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伝わらない言葉/伸びない能力/認められた人への怒り ~マシュマロへの返答~

はろーこんばんわ。

怨念がましいマシュマロが届いたので、
その内容から伝わってくるものについて
書いていきます。


某Vの方のインタビューによって
俄かに脚光を浴びることとなった
「卓修羅」という言葉。

要はそれがどういう趣味の界隈の産物なのかを
抜きにして話せば、
その趣味の予定で何か月も、
下手したら何年以上も
後の予定がすべて埋まってしまっている人。

決してポジティブな意味で捉えることのできないはずの
その傾向が何故か同じ界隈の人々からは
共感を呼び賞賛を称えられます。

卓修羅であることをまるでいいことのように掲げ、
そして卓修羅になる方法を宣伝する
主に個人Vの内心にいまいち納得がいきません。
まあ本人が楽しいのであれば他人がとやかく言わずとも、なのですが。

もし言語化できるのであれば彼らが求めているもの、
そして彼らの行く末について思いを馳せることはできるでしょうか?


主に

・なぜマシュマロの内容は
 伝わらないのか

・なぜ伝わらない表現で
 あることがわからないのか

・なぜ彼は怒りを覚えているのか

このあたりを書いていく予定です。




◆サイト上での返答


サイト上では、
こういった返答をしました。



返答を書くときに
3つ意識したポイントがあります。


①相手が求めていそうなことを書く


今回では、
卓修羅と呼ばれる人に対して
ネガティブな感情を肯定してほしい。

そういう趣旨が強いマシュマロでした。

なので、
それに合わせたような回答にしています。

わたしは卓修羅に興味ないので、
文脈から読み取った
相手が求めていそうなことだけを書いています。


②気分がよくなりそうな返答をする


個別に返すものなので、
気分をよくなりそうなことを書いておきました。


③アイロニーに受け取られそうな文章にする


全くアイロニーはないのですが、
アイロニーがありそうに見える文章にしました。

マシュマロをくれた人が嫌な人だと、
ダメージを受ける仕組みです。


正直に言って、
マシュマロをくれた人以外には
まったくおもしろくない返答です。
少なくとも、わたしにとっては。

というわけで、
よりおもしろい


・マシュマロをくれた人について


これを書いていきましょう。


◆つながりたいけど、伝わらない


マシュマロは、
わたしと会話をして
なにか回答がほしいように思えます。

でも、
文章はとても読みづらく、
きちんとした回答を
返しづらいものになっています。

なぜかというと


・個人的な感情で、
 共感ができない修飾表現が多すぎる


わたしはTRPGをやっていませんし、
卓修羅のことも知りません。
ふだん書いているnoteに、
そんな内容を書いた記憶もありません。

なので、
マシュマロの感情表現は
まったくわたしには共感ができません。

そもそもマシュマロという形で
わたしに投げかけている時点で、
小説じゃなくて会話であり、
文章自体も回答を得たい問いかけです。

会話はなぞなぞではないので、
伝えたいことがあるなら
それをわかりやすく書かないと
相手には正確に伝わりません。

彼の伝えたいことを
はっきりさせるために、
マシュマロから
個人的な感情表現を抜いてみましょう。


卓修羅という言葉は予定が埋まっている人。
同じ界隈の人々からは称えられます。
卓修羅になる方法を宣伝する個人Vの内心に納得がいきません。
言語化できるのであれば彼らが求めているもの、行く末について。


どうでしょうか、
わかりやすくなりましたね。

でも、
ここで引っかかることが一つあります。


・卓修羅という言葉にネガティブさがない


そう、
マシュマロ全体には
ネガティブさが漂っていたのに、
おそらくネガティブだと伝えたい
卓修羅という言葉を、
直接的にネガティブだと
表すものがありません。

そこが彼の中だけにしまっておかれていて、
わたしたちにはなにも伝えられていない。

どれくらいわたしたちに
伝わってないかというと、
卓修羅という言葉を
人気者に替えても
同じ内容の文章になるところです。

やってみたらおもしろかったので、
載せておきます。


人気者という言葉は予定が埋まっている人。
同じ界隈の人々からは称えられます。
人気者になる方法を宣伝する個人Vの内心に納得がいきません。
言語化できるのであれば彼らが求めているもの、行く末について。


