斬新な「箸」ナンバーワン
全国津々浦々、ユニークな風習が割と沢山あります(笑)
そんななか、「斬新な箸」ベストスリー(若旦那調べ)を発表しようじゃないかと思います。
第3位 石川県「あえのこと」で使われる栗の木箸。
以前にもお話しさせていただいた石川県奥能登で口承伝承されているお祭りで他の神様への供物と共に添えられる太い栗の箸。その迫力には結構びっくらします。少なくても人では使いこなせないだろうなと感じました。堂々の3位選出です!
https://www.town.noto.lg.jp/www/event/detail.jsp?common_id=3171 ←あえのこと
第2位 福島県南会津大内宿。三澤屋さんで使われている「ネギの箸」。
会津の殿さまが信州高遠藩で育ち、寛永20年会津藩主となって以来、大根おろしそばを高遠(たかとお)そばというそうです。三澤屋さんではそれに長ネギを箸がわりに用い、薬味をかねてご提供してます。
見よ、このバエ感(笑)。
ずっと継続的に実用されているところが特に凄いです。常識にとらわれてはいけませんね。
http://www.misawaya.jp/m_01.php ←三澤屋さん
そして堂々の第1位は・・・
長野県「十日夜(とおかんや)」行事。「案山子上げ」で使われる「大根の箸」。
旧暦の10月10日の夜。長野県の一部の地域では「案山子上げ」という行事を行っています。
田んぼの案山子を集めて庭にたて、餅を作りお供えします。
そして葉っぱが付いたままの大根を2本、「箸」として添えるのです。
春以来、稲作の成長を見守ってくれた案山子たちを田んぼの神様の「依り代」と考えて案山子をお祭りすることで、田の神様への感謝をささげるものです。
どこからどうみても「大根」でしかないのですが、箸として「みたてる」ことで神聖化するところからみても、「自然からできたもの」が箸の要件であることが日本では最重要ポイントだということが伺えます。
ここが大変特徴的だと思います。
それでは今日はここまで。また次回~
埋もれてしまっている宝石がたくさんあるように思います。文化だったり、製品の場合もあるけれど一番は人間の可能性です。見つけて、発信してよりよい世界を共に生きましょう。