人を変えているという充実感に寄りかかってはいけない

タイトルの言葉は春原憲一郎先生が、アルクの「月刊日本語」で各分野の第一線で活躍する人々と対談したコーナーをまとめた書籍『わからないことは希望なのだ』の中から引用しました。「べてるの家」の向谷地生良氏の言葉です。折にふれては思い出し、心に刻んでいます。

なぜこの言葉を急に思い出したかというと、きっかけは一通のメールです。

詳しく語ることは避けますが、要するに「クラスを変えたいからご意見ください」という依頼でした。わたしはどこか引っかかりました。「自分の意見もなくそれを言う?」と。

そして、その裏に「君には変えられないけど、わたしには変える力がある。わたしが変えてあげるから、どうしたいのか、言いなさい」と言われているように感じました。

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