こんなこと聞いてくる人は、
いませんよね。

聞かれても、
え、人気者でなにか悪いの?
そういうふうにしか返ってこないことは
明白ですから。

わたしが最初この文章を読んで、
まず思ったことも
「卓修羅って予定が埋まってるなら人気者じゃん、なんでそれが悪いって怒っているの?」
です。

彼の文章の中に
ネガティブな感情表現は
とてもたくさんあったのですけど、
具体的になぜネガティブなのかは
まったく伝わってきません。

なぜそうなのか、
もう一度書いておきましょう。


・卓修羅のネガティブさを
 直接表す表現がないから


こちらで予測し補完しない限り、
そのネガティブさは伝わりません。

それを伝えるためには、
まず相手が言葉を聞いてどう思うか。
これを考える必要があります。

TRPGに対する一般人(界隈にいない人)
のイメージは、


・そもそも存在を知らない


・動画でクトゥルフみたよ! 
 おもしろいよね~!


この2つくらい。

相手の視点を考えて、
こういった相手に
どうしたら伝わるかを
考えて文章を打つ必要がありました。

こういう人に、
卓修羅が予定が埋まっていて、
称賛されていると書いたら。

人気者なのだろう、
という想像しかできません。

ずっとそのゲームをしているのですから、
そのゲームの界隈の中でなら、
共感を呼んで称賛されるのは当たり前。

別の界隈ではそうではないかもしれませんが、
それは学校や部活、仕事も同じ。

一生懸命頑張って、
休日も勉強、練習、仕事をしている人。
それを真剣に、楽しんでやっている人たちからは
共感をされ、称賛されます。

でも違う人たちからみたら、
どんだけ真面目なんだよ、
他に楽しい事あるだろみたいにも見られます。

ただTRPGだか、
卓修羅だかが嫌いだから。
称賛を集めている人が嫌いだから、
歪めて他人もそうであると思い込んだ
文章になってしまっています。


・ハイコンテクストな表現を多用した文章


そう書くとかっこいいのですが、
身内や自分に書いている文章ではないので


・わたしから聞きたいことへの
 正確な回答を得たい


この目的は、
果たさなくなってしまっています。


◆つながりたいけど、報われない


でもなぜ、
彼はこの内容が
伝わらないことに気づかなったのでしょう。

卓修羅というのは、
おそらくTRPGの用語です。

説明がまったくなかったので、
ただの推測ですが。

※聞かれているので調べる筋合いはないし、
 そもそも調べても合っているかはわからない。

ちょっと知らない人に説明をすると、
TRPGというのは


・会話を主とした
 複数人で遊ぶロールプレイングゲーム


なので、
TRPGをやっている人というのは
仲間がたくさんいて、
会話をいろんな人とするようにおもえます。

当然初心者もいるので、
その初心者を楽しませるように
知らない人でも伝わるような会話や、
文章の表現が求められるはずです。

特に書き言葉は、
それで物語を描写し伝えるのですから
いっそう気をつけるだろう。
彼のような文章を書くと、
吟遊詩人と呼ばれて
馬鹿にされる風潮もありますから。

しかしそうであるなら、
彼がなにも伝わらない文章を
書く意味が分かりません。

でも現実そうなっているので、
二つの可能性があります。


①実はTRPGをやっていない


②遊び方によっては
 TRPGでも伝える能力は伸びない


①は、
TRPGという言葉をすっとばして
卓修羅と出してきたので、
ちょっと考えにくいです。

②のほうが、
考えられやすいでしょう。

ではどうして、
伸びやすい環境なのに
伸びないのか。

それは彼が、
身内だけで遊んでいて
なおかつ人と会話ではなくシステムと会話し
自分の気持ちや言いたいことを
押し付けるだけのプレイを
していたからでしょう。

つまり


・身内以外の他人と
 会話をしようとしなかった


ということです。

彼の文章のハイコンテクストさから、
身内としか会話をしないことがわかります。
それによって文章が、
その身内だけで伝わる書き言葉、
エクリチュールになっている。

でも身内としか会話しないなら、
それで困ることはありません。

だから彼は気づかなかった。

とはいっても、
時に外の世界の人ともプレイすることが
あるかもしれません。
そもそも卓修羅がどうこう言っているあたり、
そういった人とのかかわりはゼロではないはずです。

