ハレの日に

「実はあいつのことが好きなんだ。」

いやおんなじ台詞、俺あいつから聞いてるよ。

「あいつ俺のことどう思っているかな。」

おめでとうお前と同じ気持ちだとよ。

「もし、俺が(私が)告ったら俺たち(私たち)の関係性って変わるよなぁ。それは嫌なんだよなぁ。」

ふざけんな、それお前らが言うか?

なんだよ、そんなん、俺が一番思ってたよ。

お前らの両想いを一番初めに見つけたのは俺なんだから。

安心しろよ、お前らは両想い。あぶれた俺は一人ぼっち。三人道草くってコンビニで買ったアイス食って、だらだら駄弁って。これからはそこに俺、いちゃまずいよな。

でもなんだかんだ、優しいお前らは変な気回してこれまで通り三人でいようとすんだろ。

幸せになれよバカヤロー。いつもはふざけてばっかの癖に、変なところでお人よしなお前らは世界一お似合いだよバカヤロー。

何だかんだ言って優しいお前らが幸せに笑ってんのが一番なんだよ。

お前らの両想いを一番初めに見つけたのは俺なんだから。

今ここで俺が永久保証してやるさ。お前ら二人はずっと一緒にいて笑っていられるよ。

今、タキシードとウエディングドレスを着て、見たこともないくらいキラキラ輝いていて、これまでで一番幸せそうな姿を見て、言葉よりも先に涙が止まらねえんだ。

幸せになれよ。おめでとう。




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