力は自分が使わないと誰かに使われる
ジャイアニズムという言葉を知っていますか?
これは、言わずと知れたドラえもんに出てくるジャイアンの名ゼリフ。
「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」のこと。
この言葉、私は最近まで知らなかったんですが、90年代の言葉なんですね。
ジャイアニズム
「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」という言葉に由来しており、自らの所有物(占有物)については当然に自分の所有権を主張しつつ、他者の所有物に対してさえも全く法的な根拠なしにその他者の所有権を否定し、所有権が自分に属することを暴力的に主張するという、極端に利己主義、独占主義的な思想を指す。(wikipediaより抜粋)
このジャイアニズムは、のび太とジャイアンの関係からあまりイメージは良くありませんが、突き詰めて考えると意外とそうでもない。
傍若無人のジャイアンでも、のび太が大切にしている物をなくしたら懸命に探し、のび太が窮地の時は助け、「俺のものは大事にする」という一面がある。
他人の物や考え方も、自分の物として大切にする。
これもジャイアニズムと言えるでしょうね。
誰かとの関係において片方がジャイアンだとバランスが悪い。
しかし、もしもお互いが相手のジャイアニズムをも受け入れ尊重する事ができたなら、win-winの関係が生まれるわけです。
実際、これが出来ている人は良い人間関係を築けているでしょう。
でもねぇ。
もし周りにジャイアンの様な人がいて、しょっちゅう嫌な気分にさせられていたなら、そんな人を受け入れるなんてムリですよね。
声が大きくて威圧的で自分勝手。人の物も自分の物と思っていて、相手の気持ちなんてまったく考えることのできない傲慢なあいつを受け入れるなんて。。。
でも、でもですよ。
力は使わなきゃ、使われる。
ビクビクしてるとジャイアンにいいようにされてしまう。
引き出しからドラえもんはまだ出てこないし、
夢を叶える明晰夢が見られるのなんていつになるかわからない。
もしも自分の力で人間関係を変えたいならジャイアンが勝手な事を言いだした時に、もうこう言うしかないでしょうね。
「俺もジャイアン!」
お前が好き勝手な事を言うように、こちらも本音を言わせてもらおうじゃないか!!
なんてね。心の中でよ。
*
自分が力を使わないから、使われちゃう。
本音を隠して言わないから、本音を言う人が怖く見える。
「おれジャイアン!」「おれもジャイアン!」
これでwin-win!