【メイキング】アクスタを作ったよ!
こんにちは、狐瓜です。
今回はアクスタを作ってみた記録です。珍しく構想メモを消していなかったので、裏話とともに記事にしてみました。
アクスタが作りたいんじゃ〜〜〜!!
絵よりも前の小説投稿時代から「アクスタをいずれは作ってみたい!」とずっと思っていまして、今回、やっと作ることができました。
※アクキー自体はキャンペーンに当選して作っ(てもらっ)たことがあります。
▼ 空白のx年間
普段は過去絵をピックアップし、どんなグッズが似合うかを考えて、印刷所さんを探し、そこのテンプレートに合うように調整して...という形で作っています。
ですが、今回は「アクスタが作りたい!」というようにグッズが先に思いついていたためイレギュラーでした。
早速ですがイレギュラーだった原因はもう1つあります。それは印刷所さんも先に決めていたということです。
ずっと「アクスタを作りてぇ」と考えつつもなかなか作れずにいた理由は、製作費がネックとなっていた点にあります。
色んな印刷所さんを見ていただければわかるのですが、アクリル製品は紙製品よりもお高めです。まぁ、アクリル代や作業工程を踏まえれば当然のことなのですが、ちょ〜っとコスパがわたくしのお財布に厳しいですの...
さらに「アクスタ作り(略)」と思いつつも、実際に想像していたのはジオラマアクリルスタンド的なものです。パーツが多いということは通常よりもお値段が張るということです。
でも、自分の絵柄的にどうしてもジオラマタイプで作りたい...!! だって、そっちの方が絶対映えるんだもの...!!
という感じで葛藤していて、気がつけば数年が経っていました。
その数年間は様々なアクスタ製作報告をTwitterで漁って、情報収集をしつつ妄想して欲を抑えていました。そんな中、出会ったのが──
こちら、CORNER PRINTINGさんのA3範囲内フリーカットです。好きなだけ詰め込める、いわゆる詰め放題ですね。
A3と中々無いサイズでコスパもいい上にアクリルの種類も豊富、フィルムを自分で剥がすなら1000円値引き。もう文句なしですよ...!!
というわけで、作るならこの印刷所さん!と2年前には決めていたのです。
今回、お財布に余裕もできていたので思い切って作ってみました。
▼ 構想メモ 〜絵の裏話を添えて〜
さて、実際に作ると決め、いつものように過去絵を漁っていましたが──ピッタリなものがない!! んじゃ、描くしかねぇな!!
はい。ということで、描いてから微調整は面倒なので構想メモを作りました。
左上が長年温めていた初期案(正面)です。そこに定規を用いて理想のサイズを見つけて書いています。しかし、完成品を見てわかる通り、背景のみ長方形への変更があります。その理由は以下の通りです。
下側に3つテンプレートがあるように、当初は3種類ほど作る予定でした。
なぜ「飲食店の店員系」というテーマにしたのかは覚えていませんが、そのテーマに似合ううちの子を選び、その子の髪色をメインカラーに──とやっていました。
青(水色髪)・黄色(金髪)ときたらやっぱり赤!!と3つめの色は仮置きしています。番号はわかりやすいようにと振ったものの、結局使いませんでしたね。
3つめはチャイニーズレストランと決めていたものの、ポーズが思いつきませんでした。ポーズは沼なので、決まっているところから絵を描き始めました。そして上の画像のように、構想メモの形じゃ全然描き込めないことを知るのでした。
ええい、キャラを先に!!と次に決まっているカフェのフレイを描き始めたのですが──やっぱりポーズは沼!! なかなか納得のいく形に持っていけず、挫折しました。(右手みたいな折れてるポーズは相性が悪いんじゃ〜!!)
ちなみにフレイとはこの絵の右側の子です。今回挫折したので、この絵以来(ドット絵で)描いていない記録更新のようです。すまねぇ。
このようにして、3案中2案が没となりました。
しかし、1種類だけだとやっぱり寂しい。ならば時短のためにアメリカンダイナーでもう1つ作ってしまえ!! 2つ・同じテーマ、じゃあ組だね!! 推しCPにしましょう!!
──こんな半ば強引な勢いで今の形になりました。
ちなみに(2回目)新しく描いたのはレオンです。私のメイン創作であるCTWの第1部主人公です。
新年あけおめ絵で何度か描いているので、見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。同時に、横向きの時はよく目を閉じているイメージもあるかもしれません。
よく目を閉じている理由は、髪色と目の色が同化してしまいがちなためです。横(正面)を向いている時は白目部分があるので比較的緩和されるのですが、カメラ目線の時はこうなってしまいます。
まぁ、このように目を開けているよりも閉じている方(完成ver)が解釈一致...というのもあります。なんで作者が作者自身の作品で解釈違いを起こしてるんだ...?
この2人に関しては下の解説記事でも軽く触れています。気になる方は目を通してみてはいかがでしょうか?
▼ 入稿データ作り
テンプレートが用意されていましたのでそれに敷き詰めていきます。
最小デザイン3cm以上などのルールを守りつつ、もったいないスペースが発生しないように工夫しました。なんだかんだでその作業が1番時間がかかっています。
画像でわかった方もいると思うのですが、入稿データはipad・アイビスで作っています。
PCもあるのですが、繋げられるマウスを持っておらずタッチパッド操作となり、微調整が大変なので入稿データ作りでは使っていません。
話を戻して、入稿データ作成におけるルールの中には「カットラインとデザイン間を2.5mm以上確保」「カットライン同士は5mm以上確保」と実際の長さが表記されています。
しかし、アイビスはほとんどpxでの表記です。画面に定規をあてて5mm以上にしたとしてもズレます。そこで役に立ったのがこちらのサイトです。
コミグラさんの計算ツールです。操作が簡単なのでオススメです。
ここで出てきた値分を縁どって、重ならないように配置しました。
この時、アンチエイリアスを1pxにしました。アウトラインを簡単に描くためです。
CORNER PRINTINGさんではパスデータ以外のアウトラインは目安となります。イラレとかを持っていなくても入稿できますし、なんならお任せすることも可能のようです。ありがたい...!!
とはいえ、思い描いているものを作るためにも、担当者さんが困らないためにも参考になるものは断然あったほうがいいです。私は仕様書を付けて、修正や微調整をお願いしました。
白版はデザインのレイヤーを複製して、クリッピングなどを使って塗りつぶして作りました。その時にゴミがないかなどの確認もしています。
RGB→CMYK変換もネット上にもたくさんツールがあるのですが、JPEGになってしまったり時々ぶっとんだ色となってしまったりするものがあります。
前者はドット絵の天敵ですのでなるべく避けたいですし、後者は何が原因なのかいまいちわからず。変換後のデータはしっかり確認することをオススメします。
▼ 完成!
そんなこんなで、念願のアクリルスタンドが完成しました!
夜中に撮った写真ということもあり、実物と同じ色合いになるように少し加工しています。そのため、レオンの髪色が潰れているように見えますが、実物はそんなことありません。
印刷は強いて言うならやや粒子感があるというぐらいでしょうか。多分マニアやプロのような目利き・慣れでなければ気にならない程度です。私自身も気になっていません。
おまけ話ですが、どちらも穴・爪のサイズが同じなので入れ替えて遊ぶことができます。ただ、個体差は少しあるので指しやすい・指しにくいはあります。
おわりに
めちゃくちゃ長いレポートを読んでくださり、ありがとうございました!
もう書くことはないので(前回に引き続きとなってしまうのですが)事後通販、それもこのアクスタのページリンクを張って終わりにします。
※2024/08/20までのオープンです。