今週の宙予報「情報は量より質!」
私がまだ小学生だった頃、連絡帳に明日の持ち物は『だし』と書いてあって戸惑ったことがあった。
もちろん書いたのは自分。よく先生の話を聞かずに上の空で書いたと思われるが、今となっては理由はよくわからない。
それにしても『だし』とは一体なんのことなのか?
右から見ても、左から見ても、薄目で見たってその文字は『だし』にしか見えないし、クラスメイトに電話して聞くには遅すぎる時間。困り果てて母に相談すると、母はキッチンから銀色の小袋を持ってきて自信満々にこう言った。
『明日は、これを持って行きなさい!』
翌朝、教室に入ってクラスメイト達が手にふわふわとしたものを持っているのを見た瞬間、ようやく『だし』は、『だっしめん』を略して書いたのだということに気がついた。咄嗟に、銀色の小袋を強く握りしめながら自分に言い聞かせた。
この手は絶対に開いてはいけない!
私が『カツオだし』を持ってきたことは、誰にもバレないようにしなくちゃ!!!!!
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さて、何が言いたいかというと、『だし』のことではなく、『上の空でいると大切なことをとりこぼしてしまうし、いくら考えたって足りない情報ではたいした答えは出てこない』ということ。
まったく状況のわからない人に聞いたって正しい答えは期待出来ないどころか、場合によってはぜんぜん方向違いなものをつかまされることだってありますからね。
今の宙は、冬至からの影響に加えて、魚座入りした水星はデトリメントの状態。まったくもって水星が力を発揮できない状況なので、こうしたトンチンカンなことも起こりがち。(私はいつもこんな調子ですが‥)
また、人々が不安に感じる、『正確な情報が足りず、想定が及ばないようなもの』の蔓延もまだしばらく続くことも予想されます。
正しくない情報に惑わされたり、誰かの話を真に受けて憶測を膨らませたり、様々な結果を受けてただ繰り返し思い悩んだりするのは、『情報過多』が原因と思われがちですが、実は情報不足が原因ということも。。
必要なのは、いつか、どこか、誰かから聞いたような曖昧な情報をこねくり回すのではなく、正確なデータや最新の情報を取得することや、1人で考え続けるよりも、当事者や担当者、その道の専門家と話をすることが大事。
また、こういう思考がまとまらない時期は『時を待つ』というのも有効です。
今は大人だけではなく、子供達も春からのクラス替えや進級、卒入学のことについて不安定になってくる時期でもあります。
揺れやすいお子さんには『どうなるかわからないこと』の方ではなく、今までうまくいったことや、成功体験の方に意識を向けて『ものごとは、なんとかなるものだ!』と思えるように促したり、気持ちを言葉にしてみるのも良いので、なるべく話を聞いてあげてくださいね。
それでは、今週も良き週になりますように。