50歳になっても、ふたりで旅行がしたいね
私の両親は、仲が良くない。
というか、世間一般的に「仲が良くない夫婦」であったということを、大人になって気づきました。
現在60代の私の両親には、基本的に会話がありません。
もちろん言葉は交わしますが、必要以上の会話、雑談というものはふたりの間には存在しません。
よっぽどの用がなければ、ふたりで出かける、なんてことはありません。
何が原因なのか詳しく聞いたことはありませんが、私が中学生くらいの時から、母と父の間には不穏な空気が漂い、しばらくケンカが続く時期があり、いつからか、ほとんど口をきかなくなっていました。
そんな両親を間近で見ていたので、私は、夫婦とは、ある程度年齢を重ねたら会話がなくなっていくものだと思い込んでいました。
だけど、夫の両親と会ったとき、その思い込みは少し間違っていることに気づきました。
あれ、お義母さんが言った冗談にお義父さんが笑ってる。
お義父さんが食事をする様子を、お義母さんが愛しそうに眺めている。
お互い憎まれ口を叩いて、でもなんだか楽しそうだ。
夫に話を聞くと、昨年二人で温泉旅行に行ったらしい。
あれ、あれ・・・?
夫婦って、歳をとっても一緒に旅行に行けるんだ・・・。
タイトルの言葉は、私の目標です。
60歳、というとすごく遠くて想像がつかないので、50歳。
生活を重ねて、お互いの存在が当たり前になって・・・
それでも、ふたりきりでお出かけするような、そんな夫婦でいたいのです。
マッキー(槇原敬之)の、「No.1」という歌の歌詞が好きです。
(色々あった方ですね、嫌な思いのある方はごめんなさい。)
二人で歩いてみよう
一人ぼっちだった自分を
お互いに忘れずに
いればきっと平気
自分の容姿、性格、すべてに自信が無かった私はいつも、
「こんな自分を愛してくれる人なんて現れない」
「恋人とか、結婚とか、そういう幸せはきっと私のところにはやってこない」
そう思っていました。
だけど、それまで生きてきたご褒美のように、夫と出会うことができました。
だから、「一人ぼっちだった自分」を決して忘れたくない。
そう思うのです。