偏見に嫌悪する
ながらく交換できてなくてごめんw 懲りずに改めてよろしくお願いします。
マガジンタイトル「matou」、色々と吐露してしまうネーミングよね。
今回は自分を見失ってしまった私の、漏れだすような気持ちをつらつらと書かせてください。
■biological kid’s
きっかけは、たぶんこの事件。5月に2週間ほど、Seattleに行ったときのこと。事件に進む前に、まず舞台であるSeattleについても話させてください。
2010年からの約1年、当時20才だった私が住む場所として選んだのがSeattleでした。
間も無くはじまる就職活動戦線という急なローラーコースターを前に、なんの心の準備もしていない私は、とにかくこのまま流れに乗ってはいけないというハザードランプだけがずっとなり続ける日常からどうしても離れて静かな時間を得たいと思い「ここでないどこか」を探していました。
正直どこでもよかったんですが、たまたま観ていたNHKドキュメンタリーでSeattle出身の芸術家が特集されていて、バイト先でSeattleを地図をみたなと思い出す中、母に「あなたはなにがしたいのか」と問われたので、「Seattleいこうと思う」ってこたえたのが決め手。
当時は重度の思い込み症候群で、一度発した言葉にどんどん尾ひれがついて、
なにも決まっていない中、尊敬する陶芸家(NHKで見かけた芸術家)に弟子入りして陶芸を目指すとか周りに適当なことをいってとりあえず休学をした。
まじで逃げたかったんだと思う。とにかくSeattleという桃源郷にいくチケットとビザだけ適当に見繕って渡米した。ビザが半年しか取れなかったけれど、しかも陶芸家が台湾に住んでいていないとかもしっていたけれど、まあ行けばなにか見つかる。そう思って、渡米したのは覚えています。
でも逃走が目的なのでSeattleついた時には、もう引きこもり生活に速攻INしました。
なにを思考するわけでもなく、とりあえず学生ビザだったので学校にいき、なんとなく芸術に触れたかったのでSeattle Art Museumでボランティアして日がな1日を消化する。
それなりに刺激もあったけれどなにかが変えようとは思っていなかったです。
ただ、ある意味なにも背負わずまっさらな状態でいったから、日本では日頃プライド高く生きていた私にどんどん新しい波が来ました。そしてその波にのっている中で、自分の好き嫌いというアイデンティティが確立し帰国する時には、いままでにないほど自分を好きな自分になれました。
そんな思い出の土地で一番お世話になったのが、ホストファミリーです。
さて、話を戻すと今年の5月はそんな思い入れのある私のアナザースカイ、Seattleにパートナーとともに行きました。パートナーを持つという人生の転機を一緒Seattleで噛み締めたいと思ったのです。図らずも、訪れた翌日は母の日でホストファミリーのみんなと会える日でした。
私のホストファミリーはとても愛に溢れています。
ホストブラザーやシスターはそれぞれ養子を迎え入れて愛しんでいます。
そして、当たり前のように一度ホームステイしていたほどの間柄である私にも愛情を注いでくれるのです。
上記を知っている上で、私は母の日のランチ中に発してしまったんです。
「ケイ(ホストシスター)が妊娠したんだね、初孫って嬉しいね」と。
ホストファザーはいいました
「たしかに血の繋がりのあるbiological kid’sは初めてだけれど、僕らにはすでに3人孫がいるよ」
そして斜め前に座っているデイビッド、ホストブラザーの養子に当たる子が気まずそうに笑ったんです。盛り上がっていた母の日のランチを興ざめさせてしまった瞬間でした。
私の偏見の塊がぽっこり外にでてきたこの瞬間から、
徐々に蝕まれる過去の輝かしかったSeattleでの記憶が罪悪感に変わり、ふとした瞬間喉がきゅっとしまって息がしにくくなります。
プライドなんてなく素直な気分でいられる場所で起こした過ちだからかもですね。
この苦しさをいまは飲み込みながらぎこちなく生きています。
■Wedding party
そんな心境の中、Seattleを結婚式場として選びました。
表現し難いのですが、逃げたい場所でありつついまなにかを成し遂げなければいけない場所のように感じているので決めました。
この選択は果たして正しいのかしら・・・?
ちなみに中学から常に心がそばにあるような存在である親友は遠すぎてこれなかったです。
でも、彼女とは別の日に2人だけで私の門出を祝おうと話しています。
ホストファザーとマザーはちょうどハワイ旅行にでていて出席できません。
それでもこの場を選びました。
私の我儘に付き合うパートナーに感謝の気持ちを持ちつつ、今後の準備を進めていこうと思います。
■ペンシル効果
つらつらと書いていますが、このままだと後味悪すぎだなと思い、余談。
iPad proをペンシルとキーボード付きで購入しました。
Macより格段に仕事がしやすくなったし、ペンシル使っていなかった頃を忘れてしまうほど、快適なペンライフを送っています。
身軽さに浮いて、時々潜る。
■夏アニメーション映画
余談の余談。ポスト宮崎と外野からやいのやいのされ、東宝アニメーションからこの夏「海獣の子供」「きみと波にのれたら」「天気の子」と水水しい(ビジュアル的に)作品がどんどんでます。
苦手な「ポスト●●」の流れが、この領域だとどこに行き着くかは、目下夏の楽しみです。
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