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なるほどねと思った記述

『こども六法の使い方』山崎総一郎著、弘文堂、2021年9月

これの前に「こども六法」というものがあり、なんとなく娘に買い与えたことがありました。あまり読んでいる様子はなかったけど。
今般、教育に携わっている方とのやり取りの中で、いくつか書籍を勧めていただいたお返しに、こちらからも「こども六法」をご紹介。ご紹介ついでに検索したら、本書を見つけたので、読んでみました。
いくつも「なるほどね」と思える箇所があったので、詳しくは実際に手に取っていただきたいのですが、さわりだけご紹介。

『人間は、移動が困難で、状況次第で命運が大きく左右される境遇にある場合、周囲の〈社会的現実がどのように組み立てられているか〉についての感覚に反応して、生きているモードが切り替わる性質を有している。学校は、外部の市民社会とは別の〈あたりまえ〉がまかりとおる場である。そこでは、社会で許されることが学校では許されず、社会で許されないことが学校では許される、という別の現実がつくられる。』

社会学者内藤朝雄氏コラムより

感覚を鈍麻させてその状況に慣れていこうとする習性は、一見、便利なようにも見えるけど、それが個のアイデンティティを著しく損なわせるものだとしたら。

小学生の頃は、授業で習った日本国憲法が、私にとって法律のすべてでした。

本文より

たしかに憲法以外を小学校で習った記憶はない。憲法がいかに素晴らしいものであるか、今、知っているが、憲法しか教えず、憲法が万能であるかのように教えても、眉唾に思えてしまうのは無理もないことです。
憲法をまもるためにも、法を知ってもらう重要性を実感しました。

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