片思い歴は20年
みおいちさんが「恋の思い出企画」をしていたので、乗っかってみました。
11歳の時、ひとつ年上の先輩、現在の夫に一目惚れをしました。
サッカー部でボールを蹴っている彼の姿を見てズキュンです。
それ以来、ストーカーのように彼を目で追い、彼のクラスメートの妹と仲良くなり、情報を仕入れました。怪しまれずに彼に会うために、美化委員になり、毎朝、校門に立ち、役目と称して朝の挨拶をする。遅刻ギリギリにくる彼をうっとりと眺め、「おはようございます」と声をかけるのが朝の楽しみだった。挨拶当番じゃない週は寂しかった。
サッカー部が一番よく見られる部活はどこか・・テニス部が場所的には近いけど、1年はボール拾いをさせられる。サッカー部をうっとり見ている場合ではないと推察。いろいろ考えた結果、運動場をぼんやり見てても文句を言われなさそうな合唱部へ。満足するほどじっくりうっとりサッカー部を見ていたので部員の皆は私の恋を知っている。「仕方がないね」と半ば諦めつつ見守ってくれていた。
高校は別々だった。彼は成績が良かった。私は中の下。3年生のとき、一緒の学校に行きたくて猛烈に勉強し、内申点を9あげたが、それでも無理だった。仕方がないので、彼と同じ高校に行った友達と仲良くして情報を入手した。
大学も別々だった。成績が到底追いつけなかった。仕方がないので、またまた彼と同じ大学に行った友達にスパイとして働いてもらった(笑)。
就職先まで掴んだが、さすがにどこの配属になったかまでは分からなかった。彼は東京。私は名古屋で、さすがにこのストーカーのような恋も終わりかと思っていたが、私の中では彼は「神様」だったので、諦めるも何もNO.1でいることに変わりはなかった。
どこにいるか分からない神様に「今日はこんなことがあった」と報告したり、落ち込んだときは「きっと神様はこんなとき自分を信じてつらぬくのだろうな。なにせ神だから・・」と想像して自分を励ましたりしていた。
神と会う機会ができた。
ある年、年賀状に「もしよろしければお話ししたい」と書いて、電話番号も書いて、実家宛に出したのだ。したらば電話がかかってきた。
神は「今だったら会えるけど」と、のたまった。
夜の8時ごろ。1月2日。
どうやって準備したのか覚えていないが、とにかく化粧して髪を整えて10分後には再会した。
神は、彼女はいないが、恋愛することに興味はない、諦めろということを丁寧に説明してくださった。
しかし私は「そこをなんとか、友達でいいのでお願いします」と必死で食い下がり、メアドを教えてもらった。
そして、まぁ、いろいろあって・・結婚ですよ。
人生って本当に何がある分からないものですね。