水性マーカーとセーラージュピター
実母は不用品をポイポイ捨てます。
対して義母はなんでもとっています。よく言えば物持ちがいい、悪く言えば捨てられない。
義母の家には旦那が子どものときに使っていたものがたくさんあります。私の子どもたちは旦那のおさがりで遊びます。
その中に水性マーカーがあります。
私が幼稚園のときに使っていたものとまったく同じです。それを見るたびに思い出すことがあります。
▲パッケージ違うけど、まさにこれです
私はセーラームーンど真ん中世代です。
だから幼少期の遊びはもっぱらセーラームーンごっこ。
セーラームーンは変身すると自動的にマニキュアが塗られ、それぞれのメンバーカラー(?)の爪になります。
幼稚園児の私たちはコスチュームも髪型も真似できません。でも水性マーカーで爪を塗れば一瞬でセーラームーンになれます。爪に色がつくだけで100%なりきれてしまうのです。
さて問題は役決めです。一番人気はやっぱりセンターのセーラームーン。でも私はそんなことはどうでもいいのです。
だって私はセーラージュピターになりたかっかたから。スポーティでかっこいいのに、ポニーテールがかわいいジュピターが大好きでした。
私の一番のお友達もセーラージュピターが好きで、いつも二人でジュピター役に立候補していました。そうすると他の子たちに毎回「わかちゃんは髪が短いからマーキュリーね」と言われます。おとなしかった私は言われるがまま爪を水色のマーカーで塗りました。
そしてそのうち最初からマーキュリー役を引き受けるようになっていきました。2番目に好きだったマーキュリーを1番好きだと思い込んで、ジュピターが好きなことは公言しなくなりました。
今なら声を大にしてジュピターが好きだと言えるし、私がジュピターをやることのメリットもプレゼンできます。それでもなれないのなら、ジュピターをやれるグループを探して移籍することもできるでしょう。
マーズになりたくなれば、そちらにシフトチェンジすることもできるし、ジュピターをやりながら日替わりでマーズをすることもできるかもしれません。
手を変え品を変えアプローチを変え。大人になったということですね。
あいにく今の目標はセーラー戦士ではありませんが、「私はいつでもなんにでもなれる」という心持ちで進んでいきたいなと思います。