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夜の話

いまは夜。どうしても眠れない夜が月に一度くらいある。そんなときは、さっさと目を瞑り眠れなくても浅い眠りを流れていたらよいのに、今夜は文字を書いてみる。記録として。

眠れない夜はいつも親友に勝手にLINEをする。私の唯一の友人。彼女には気兼ねなくメールができる。彼女はいまは寝ている。LINEは既読にならないし、返信も来ない。わかっているし、それ以上は期待しない。きっと明日の朝に返事が来るだろう。

私達はくだらないLINEをよくする。返事が来なくても気にしない。まるで、ひとりごとのようなLINE。彼女とは小学校からの知り合いだから、まだLINEなんてない時は手紙のやり取りもしていた。内容は変わらない。ただ、ダラダラと書いて出すだけだ。貴重な存在。

あぁ。彼女にあって、パフェ食べながら下らない話をダラダラしたいなぁ。

彼女はとても気が回って優しい人だ。見た目はボーイッシュで、いつも彼氏がいる。そしていつも鬱っぽい。けど、優しいからあまり私が困るような愚痴は言わないけど、たまに言う。

彼女はバスケもギターも歌も上手かった。絵も上手いし、私よりいろんなカッコいいことを知っていた。一人で美術館に良くいくし、温泉にも良くいく。彼氏はいつもいるけど、なんだか彼氏はどうでもいいみたいで、いつまでも結婚はしない。

夜中なのに、どこからか甘い香りがする。

私は唐突にやっぱりまた恋をしたいなぁ。などと思う。どうして結婚したら恋をしてはいけないんだろうか。彼女は真面目だからそれはダメだろうときっと言うだろう。

明日行きたくない集まりがある。めんどうくさい。だから眠れないのかもしれない。

夜に書く文章はどこにも行きつかない。どこにも救いがない。

そうか、私は救いを求めているのか。でも、誰も救えないし誰にも救われない。

また朝が来るなんて信じられない。また同じ繰り返しの朝が来るなんて気がおかしくなりそうだ。

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