ルイーダの酒場と、これからの「会社」
「ルイーダの酒場」という言葉を聞いて、ピンとくる方は「ドラゴンクエスト」というゲームをしたことがある方だと思います。
かなり知名度の高いロールプレイングゲームで、シリーズ化されてから30年以上愛されているコンテンツとなっています。
主人公は様々なクラス(戦士や魔法使い)で技量を深めてボスである魔王を倒すというのがシリーズを通じてある基本的なスタンスです。
ルイーダの酒場はいわば「職業紹介所」です。ゲーム内で仲間を登録して、一緒に冒険に連れ出すことができます。他のファンタジー小説では「ギルド」とも呼ばれたりしていますね。
これからビジネスでいうところの「会社」的な存在として、このルイーダの酒場方式の運営方法が増えていくと思います。いや、もうすでに出来つつあるのです。
「酒場」は仕事を総合的に受理するプラットフォームです。貼り紙や登録者内公募のような形でクエストとして条件や報酬など情報を開示します。酒場に登録をしている人たちはそれを見てクエストに挑戦するかどうか決めます。
もちろん個人で受ける仕事もあるし、他の登録者と組んで(パーティを組んで)挑戦することもあります。大きな仕事であれば大人数が参加してミッション達成を目指すものもあるかもしれませんね。
ミッションが終わったら報酬等を分け合って、クエスト終了。組んでいたパーティも解散します。
仕事をこなした・解決したことが信用度になります。クエストによっては一定の信用度の条件を満たしたもののみが受理できるというのもあるかもしれません。
さて、このような形式で運営される「ルイーダの酒場」型組織。
「オンラインサロン」という名前で現代社会に広がりつつあります。
芸人で絵本作家の西野亮廣さんやYoutube 講演家の鴨頭義人さん。実業家のホリエモンこと堀江貴文さんや幻冬舎の箕輪厚介さんなどが展開されています。
登録者たち(サロンメンバー)はいろんな職業(ジョブ)を持っている人たちが集まっていて何より関わると決めたミッション遂行については積極的に関与して解決しようとしています。
個人的な能力を増やしたり技量を増やすということであれば、専門的なことを行う組織(病院など)に属し、一方で社会問題を解決したいのであれば別の組織(サロン)にも属しているといったように複数の組織に個人が属していることが「当たり前」であり、「必要な姿」のようにも思えます。
オンラインサロンという組織が、どのように変容していくのか。
どんな新しいグループが出来ていくのか。今後に注目ですよね。
埋もれてしまっている宝石がたくさんあるように思います。文化だったり、製品の場合もあるけれど一番は人間の可能性です。見つけて、発信してよりよい世界を共に生きましょう。