その際にも、
エクリチュールを外の世界に
合わせなくていい理由があります。


・何言ってるのか他の人がわからなくても、
 システムがあるからゲームは進行できる


そう、
とりあえずその場にいれば
最低限度としてダイスを振りさえすれば
あとはGMがなんとかするのがTRPGです。

他人と会話ができなくても、
ダイスという行為を通じて
システムと会話をすればゲームは進行します。

※TRPGではこういう人は
マンチキンとよばれて嫌われます。

これらのことから、
伝える能力というのは
求められてこなかったので
伸びなかった。

むしろエクリチュールが先鋭化されて、
伝わらないことに気づかないまでに
なってしまったのでしょう。

ゲームの趣旨は他人とのセッション、
一緒に物語を紡ぐことだというのに
続けることで他人とは
不協和音しか奏でられなくなってしまった。

アイロニーを感じますね。


◆つながりたいから、奪いたい


彼はなぜ、
卓修羅やそれを喧伝するVtuberに
怒りを覚えているのか。
これも考えていきましょう。

まずさきほどの項までの内容と、
文章から彼は


・身内以外とはちゃんとした
 コミュニケーションがとれない


これが推測されます。
なのでTRPG界隈で人気、
ということはちょっと想像しづらいですね。

でも卓修羅は、
予定がたくさん埋まっていて
人気があります。

これはおもしろくないでしょう。

文章外の内容で
彼の文章を捕捉すると、
卓修羅とよばれる人の中には
スケジュール管理ができておらず
迷惑をかけてしまう人もいるそう。

彼も一度、
そういう人に卓を爆破されたのかもしれません。
もしくは、
一緒にやってエクリチュールが伝わらず
面白くない思いをしたか。
わたしは、両方だと思っています。

だから彼は卓修羅に
良い感情を覚えていないのに、
なぜかその卓修羅が
彼が持てない人気を持っている。

これには、
アノミーをかきたてられるでしょう。

しかも、
彼にとっては迷惑で
おもしろくない人が
じぶんが欲しいものを持っている。

不当な人気である、
そう思ってもおかしくはない。

だから彼は、
卓修羅の人気をなかったことにするために。

その不当さを訴えるために、
怒りを、ネガティブなイメージを
他人に伝えようとしました。

わたしにマシュマロを送ってきたのも、
第三者の忌憚なき意見というのが
彼の味方として必要だったからでしょう。

けれど悲しいかな、
支援が必要な人は
支援したくなる見た目をしていないと
誰かが言ったように。

彼の文章は
助けたくなるような文章ではなく
むしろ反感を買うようなものでした。


権力を求めるおまえの熱い思いが、おまえの魂を消耗させるのかい。

ガラス吹き工の親方ウォトニク


◆永い後日談はつづく


彼はマシュマロにおいて、
卓修羅やそれをほめるひとを
直接なじらず
行く末を心配する、
という体裁をとっていました。

直接的な表現を避けたのでしょう。
その努力の痕跡は、
文章の節々から伝わってきます。
そのせいで、
なにも伝わらないのですけど。

でも、
考えを進めると、
卓修羅やそれを褒める人よりも
彼の行く末の方が心配に見えてきました。

彼は他人とつながれず、
傷ついている。

孤独な人の行く末は、
あまり良いものではありません。

でも、
他人とかかわったり、
その他人から認められるように
彼がなれる場所は、
TRPGにはないでしょう。

そこでは他人と積極的にかかわり、
他人を思いやれるような、
会話が上手な人が認められ、
好かれますから。

わたしはもっとスポーツや対戦ゲーム、
もしくは仕事で頑張るのが良いと思います。

システムと会話することが得意であれば、
これらは結果を出しやすいからです。

人との会話が苦手でも、
問題なく能力を発揮できる場所は
たくさんあります。

そういった場所を探していくことが、
きっとこれからをよくする方法でしょう。

彼にとってよいと思えるような、
永い後日談を過ごせることを期待して
筆を置くことにします。

それではまた。