見出し画像

-不妊治療-妊娠がゴールではなかった


不妊治療5年
流産2回、バニシングツイン
現在妊娠8ヶ月


ただこれだけ読めば
なんだ妊娠出来たんじゃん
良かったね


って思う方もいるかもしれない。


私も、不妊治療は
妊娠がゴールだと思っていたし
それ以降のことは
全く考えていませんでした。


当然、妊娠までの5年は
山あり谷あり絶望ありで
今、妊娠継続できているのは
本当にありがたいことです。


でも、もし今の私が
あの頃の私に伝えるなら


不妊治療の先のことも
少しは考えておいてよ!


と伝えたいです。
今回はそんなお話。

※妊娠後のことも書いています。
今は読めないというメンタルの方は
すみませんがリターンしてください。




不妊治療5年

他の記事でも紹介しているのですが
私の不妊治療経過をサクッと。

結婚1年目の終わり頃に
初歩的な検査→タイミング法

転勤やコロナの影響で
1年あけて転居先へ転院し
検査し直し→人工授精→体外受精

更に高度な治療のため転院し
着床不全、子宮鏡、CD138、エマアリス
などの検査をした上で
引っかかった項目をフォローしながら
体外受精を繰り返す。

最終的には
採卵6回、体外受精6回で妊娠に至りました。

サクッと書きましたが
上手くいかずに流れた周期があったり
ホルモン周期、自然周期など入り乱れたり
子宮内膜がペラペラで移植できなかったり
割と大変でした。


流産2回とバニシングツイン

人工授精②で陽性→6週流産(心拍確認前)
体外受精③で陽性→8週流産(心拍確認後)
体外受精⑥で陽性→バニシング(心拍確認後)

という悲しいお別れもありました。

今お腹の中には最後に亡くなった子も
そのままいる状態です。

流産②で
心拍が弱まっていく経過を見るのは
結構きつかったです…。


妊娠判定からの…。

体外受精⑥での妊娠判定は
HCGが500超で、
双子の可能性を指摘されました。

翌週の胎嚢確認ではやはり双子確定。
(うち1人はその後亡くなりますが。)

その頃にはすでに、
超絶体調不良に見舞われていました…。

そう、悪阻です。

体外受精では妊娠判定が
ほぼ生理予定日となります。

その頃から気持ち悪さが始まり
妊娠5週の半ばには既に寝たきり。

妊娠6週には近くのクリニックで
「このままじゃ帰せないな…。」
と言われ何時間も点滴を受けました。

そんな状態で妊娠9週まで
片道2時間のクリニックに
毎週通っていました。

あとから調べたら
妊娠前からビタミンB類
摂っておくことが重要だったよう。

妊娠することが目標だった私は
その瞬間以降のことを
何にも考えていませんでした。

そうして
長かった不妊治療と同じくらい辛い
悪阻期間を苦しむことになります。


苦しみは終わらない

実際に経験する前は
「それでも赤ちゃんが来てくれるなら我慢出来るはず!」
とタカをくくってました。

そんなわけありません。
ほんとに死ぬんじゃないかと思ったほど
毎日24時間絶えず苦しかったです。

ビタミンBもタンパク質も鉄分も
ちゃんと摂って置けばよかった!!

実際はどんなに準備しても
悪阻の重さは個人差が大きいので
どうやっても私より酷い人もいれば
何もしなくても私より軽い人がいる

医師や看護師さんからの
「安定期になれば楽になるから」
と言う言葉を頼りにしていましたが

結局は
安定期もまだまだ吐いてました。

横になっていてもつらくて
起き上がれなくて
ベッドの上でのたうち回って
吐きたくても吐ききれなくて
食べれなくて飲めなくて
少しの音も頭がかち割れる程うるさくて

私ってなんのために生きてるの?

本当に、かなり追い詰められてました。

この日々は、
X(旧Twitter)での情報収集と
「悪阻なんてこわくない」という本
によって、かすかに支えられました。

仕事の忙しい夫は
仕事と私のお世話をする生活に
完全キャパオーバー。

知らないうちに地元への
年度末転勤の希望を出していました。
(その頃には産み終わってるのに)


落ち着いたと思ったら

妊娠20週頃から少しずつ
気持ち悪いけど外にも出れるし
お料理も出来るようになって…。

ようやく私にも
キラキラマタニティライフが来た?!

と思ったら
妊娠24週頃に意図せず嘔吐するように。

食べれるけどたまに吐いてしまう。
食べれるけどなんか気持ち悪い。

近場以外へのお出かけは難しいまま
そうこうしてる間に現在妊娠28週。

落ち着くまもなく
後期つわりに突入し始めました。
(胃が圧迫されて逆流する症状)


産んだその後のこと

次に心配なのは、産んだあとのことです。
夫は不妊治療中も付き添いや
精子提出などで有給を使っていました。
不妊治療自体にお金もかなりかかりました。

転勤族なので親類は近くにおらず
夫の育休取得は必須なのですが

取れる育休は最大4週間。
有給はちらほら使ってしまっているし
お金もそんなに余裕がありません。
(私も転勤や治療の関係で専業主婦)

あれ、なんか詰んでる?

不妊治療中はどうしても
授からなかった未来
への防御が強すぎて

産めた場合のシュミレーションが
足りていませんでした。

まあ、産めるまでの期間も不明だったので
お金と時間の計算はしようがないのですが。

ちなみに
体外受精での妊娠は
癒着胎盤のリスクも高いらしいのですが
不妊治療中はあまり触れられません。

産科の医師に聞いたところ
どちらにせよ起こりうることだけど
体外受精の人に多いイメージ
ということでした。

私は医師のアドバイスもあり
通院も出産も
緊急時に輸血が確保できる
大きな病院を選びました。

はあ、考えることいっぱい。


自分たちと子供の将来

無事に生まれてくれればいい。
それは大前提なのですが…。

次に考えるのが
産まれた後、将来のこと。

育児書を読み漁ったところ

0-3歳で絵本読み聞かせ1万冊
高学歴を目指すなら早期教育は必須

など、穏やかではない情報が盛りだくさん。

更に気になるのは
人生100年時代」と謳われているように
平均寿命がどんどん延びていること。

「LIFE SHIFT」という本によると
1987年生まれの半分が100歳まで生きる
2014年生まれの半分が109歳まで生きる
とのこと。

じゃあ今から生まれる子は
110歳を超えて生きる可能性がある?!

自分が100歳まで生きることと
子供が110歳まで生きることを想定して
人生設計する必要があります。

年金システムも破綻するだろうし
このままでは子どもにお金を残すどころか
自分たちの暮らしも危ない。

ひぇーーー。

今までは、不妊治療と両立できるか?
が生活や働き方のテーマでしたが…。

ここに来て私たち夫婦は
子供を産んだあとの働き方や
キャリア形成について
真面目に考え始めるのでした。

不妊治療期間は準備期間

もしかしたら不妊治療中の方も
不妊治療を終了した方も
私なんかより将来の事を考えて
準備している方が多いのかもしれません。

でもきっと私のように
とにもかくにも妊娠しないことには
何も始まらないから!

と、妊娠をゴールにして
不妊治療を頑張っている方も
いるのではないかと思います。

そんな方はぜひ!
今回の私の経験を参考にして
妊娠後のこと、将来の事を
少しずつ考えてみてください。
(切実)


今回は不妊治療5年の私が
妊娠後も苦しんだ経過を綴りました。

なにか参考になれば嬉しいです。

今不妊治療を頑張っている全ての方が
報われる未来を心から願っております。


▶︎他にも不妊治療に関する記事を書いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?