地味な青春ラブコメが恋しい。
思春期の痛さに絞めころされたい…!!
俺ガイルのアニメ最終回を見ました。とっても楽しく最後まで見させていただきました。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。略して俺ガイル。
友達がいない、青春なんてクソくらえ、そんな所謂非リア男子高校生の主人公が、奉仕部という部活に無理やり入部させられ、そこにいる同じく不器用な生き方している美少女と心通わせていくお話です。
あらすじだけ見るとなんか、懐かしいですね。笑
非リア男子高校生×変な部活×不器用な美少女=流行りのライトノベル
という時代があったんです。10年前くらいでしょうか。
おそらく涼宮ハルヒの憂鬱から来る流れなのですが、まあそれは置いておいて。
10年経った今もファンが多く、この異世界フィーバーの令和に(異世界フィーバーも終わりつつあるかもですが)こんなに楽しめたのは、一重に彼らが本当にただの高校生だったからだと思います。
特別な力は何もない。家庭が経済に恵まれてたりなどのご都合設定はあるにせよ、それぞれがそれぞれ、高校生の力を超えることはできないんです。
だから恋心、もといそれ以上の感情にびっくりしちゃって、戸惑って、振り回される。こんな経験ありませんでしたか?
私はありました。しっかりきっちり青春してました。だから痛いんですよ、彼ら彼女らの心の声を聞くたびに、自分の中の似た感情や記憶が呼び起こされてアーーーッ!てなります。恥ずかしい!!
俺ガイルは1話1話の歩みがとてもゆっくりです。
そして3期に至っては物語の物理最終目標も、卒業式の企画を成功させるという地味なもの。
大きな事件は起きませんし、派手な戦闘もありませんし、ドキドキするラッキーもありません。
それぞれがそれぞれ悩みつつ、誰かに優しくしたいという気持ちと自分の欲求の間で揺れ動きます。
ただそれだけです。
ただそれだけなのに毎週30分ハラハラムズムズしながら彼らを見守ってきました。
それはやっぱり彼らが私たちと同じような地味な日々の中で精一杯悩んでいるからなんだと思います。
少女マンガに近いかもしれませんね。
でもここまで地味なラブコメ、最近なかなか出会えません。
結末も落ち着くところに落ち着いたなと思いつつ、その後もしっかり恥ずかしい。
きっと彼らはこれからもたくさん間違えるんだろうな、と思うと愛おしくて仕方ありません。
おかしいな、1期を見てた頃は等身大の彼らと一緒にワクワクしてたのに…3期は先生と同じ目線になっちゃったよ…
今後もこういう地味だけど効くラブコメをいっぱい見たいです。
時代と流行は巡りますから、またこの波来ないかなぁとのんびり待とうと思います。