揮するのは閉店後です。
夜、散歩している人。車で前の道を通る人、実は結構います。
今はほとんどいませんが、近くに民泊をしているところも多数あって海外からの旅行者の人も多いんです。
海外からの旅人については想定外だったのですが、
かっぱ橋道具街はセキュリティの問題と慣習の為にシャッターになっている設計をしている店が多くて夜は変な話「シャッター街」っぽくなってしまうんです。
目的がどうあれ、ちょっと寂しい光景に一石を投じたいという気持ちとモノは買ってもらえなくてもプレゼントに写真を撮ってくれればいいなと思ってこんな設計にさせてもらっています。
実際の声は吸い上げていませんが、時々近所で飲んだ後にウチの前を通るたびに立ち止まり
「かっこいいよなあー!」と他人事のように見入ってます。
素敵なものを「素敵だ」と恥ずかしげもなく言えるのが僕の性格だと思いますので、より多くの方にウチのお店を紹介する活動を今後していく予定です。
動画媒体でみなさんにお会いできるのもすぐそこかもしれませんね。
今日はここまでです。
埋もれてしまっている宝石がたくさんあるように思います。文化だったり、製品の場合もあるけれど一番は人間の可能性です。見つけて、発信してよりよい世界を共に生きましょう。