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秋分からの3ヶ月は、誰にも話したことがない自分について語ってみよう

今年も、もう秋分。
暑さ寒さも彼岸までとはいいますが、東京は昨日から急に涼しくなったので、身体がビックリしてます。

最近は、「2025年は、大災害が起きると話題になっているけど大丈夫なの?」と聞かれることも増えてきましたが、気候もだいぶ変わってきているし、来年じゃなくたって何が起きるかはわかりません。

今も石川、能登の方では酷い大雨被害がでているようで心配ですが、まずは、一刻も早く被災地域の方々の安全が確保されるよう願っています。



さて、来年のことを言うと鬼が笑うとはいいますが、秋分図では、木星がASCにあることから、これから冬至までの3か月は、やっぱり来年以降の”未来に目を向けておくこと”は必要そうです。

来年は占星術的にも大きな転換期ですし、このタイミングで木星はデトリメントの双子座ですから、有象無象の様々な予言や憶測が飛び交うのも、さもありなんですが、何が起きようとも、どう生きるかの方が大事。

とはいえ、気候も変わってきているし、地震も気がかりだし、お隣の国の動きも怪しい。おまけに米も手に入らなくて、もう不安な要素ばかりで未来に希望なんて持ち難い…

それでも、だからこそ、よりよく生きる為の提案をしたいと思って考えを巡らせていたところ、ちょうど息子の中学で未来を生きる子ども達へ向けた講演会があったので行ってきました。

内容はAI時代への心構えで、講師の先生が子ども達に「人間だからこその感覚や感性を大切にすること。夢を持ち続け、たとえ挫折しても夢を手放すことはない。」と繰り返し語りかけていたのが印象的でした。

そうそう夢は大事ですよね。

でも私が興味深かったのは、用意された話ではなく、講師の先生と一緒に来てくれた大学生達の話。質疑応答で保護者から飛び出した質問に、大学生達はその場で必死に記憶を掘り起こしながら答えてくれました。

その質問は、こちら。
「いつ、どんな風に進路を決めたのか?」
「その過程に親はどのように関わったのか?」

就職を控えた学生なら、どうしてその仕事を選択したのかを話す機会はあると思います。しかし親との関係も含めた『自分の物語』を語るのは、気恥ずかしくて意外と難しいこと。かなり深堀りすることが必要だったはずです。

「自分は親に話を聞いてもらえなかったから、お母さん方、どうかお子さんの話を聞いてあげてください。」と話す学生さんや、「仕事で疲れ切った親を見ていて、自分はそうなりたくないと思った。だから自分は、好きなことを仕事にしたいと考えた。」なんて語る子もいました。こうした話は、私も母側の立場で考えさせられるものがありましたが、本当はそれぞが自分の親に言いたかったことかもしれません。たぶん彼等の方がナラティブ効果で得るものが多かったんじゃないかな。

親に言えなかったこと、誰にも話したことがない話、そうした胸の内を語ることで、改めて自分という人間を理解し、”自分の選択への覚悟”も出来たと思います。

自分について語る、語らせてあげる、これも大事なことですね。


さてさて、前置きが長くなりましたが、こうした『自分自身の再確認』は、これからの鍵になりそうだったので長々と書いてみました。

というのも、2025年の春分図には、自分ごとよりも他者とのやり取りの方にエネルギーが注がれる傾向が非常に強く出ているため、来年の日本は、他国との外交や折衝、対外的なことで忙しくなっていくことが予想されます。分がわるい勝負や、難しい交渉事、他国と協力し合って乗り越えることが必要な場面もあるかもしれません。

これは日本に住む私達も然りです。

こうしたことを踏まえると、今年の秋分と冬至図の1ハウス火星は、今のうちに”自分の方針”について再確認し、自分の意思や力で行動していくことの大切さを自覚しておいた方がいいと示唆しているようにも感じます。

日頃から自分がどうしたいのかではなく、他者からの指示で動いていたり、周囲の状況に合わせて右向け右をしていると、来年以降は益々振り回されたり、やりたくないことを押し付けられたり、どうしたら良いか途方に暮れることもあり得ます。他人任せから自立して、自分で選択し、自ら行動し、自分で自分を守れるようにしておくことが必要でしょう。

もしもいま、人に振り回されていたり、誰かのせいで嫌な思いをしていると感じているなら、我慢を続けても、他者のせいにしいても状況は変わりません。相手の方が強そうに見えても、立場が上でも、我慢ではなく言うべきことは言い、「あの人が悪い」ではなく、「あの人がこう言っている」でもなく、自分がやりたいことや、自分が望んでいることの方に意識を向けて行動してくださいね。

もう自分がどんな人間で、何を望んでいるのかよくわからなくなっているなら、『自分の物語』を語る機会を持ってみるといいでしょう。

それから上下関係や男女性別のアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)も出来る限り見直しを。人と人は対等です。日本では目上の指示に従うことや、女性は一歩下がっておくものだ、といった考え方がものすごく根深く浸透しているので、自分でも気づかないうちに我慢やプレッシャー、甘えの原因になっていることがあると思います。こうした意識も手放していくことが必要です。

自立に自信がないと、この切り替えにものすごい勇気が必要かもしれませんが、自信は自らを信じて行動していくことでついてくるもの。進みたい方向へと進み、他者と共存共栄できる関係性を築くには、自分が視点を変えて、自分の意思や力で行動していくことです。

ではでは、良い秋になりますように。


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