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安定した給与を捨ててまで、なぜ辞めたのか?
「狂ってるね」
これは退職の挨拶回りをしていたときに、ある一人の方から言われた言葉です。
だいたいの方には「がんばれ!」と励みの言葉をいただきましたが、中にはそういった方もいました。
「狂ってる」、、、これは心外でもなく、ある意味、的を射ている言葉だと思っています。もしそのまま定年退職まで公務員を続けていれば、その後20年間で1億円はくだらない給与を得られたでしょう。
その1億円をもらう権利をわざわざ放棄して起業したんですから、そりゃ狂ってると思う人がいても不思議ではないです。
そこまでして辞めた理由は、自分の直近の業務内容に関係があります。
中小企業の支援
最後6年間は地元の中小企業を支援する部署でした。地方公務員では珍しく営業のようなお仕事です。如何に企業を盛り上げられるか、地元企業と共に取り組み、そこに尽力していました。私自身、それによって地元の企業さんが喜んでくれる、それが何よりの仕事のモチベーションでした。
しかし、部署というのはいつか異動します。私のところで言えば3、4年周期での異動が通常です。私の6年はかなり長い方です。とはいえ、次の年度はさすがに異動だろうと考えていました。
私は今の部署の仕事が大好きでした。
だったら、異動して今の仕事や企業さんとのせっかくの縁が切れるぐらいなら、自分で同じような事業をやってみよう!と思い立ったのが辞めるきっかけです。
地元の企業が元気になって街が盛り上がる!そう考えただけでワクワクします。それを目指して自ら仕事をしていきたいと思ったのです。
それと、私は体が動く限り働きつづけたいと思っています。そうなると60歳・65歳で定年退職したあとに再就職先を見つけるのは大変です。どうせいつかは辞めないといけないのであれば、60歳代で辞めるか今辞めるかは程度の差でしかありません。
これらが辞めた大きな理由です。
とはいえ、、、
そんな熱い思いで辞めたんならもっと準備しておけよ。と今となっては思うんですが、そのあたりのお話はまた次回以降で取り上げたいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。