照明のはなし

久しぶりにnoteを書きます。自分の公演を控えながら、実は別の公演に関わっていました。私は昔から同時進行で物事を進める癖があります。

今回は照明としての参加で役者よりもブランクがあったので不安でしたが、体が覚えているというか、劇場に入ると一瞬で感覚が戻るのは不思議な体験でした。やっぱり学生時代に場数を踏んできたのは強みだと改めて思います。

せっかくの機会なので照明の話をします。
私が照明を始めたのは演劇を本格的に始めたのと同じ学生時代で、役者もスタッフを兼任するのが当たり前の劇団だったので、「じゃあ音響か照明かな~」となんとなく思って、なんとなく照明になりました。

結果から言うと、大正解を引いたと思います。私は何でも完成図が頭にすぐ浮かぶという特技を持っているので、それを形にすればいいだけだから。過去の公演で照明とダンス振付を担当した際、「視覚的なものを演出をするのが上手い」と言ってもらったことがあり、それが1番わかりやすい私の説明だと今でも思っています。

照明の好きなところは色々ありますが、とりわけオペ(操作)を担当しないと味わうことのできない特権が好きです。それはゲネからラストまで全ステージを観ることができるということです。観客と一緒に公演を観られる上に、役者と一緒に光として演じることができるって素敵じゃないですか?一石二鳥です。これは音響も一緒ですね。隣の席に音響がいる(ことが多い)っていうのも孤独感がなくてさらにいい。

本当は私が関わる公演すべてで照明をオペまで担当したい。けど同じくらい役者もしたいし演出もしたいので、結局いつも「自分が数人いればな~」で終わってしまいます。いつも後回しにされる照明が不憫です。だから今回は久しぶりに照明としての自分が表に出てこられたのでよかった。またしばらく役者と演出の自分にその座を奪われるけどごめんね照明の自分。

ということで、次は自分の公演に向けて本格的に動き出します。
実はそれとは別でもう1つ公演ではないけど作っているものがあって、1つ公演が終わったのにまだまだ同時進行の日々が続きます。ゆるく頑張るのでよければこれからも温かい目で見守っていてください。