都合のいい奴です、わたし
だんだん秋の花が笑い始めている、近頃です。
わたしは誰かにとっての一番になりたいってずっと思っていました。
“一番”なんでも話せる人
“一番”好きな人
“一番”大切な人
誰のどれにも当てはまれない。そうずっと思っていました。というか今でも思っています。
一番の親友だと思っていた人には別の親友がいて、
一番なんでも話せると、心を開いた人にはこの人ならなんでも話せるんだよね、と別の友人を紹介される。
お前がいれば生きていけると母は言ったけど、母が選んだのは妹だった。
誰かの、何かにはずっとなれない。
いつまで経っても都合のいい人にしかなれない。
虚しさと寂しさと一緒にずっと過ごしています。
別にそれを相手のせいにしたいわけではなくて、ただただ自分の中でずっとモヤモヤが残るだけで。
それがわかってしまってるから苦しい。
相手にとって用がなくなれば、わたしは要らなくなる。ただ、それだけ。本当に、ただ、それだけ。
彼氏や彼女、好きな人ができれば暇つぶし相手はいらないし、
新しい友人ができれば旧友との距離は離れてくのが当たり前で、
仲良いと思っていた人が突然目の前からいなくなったり、そっけなくされたり、仲間外れにされたこともあったり。
いつでも“都合のいい人”でしかない。
別れは出会いの始まりだなんて世の中は都合よく言いやがるけど、わたしにとって一つの別れは心に大ダメージです。
離れていく人を追いかけることはもう絶対にしないけど、それでも寂しさや虚しさ、孤独感はずっとずっと増していきます。
あ、この人にとっての一番にはなれない。
どこかでそう感じることに慣れてしまっている自分に嫌気がさす。反吐が出る。
今年もまた嫌な11月がくる。冬が来る。
誰の一番になれなくても、自分の中で自分が一番だと少しでも認めてあげられるようになりたい。
痩せよーっと。