[日記]手売りチケットを買って翌日のライブを見に行ったら大正解だった
「手売りチケットを買ってライブを見に行く」という行為に憧れていた。
予め見に行くと決めているライブは予約開始後すぐに買ってしまうので手売りチケットを買うことができない。
ライブの終演後に芸人さんが手売りをしている場面に遭遇する機会は何回かあったが、食指が伸びなかったり予定が合わなかったり、ちょっと買ってみようかと思ったらお客さんと話し込んでて「並んで待って買うほどでもないか…」と思ってやめてしまったり。
なかなか買うタイミングがなかった。しかし買って見に行ってみたい。
そんな時、というか昨日の夜。
ライブのエンディングで若手漫才コンビまんじゅう大帝国の竹内さんが「明日の11時半からここで漫談のライブをやる」と告知。そして、「終演後に受付付近で手売りチケットを販売するので…」と付け加えた。
まんじゅう大帝国の漫才はめちゃくちゃおもしろい。2人とも喋りの音とリズムが綺麗で耳心地も良い。だから1人で喋ってもきっとおもしろい。
普段あまり現金を使わないので財布にカードしかないことが多いが、今日は少しばかり現金も入れているので買うことができる。
日曜日は外出の予定が無いので問題なく行くことができる。
…ただ開演がちょっと早い。できれば日曜日の午前中はダラダラ過ごしたい。
80%くらい行きたい気持ちと行ける条件が揃っていたが、20%くらい怠惰が邪魔をした。
どうしようかなぁ〜と悩んでいるうちに終演。アンケートを書いて出口に向かうと三拍子さんが単独ライブのポストカードをお客さん一人一人に配っている。
もうチケットを購入済みなのでもらって良いか迷ったが人の流れを切ってもよくない気がしたのでそのまま受け取り、出口の方を見ると竹内さんがスケッチブックに手書きしたボードを持って立っていた。
とりあえず傍にそれて受け取ったポストカードをカバンにしまい、少し考えた後に「すいません…」と竹内さんに声をかけてチケットを買わせてもらった。
手書きのボードを持つ竹内さんを見た瞬間に残り20%の怠惰が消えたのである。
普段出待ちなどをしないので大変緊張したが、チケットを受け取って「今日の漫才もおもしろかったです」と小学生並の感想だけ伝えて会場を後にした。
行くと決めれば「せっかくだからライブ前にロイホでモーニングのホットケーキでも食べようかな〜」と気楽なものである。
当日。
ロイホのホットケーキを食べてからライブ会場の西新宿ナルゲキに向かう。
ナルゲキはいつも電子チケット(TIGET)で入場するので紙のチケットをもぎってもらうのはなんだか新鮮だった。
ライブ会場は満席ではなかったが、竹内さんは「初めての試みでチケットの手売りもしたがどれだけ来てくれるか全然分からなかった。今日こんなに来てくれてスタッフさんも度肝を抜かれていると思う。皆さん一人一人が度肝を抜いたんですよ。」とオープニングトークで話した。そう言われるとちょっと気分が良い。
サンパチマイク無しのオープニングトークもサンパチマイクありの漫談もとてもおもしろかった。内容は諺や恐竜、焼肉の炭火などの雑学を元に話を広げていくものだった。
ずっと1人で喋り続けてお客さんをあれだけ笑わせられるのはすごいなと思う。
「1人でこれだけおもしろいのなら2人で漫才をやったらそれはおもしろいに決まっているだろう。」と、前日の「漫才がおもしろいなら漫談もおもしろいに違いない。」の逆が起きた。
後半にゲストとして登場した中田さんは竹内さんを「東京の宝」と評したが、全くもってその通りだと思う。
エンディング映像も流れた。竹内さんが作ったらしく、一昔前のEテレのアニメのエンドロールみたいでとてもかわいかった。
終演後は来月開催の第2回目のチケットを手売り。まだ来月の予定がわからないので買わなかったが行きたいと思う。
今回のライブのチケットをTIGETで購入した人に紙のチケットを配っていて、とても親切だと思った。冒頭に書いた通り、最初から行きたいと思っている人ほど手売りの紙チケットを買うことが出来ないのでとても良いサービスだと思う。
別の芸人さん目当てで行ったライブで思いがけず知った、まんじゅう大帝国竹内さんの漫談ライブ「江戸のすきま風」。
「ライブを見たい」より「手売りチケットを買ってみたい」が先行して行くことを決めたライブだが、とてもおもしろかった。行って良かった。